SC相模原

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07-02-2023

 試合結果 

【7/1八戸戦】試合結果・監督・選手コメント

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《試合結果》

SC相模原 0-1 ヴァンラーレ八戸

【得点】
89'稲積大介(ヴァンラーレ八戸)

■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2023/070118/live/#live/

戸田和幸監督

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--終盤での失点で勝ち点3を落としてしまう試合になりました。今日の結果をどのように受け止めていますか?

前節の試合が終わって、自分に意見をしてくれる人がたくさんいますから、それを聞いて、「単純に1対1のところも含めて、たくましさが必要だったかもしれない」ということもあったので、トレーニングからそういったものを取り入れて、あとは選手たちから自発的なアクションがあって、「ミーティングを行いたい」とありましたので、個人からチームというところで取り組んできました。

試合が終わって選手に伝えたことは、個人としてバトルの部分を含めて、トレーニングしたことが見えた間違いなく部分はあった。あとは敵陣でボールを持つ回数、時間を作る中で、前半は特に相手を押し込んでチャンスも作れた。ただ一瞬で物事が決まるというのは、我々の失点シーンを振り返ってもまさにその通りだと思う。トランジションのところでボールサイドが下がってしまったり、ラインがズレたりしたところで、最終的には出し抜かれる形になった。こぼれ球を取るとか、取った後、パスを1本、2本繋ぐところを含めて、確かにでできるようになったところは見えましたし、決定機も作りました。ただその頻度を高めないといけないことと、失点するところは一瞬で、チャンスを作れるか作れないかも一瞬で変わってくる。そこをまたしっかり学んで、とにかく自分はまたみんなと頑張るという話をしました。

サポーターの人たちは、思うことは我々に伝えてくれて、みんな我々の試合を楽しみに1週間生活をして、仕事をして、学業をして、一緒に喜びたくてここに来てくれているわけなので、「いつ勝ってくれるんだ?」と言われても、その通りですから。試合が終わって、場内を一周する前に選手を集めて、「ここをどうやって歩くかも我々は問われている。負けた直後で、悔しかったり落ち込むのは当たり前ですけど、一周回って戻ってくるまでの我々の態度、立ち振る舞いが重要だから、しっかり顔を見せて歩こう」という話をしました。勝つまでやり続けるということははっきり言えるので、自分はそれを仕事として、周りの人にも頼りながら選手一人ひとりを大切にして、明日の練習試合から続けていこうと思います。

--吉武莉央選手が3週間ぶりの出場でした。起用した背景は?

故障があってメンバーに入れられなかった選手で、チームメイトに認められている選手なのは間違いないので、今週練習してきた中で状態がすごくよかったので。彼が入って落ち着く部分が出るでしょうし、彼は去年、所属していたチームでも当たり前にファイトして走っていた選手です。そういった部分にプラスしてクオリティとミスのないプレーでチームを前進させて展開を作ることを期待しました。今時点では、「もっとボールを渡してあげられればよかった」という感想を自分は持っていますけど、彼自身の状態については、良いものは見られたと思います。他の選手も一緒ですけど、もっともっと彼を輝かせられるようにチームを進めていきたいです。

--64分に橋本陸、前田泰良、栗原イブラヒムジュニアの3人を投入して、72分にシステムを5バック(3バック)に変えていました。どういった狙いがあったのでしょうか?

前線の顔ぶれを見るとわかると思いますけど、スピードがある選手たちなので、そこを今節は武器にして、プレスもカウンターも仕掛けていくということで試合に入りましたけど、試合の中で違う展開も必要になってくる。今日もスタートから湿度が高かったので、よく走ってくれた中で変化が必要だと思っていました。

どういう形で誰を入れるかというのは、ある程度準備している部分もあれば、その時思いつくこともあります。一回で3人を入れて、ゲームを変えようという考えもありましたし、後半に入ってから上(空中戦)でのバトルとこぼれ球のバトルがずっと続いていたので、その後の展開を作れればよかったですけど、それが作り切れないのであれば、高さのある選手に頼ろうと元々思っていたので、ああいう形で投入しました。

