SC相模原

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06-08-2023

 試合結果 

【6/7札幌戦】試合結果・監督・選手コメント


《試合結果》

SC相模原 0-3 北海道コンサドーレ札幌

■得点
(北海道コンサドーレ札幌)キム ゴンヒ 53'
(北海道コンサドーレ札幌)深井 一希 62'
(北海道コンサドーレ札幌)中島 大嘉 78'


■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/emperor/2023/060722/preview/#preview/


戸田和幸監督

--今日の試合を振り返って。

J1のクラブが相手ということと、個人的には(ミハイロ・)ペトロヴィッチ監督と初めて監督として対戦できるということで、いろいろな思いがあってここに来ました。敗れたことについては、全員が悔しい気持ちで、涙を流している選手もいました。試合前のマッチコーディネーション・ミーティングでペトロヴィッチ監督から言ってもらったこともありましたし、実際に試合を見た時に、信じて続けることの大切さと、ここから学んで次に向かっていくことを選手たちと確認して、今ここ(記者会見場)にきました。

相手のことを把握して、目一杯ハードワークして、チャンスを作れた部分もありました。そういう意味では敗れた試合ですが、得たもののほうがはるかに多いんじゃないかと思っています。選手はプレーして、悔しがって、涙を流す。それでいいと思います。チャレンジしたミスの中から次に向けて学べることはたくさんあるので、しっかりとチームで共有して、週末の試合に臨めるように準備したいと思います。

--松本山雅FC戦から大幅にメンバーを入れ替えましたが、札幌に勝つためにどのようなプランを描いていましたか

(松本戦、札幌戦、テゲバジャーロ宮崎戦と)3連戦ですし、松本戦もアウェイでタフな試合になりました。最後までパワーを出したことによるコンディションも考えてました。我々は登録メンバー全員が公式戦でピッチに立っていますが、状態の良い選手を今日は選びました。

札幌はすごく特殊かつ独特なオーガニゼーションで攻撃をしてきますし、守備はマンツーマンベースです。自分たちが(攻撃になった時に)パワーを使えるように、ボールを持たせる時の持たせ方、奪いに行く時のタイミング、出る時と下がる時を分けて、その上で背後を取りに行こうと。

あとはボールを持った時に、相手の選手から離れる、距離をとる、ずらす、パスが入った先で3人目をつくる、スピードを上げる。そこは選手はよくやってくれたと思います。実際にチャンスはたくさんありましたが、そこから先のクオリティはまだまだ上げなければいけません。相手(札幌)の選手はカテゴリーは違いますけど、年齢は大きく変わらないので、その中でできたことと、自分がこういうふうになりたいというのを感じられた試合だったと思います。

チャンスを決められなかったのは、もったいないという気持ちはあります。マンツーマンなので、クロス対応は人に来ますから、そこを逆手にとるということも共有してやりましたが、ゴールをとり切るというのは今後の課題として残しつつ、攻撃も守備もテーマに沿った中でよくやってくれた試合だったと思います。

--失点シーンはこぼれ球を押し込まれたり、GKが弾いたボールを詰められたりしたものでした。戸田監督は失点について、どのように分析していますか。

(大型選手が多い札幌とは)サイズも違う中で、よくコンタクト、バトルしていたと思います。ただ、(ゴール前に)入ってくるボールの質も高かったというのもありますし、それは経験を重ねていくしかありません。課題を脇に置かず、できたものと、できてないものを、個人に認識させて改善できるように取り組んでいきたいです。

失点シーンについては現状で目一杯プレーした中で決められてしまったという印象です。GKのディストリビューションについても、その瞬間の判断でズレはあったと思います。ただ、できたことを大切にしたいです。もちろん、本人は涙を流しているので、悔しさはあるでしょうから、どうだったかを見てあげて、励まして、一緒に取り組んでいきたいです。

今日、改めてペトロヴィッチ監督に会って、自分が広島にいた時に、彼が若い選手にどういう風に接していたかを思い出しました。僕のチームは若い選手が多いですから、まだまだこれからの選手に自分が関わって、励まして、進んでいけばいいかを再認識した時間でもありました。僕のチームの選手たちは勇敢にプレーしたと思いますし、例えば綿引(康)なんかは「違う選手になってきたぞ」と感じます。他の選手も含めて、成長しているということを伝えました。

下を向くのではなく、前を向こうと。悔しがることと、自信をなくすのは違う。僕の仕事は励まして、自信を与えて、前に進んでいく。それを繰り返すだけです。負けた後で申し訳ないですけど、うれしく思います。

--ミシャ監督と公式戦で試合をするのを楽しみにしていたと思うのですが、実際にコミュニケーションはとりましたか?