(ディフェンスラインを)4から5バックに変えた理由は、サイドに展開された時の相手のインサイドの選手に抜け出しと、試合が続いてきた中でのこちらの足の部分があったので、前田を入れて、最初は4枚でいきましたけど、これを5枚に変えて、綿引(康)のところでは、相手の9番をそのまま捕まえると佐相(壱明)のところでハマると思っていました。そういったところで守備から建て直しつつ、栗原のポストプレーを使いながら起点を作りながらワイド(に展開する)ということは狙っていました。

--そうしたさまざまな狙い、対策もありながら終盤に得点を許してしまい試合を落としてしまいました。失点シーンに関しては、クロスに対して逆サイドのウイングバックも入っていく狙いがあったと、八戸の石﨑信弘監督が話していました。それを防ぎ切れなかった要因をどのように感じていますか?

クロスを入れられた瞬間を語ってしまえば、もう相手の土俵なのは間違いないです。(相手の攻撃が)どこから始まったかと言うと、我々の中盤の左です。あの瞬間に下がってしまったので、奪われた時に前に出るとか、簡単に前進させないとか、奪った瞬間に前につけるということをしっかりと行えない時に、背後に鋭く侵入されることはこれまでもありました。今日もその形で失点してしまいましたので、これは教訓にするしかないと思いました。

繰り返し繰り返し、トレーニングから強調してやってきた中で、できなかったことをどのように振り返るか今考えている最中ですけどみ、クロスが入る前になにが起きていたか自分は見なければいけない。あそこで下がらないで前に出て、中のところで中盤が横から入ると恐らくカウンターはなかったと思います。クロスを上げられた瞬間に関しては、難しい状況になってしまって、その前に流し込まれた時にはズレてしまったので、そういったところも含め改善に向けて取り組むしかないので、冷静に振り返って、トランジションのところは失敗したところですし、なんとかあれをしのいで1点取って勝てるチームにしていくためにできる限りのことをしたいです。

--今、20チーム中20位にいることでSNSでも、結果を本気掴むためにドラスティックな変化が必要なのか。選手起用も含め今のままでいいのかなどの意見がいろいろ出ていると思います。監督としてはどのように感じていますか?

毎週毎週、相手も踏まえつつですけど、どうやっていくと戦い方も含めて自分たちが一番ゴールに向かえるのか考えながらやってきています。今日で言うと、一番前を藤沼にして、足(スピード)がある選手を揃えてプレスとカウンターを狙いました。実際にそれで決定機を作れた部分はあった。ここ数試合の中でも決定機は毎試合必ずあったので、それを決められるところまで練習するしかないということです。

いろいろなところで何を言われているのか、僕は把握してない部分が多いですけど、勝ててないことを考えればいろいろ言われるのは自然ですし、当たり前のことです。だからと言って白旗を揚げるかと言われれば、そんなことは絶対にありません。受け止めるものをしっかり受け止めて、中で話し合いをして、次に向けてどういった要素が必要かを今の選手の中で一生懸命探して、あとはトレーニングにどれだけ打ち込めるかだと思います。単純に1対1のところから今週は取り組んで、それは確実に見られたので、それをグループとして広げながら、忘れないことも含めて取り組むしかないと思っています。

選手にも言いましたけど、サポーターの人たちはみんなここに何を期待して来てくれているのか。それは一つしかないので、その中でいろいろな思いがあるのは自然なことですし、それでもまだ励ましてくれていることがすごく多い。これに関しては、僕が監督ですから、ありがたく思うだけじゃなく、それを真摯に受け止めて「次こそは」という気持ちをここで表明するしかないですし、何も諦めてないです。負けていいことは一つもないですけど、今日、負けた中でも常に光明はあると考えて、改善すべきところは改善するということを続けている。失点シーンを振り返れば、確実にトランジションのところは失敗してしまったと思うので、個人だけでない課題としながらチームで共有しながら次に向けて取り組んでいきたいです。選手たちは毎週、トレーニングに戻ってきた時、目は死んでいませんので、彼らには感謝しています。別に悠長に構えていることはないですが、試合はまだ残されているので、僕らが勝つチームになるために努力を続けたいです。

--サポーターへ向けて、次の試合へ向けた意気込みをお願いします。

横断幕を出してもらっていて、もちろん、ホームでは勝たなければいけません。『子どもたちに夢を与える場所』とも書いてあって、当然それは我々に使命ですから、地域に対しての責任もあるでしょうし、プロスポーツというのはキラキラしているものだと思うので、勝つ時もあれば負けることもあるでしょうけど、我々は勝てていませんからそこの責任は受け止めた上で、だから負けた直後に選手を集めて「一周回る時の自分たちの態度がすごく重要だ」という話をしました。彼らもサポーターの声と子どもたちの声を聞いて、また次に向かって頑張ってくれると思います。同じことしか言えなくて申し訳ないですけど、ひたすら練習して、勝てるようにまた頑張りますので、期待して足を運んでくれる人がいてくれたらいいなと思います。


MF/13 吉武莉央

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--タイムアップの笛が鳴った瞬間、ピッチに倒れ込む姿が印象的でした。

なかなか勝ててない状況ですし、試合前や試合中のサガミスタの声援を聞いていたら「もっとやらないとな」と思えました。その中で勝てなかったので……。出し切ったつもりではいますけど、「もっとやれたんじゃないか」と思います。

--3週間ほど試合から離れていて、今日、先発で復帰しました。外から試合を見ていた際は、自分が入ったらどのようにチームに貢献したいと考えていましたか?

いつも試合に出させてもらっていたので、久々に外から試合を見る機会があって、いろいろ考えることができましたし、整理することができました。「ボランチで試合は締まるな」と見て思って、守備強度やボールをもっと受けて展開することでチームにリズムができると思っていました。前半は流れが悪くなかったと思いますけど、後半はうまくできませんでした。

--守備では前で奪って、ゴールに向かっていくプレーが何度も見られました。そのプレーに関しての手応えは?

今週、練習から多く改善してきて、それが試合で多く出たと思います。

--カウンターでボールを前に運ぶところで、フィニッシュまで持ち込めなかったりクロスが合わないという課題をチームとしてずっと抱えていることで、なかなか勝ち点3を拾えていないのではないかと感じますが。

取った後に選手がもっと(後ろから)湧き出てくるような、前に前にというふうにならないと相手は怖くないです。今日も、個人的には「ボールを取ったら前に」と意識していましたけど、近くばかりを見ていたので、もっと僕らが前につけていけたらと思います。

--前半、吉武選手がFKで直接ゴールを狙うシーンもありましたが。

普段から練習してるんですけど、あまりうまく当たらなかったですね……。

--セットプレーで点をどれるかどうかはチームにとって大きいと思います。キッカーを任されている吉武選手や西山拓実選手の質が大事な要素になると思いますが。

愛媛FC戦もCKを多く取っていた中で、それを生かし切れていなかったので、キッカーを任される選手はもっと責任感を持ってやらないといけない。キッカーで決まると思う。セットプレーで点が決まってないですし、中の入り方は今日とか悪くなかったと思うので、あとはボールの質かなと思います。

--チームがなかなか勝てず、順位は20チーム中20位です。試合が進む中、プレッシャーもあると思いますけど、次に向けてどのように臨みますか?

今日もサガミスタの方がすごく応援してくれて、中には厳しい言葉をかけたサポーターもいました。悔しくない選手は誰もいないですし、1週間したらまたすぐに試合が来るので、そこに向けて勝つための準備をするしかないかなと思います。


FW/9 藤沼拓夢

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--スピードに特徴のある藤沼選手ですが、今日は1トップでの出場となりました。自分に与えられたタスクとその出来を教えてください。

自分の持ち味を出せたところもありますけど、それが結果に繋がらなかった。あとは動き出しのところで何度か「遅れた」と思うところがあったので、そういうところは「直していかないとな」と思いますけど、個人的な感触は悪くなかったかなと思います。

--最近はトップ下での起用が多かった中、普段の役割でどんな違いがありましたか?