マッチコーディネーション・ミーティングで、審判の方が同じ部屋にいるのに、ペトロヴィッチ監督が僕についてずっと話し始めて。僕は選手の時も一緒にやっていますし、いろいろと言ってもらって。相模原の試合も見てくれていて、フットボールのスタイルとか、内容についてはポジティブな形で評価してもらえました。ただ、一方である程度の時間は必要なものだからと。どうやって選手に伝えながら、続けていくかというのは試合後にも言ってもらいました。

もともと、僕は現役の時からミシャさんのやり方を見ていたので。どうやってチームを作るか、若い選手に機会を与えるか、関わるかというのを。天皇杯を戦う上で、この試合を一つの目標にしていたのは事実なので、ピッチの上で会えてうれしかったです。自分がやっているフットボールを冷静になって見たときに、結構(ミシャさんから)影響を受けているんだなというのは感じました。試合中にテクニカルエリアで目線が合うことが多かったんですけど。またカテゴリーを上げて、同じ舞台でぶつかり合いたいなと思いました。

GK/31 古賀貴大

--今日の試合を振り返って。

直近のリーグ戦でミスがあったなかで、またミスから失点しまって負けてしまったことは素直に悔しい気持ちでいっぱいです。

--チーム全体でカテゴリーが上の相手でも自分たちのサッカーをチャレンジする姿勢が見えて、素晴らしい試合の入りになっていたと思いますが。

僕らはチャレンジャーなので失うものはないし、前からしっかりプレッシングをして、チャレンジできていました。前半はいい奪い方ができたり、つなぐところでもつないで、練習でやってきたことを出せたので、前半はいいゲームになったと思います。

--後半の札幌は大きい選手も多く、圧力が増したように感じましたが。

そうですね。高さが出てはきましたけど、1失点目も含めて高さ対抗部分もあったと思うので、クロスボールに対しても出れればいいなと思いましたし、後半を終えて相手が勢いを増すなかでそれをしっかりと弾き返して、僕らの時間をもっと長くできれば結果は変わってきたと思います。

--2失点目はCBの選手に預けようとしたところから始まった?

奥の牧山(晃政)選手に当てるイメージで蹴ったのですが、ゴール前ですべきチャレンジではなかったのかなと。チームでやっているサッカーを続けていくなかでも、ああいうミスをなくしていかないといけないです。

--前半、相手が寄せてきたなかバックパスを間の選手へダイレクトでつけて一気にひっくり返して運べたシーンがありました。そうしたチャレンジをしながらも、状況次第で的確に判断していくと。

下から作るというのもありますけど、大前提として目指す場所は相手のゴールです。まずはゴールに近いところから探すなかで、それがあるから手前が使える。2失点目はああいうところで、その判断が落ちていたと思います。

--チームとしても個人としてもいい経験ができたのではないかと思います。これを今後どう生かしていきたいと考えていますか?

この前の松本山雅FC戦もそうですし、今回はJ1のクラブとやらせてもらって、ミスが続いてしまいましたけど、トレーニングがすごく大事だと改めて実感したので、相模原に戻って、リーグ戦に向けてしっかりと準備をして毎日成長するために取り組みたいです。

--相模原から札幌まで駆けつけたサポーターの皆さんへメッセージをお願いします。

水曜日にもかかわらず厚別にまで応援に来てくれて、最初の挨拶の時に「古賀、頼むぞ!」と声をかけてもらって本当に熱くなるものがありました。サポーターのみなさんがいてこその相模原だと思うので、まだ先は長いですし、相模原を応援してくださる皆さんのために一歩ずつ頑張りたいと思います。


DF/8 橋本陸

--前半はいい入りができたと思いますが、最終スコアは0-3でした。試合をどのように振り返りますか?

前半の最初の方は、相手の勢いに圧倒されて引く時間も多かったですけど、徐々に自分たちのサッカーができてきて、シュートまで行く場面もありました。自分自身で言うとクロスを上げるシーンがたくさんあって、そのなかで数回しか合わせることができなかったので、そこはもっともっとこだわって、アシストのできるいいクロスを上げられるようにもっと練習しなければいけないと思いました。

--カテゴリーが2つ上の相手に対しても、自分たちがトライしていることを出していく姿勢が印象的でした。特に前半はやれている感触でしたか?

なかなかカテゴリーが上のチームとやることはないですし、これをいい機会にして、自分たちのサッカーがどこまで通用するかというのを今日は試したかった。終わってみて0-3という結果でしたけど、通用する部分はたくさんありました。そこから後半のキツい時間帯で点を取られて、そこをひっくり返せなかったのは自分たちの力不足だと感じました。リーグ戦は今日通用した部分をもっともっと発揮して、ゴールまで繋げられるようチーム全体で意識高くやっていかないといけないです。

--トーナメントなので0-3になって試合は難しくなったとは思いますけど、最後まで1点取ってやろうという意識をチーム全体から感じました。

チーム自体は最後の最後まで1点でも多く取り返してやろうと思っていました。相手が1点取ったところでチームのなかで話し合って、「まだまだチャンスは絶対にあるから、最後の最後まで諦めないぞ」という共通意識を持てていました。結果0点で終わってしまいましたけど、相手のゴールに向かってみんなで果敢に攻め込むというところはサポーターのみんなにも伝わったかと思う。そこに関しては諦めないでよかったと思います。