トップ下だと2列目から抜け出す形が多かった。それはそれで抜け出しやすさがありましたけど、若干(ゴールまでの)距離が遠くなる。今日は頂点だったので、最初に動き出せるし、(ボールを持った選手に)最初に見てくれると思いました。ボランチの選手に「自分の動きを見てほしい」とも伝えていました。あとはそこがつながればよかったなと思います。

--特に前半はボールの保持はできていました。あとはゴールに向かって脅威になるプレーをもっと増やしていく必要があるのではないかと思うのですが。

前半、決定機を一本逃したのは自分の反省しなければいけないところです。自分の中で今日はクロスに入る動きを変えてみたり、いろいろ意識していて、その感触は悪くなかった。次、どこで出るかわからないですけど、ストライカーっぽい動きができると今日で思いましたし、あとはそこにボールが来たら点に繋がるかなと思います。

--後半の途中にフォーメーションを変更することもありました。プレーしてみた感触は?

後半はボールをほぼ持たれて押し込まれていた印象です。ポジションは変わりましたけど、そんなにボールに触れていなかった。慌しかったというか、すぐに蹴ってセカンドボールを拾われるということがあって、自分たちのサッカーをさせてもらえなかった。その中で、自分のところで起点を作れればよかったですけど、ボールがそんなに来なかったので、後半に関してはいい印象はなかったです。

--失点シーンは、ハードワークしてくる相手のスタミナに上回られたようにも見えました。藤沼選手がピッチから退いた後のことですが、どのように振り返りますか?

失点のシーンは見れてなかったですけど、あれだけ押し込まれていたら何かを変えないとやられる可能性はどんどん上がってくるので、そこは変えないといけなかった。相手がハードワークできると言っても、この暑さで90分もつはずがない。相手は裏を警戒して結構下がっていたので、その手前にボールを入れるとか、人ではなくボールをもっと走らせるサッカーをして、戦術的に相手の体力を切らせばチャンスはもっと増えたのかなと思いました。

--今日の試合は、チームとして取り組んできたことをなかなか表現できなかった印象ですか?

そうですね。できなかったですし、相手が前から来た中でのボールの運び方や立ち位置は最初の方がまだよかったと思っています。すぐに蹴ってしまうのはあまり良くないというか、蹴ってもいいですけど、それならそれでセカンドボールを拾うためにもっとコンパクトにした方がよかった。相手の選手と試合が終わって喋って「蹴る割には間延びしているから全部セカンドを拾えてラッキーだった」と言っていて、「その通りだな……」と思いました。

--監督が選手発信でミーティングを行なったと話していました。誰がそれを言い出して、どんなことを話し合ったのでしょうか?

キャプテンのタケさん(竹重安希彦)から「一度話そう」と言ってくれて、タケさんがいろいろ話してくれて、あとは言いたいことのある選手が何人か喋りました。サッカーどうこうじゃなくて取り組む姿勢だとか、ピッチ内で要求し合うこともそうですし、ピッチ外の振る舞いなどの話しをしました。

その話をしてから、練習の強度はすごく上がって良かったかなと思いますし、それ自体はすごくいいことだと思いますけど「気合いだ、気合いだ!」と気合いだけでどうにかなる世界でもなく、その中にクオリティやうまさが必要になる。今までも気の抜けた練習はしてきてないですけど、どちらかと言えば全部クオリティだと思っています。それで言うとまだまだ甘いなと思いました。

--一つひとつのパスやトラップからこだわってやっていく必要がある。

そうですね。あとは状況判断とか、ピッチでもっと感じ取らないといけないなと思いました。

--サポーターへ勝利をなかなか届けらていない中、試合後はブーイングではなく拍手する方が多かったです。

ブーイングされてもおかしくないですし、これだけ結果が出てない中、次のアウェイゲームにサポーターが来ないんじゃないかという不安が僕の中にはありますけど、今日もバスを迎えてくれた時に子どもたちも含めて胸が熱くなるくらい応援してくれました。応援してくださる方が「見捨てないぞ」と言ってくれて、本当にありがたいですし「応えなければいけない」と言葉で言うのは簡単ですけど、もっと覚悟を持ってやらなきゃ、いつか見捨てられてしまうと思うので、腹括ってやらないといけないです。