--橋本選手自身も90分間ずっと上下動していて、コンディションもすごく良さそうに見えましたが。

最近、リーグ戦では出られてないですけど、コンディションは全く悪くないと思っていたし、チャンスがあれば自分の特徴であるスプリントや攻守の切り替えは見せつけてやろうと思っていました。特に前半は相手の背後へ駆け上がるシーンを何度も見せれて、そこからの質が足りないと思いました。J1のチームが相手でもああやって相手の陣地に持っていけるということは再確認できた。今度はそこからの質を上げないと上には上がっていけないです。

--格上相手にしっかりトライしたことで、できる部分と課題が明確に見えた。

そうですね。ビビっても仕方ないと思っていたし、自分の力がどこまで通用するかを見たかったので、そういった意味ではいい90分になったと思っています。またこれからの残りのシーズンで自分のどこにフォーカスして練習したらいいか今日でわかりました。負けてしまったけど、いい勉強になったと思っています。

--札幌での開催にもかかわらず多くのサポーターが来ていました。選手としてはどのように感じましたか?

チームの調子がいいとは言えないなか、遠いですし、平日にもかかわらず、あれだけの多くのサポーターが応援に来てくれたことは本当にありがたいことですし、こうした試合でキツい時にサポーターの声が僕たちの力をどんどん引き出してくれます。本当は勝利を届けたかったですけど、これからもどんどん自分たちのサッカーを見せつけたいと思っているので、「これからも応援よろしくお願いします」と伝えたいです。

FW/14 安藤翼

--今日の試合を振り返って。

格上ですけど、僕らは勝ちに来ていたので、前半を0-0で折り返して良い流れができていたからこそ、0-3という結果は悔しいですね。

--1トップで起用されましたが、どんな狙いを持って入りましたか?

プレスで前からどんどん圧をかけていくと、ボールを収めて起点を作って、2列目の選手たちが背後に出ていく形ができればと思っていました。

--宮澤裕樹選手にマークされていましたが。

体を当てるタイミングとか、落下地点への入り方とか、すごく駆け引きがうまかったです。J1で長年戦っている、キャリアもある選手とやれて、このレベルに自分自身も持っていかなければならないと感じました。この経験を無駄にしないように、個人個人が感じたものはあったので、リーグ戦につなげるようにしたいです。

--GKが前に出てくるのはスカウティングでわかっていた?

前からプレスに行って、高い位置で奪えれば、GKが結構出るからシュートを狙えると思っていました。1本打ちましたけど、ああいう場面を決めるか、決めないかが勝敗を分けますし、決められるような選手、チームになっていかなければいけないなと。

--J1のチームとの試合を得て見えたものは?

僕らにとっては、できた部分もあったし、よくしていかなければいけない部分が明確に見えました。負けはしましたけど、この試合ができたことは本当にプラスだと思っています。自分たちがやっていることを信じて、前を向いて戦っていきたいです。

FW/15 前田泰良

--J1の北海道コンサドーレ札幌という、格上の相手との試合にどのように臨もうと思っていましたか。

個人的にもチーム的にも、J1のチームと戦えるというのは滅多にない状況なので、貴重な経験ができるということと、それだけじゃなく勝ちに行こうと強い気持ちで全員で臨みました。

--守備の時は5枚で構えて、素早く背後を取りに行くという狙いが見えました。

相手をリスペクトしながら、しっかり構えるところは構えて、ボールを奪ったショートカウンターだったり、自分たちのボールになれば自信を持ってプレーしようと。そういう共通理解はできていましたし、チャンスもありました。あとは決め切る、防ぎ切るというのを高いレベルで突き詰めていかないといけないと思います。

--後半、左サイドで前田選手が受けてDFをかわしてシュートを打ったのが、今日の最大のチャンスだった思います。

抜け出してから、1枚目をかわすまではイメージ通りだったんですが、最後のシュートのところでもう1個運べたと思いますし、シュートもGKの正面だったので。0-0だったので、自分がしっかりと決め切っていれば、もしかしたら勝っていたのかなという悔しさがあります。

--チャンスを決められていれば、J1の札幌にも勝てたんじゃないかという感触がある?

中でやっていても、やれないことはないというのは思っていましたし、前半のハーフタイムにも「うまくいっているぞ」というのがあったので……。フィニッシュワークは自分の良さでもあるので、ああいうところを決めて、チームを勝たせる選手になっていきたいです。

--リーグ戦で出番が少ない中で、個人としてもアピールしたい気持ちも強かったのでは?

そうですね。チャンスが久々に来て、なんとかしてモノにしたかったですけど、結果を残せなかったので。次また連戦あるので、しっかり準備して、決め切れるように続けてやっていくしかないなと思っています。

--ホームの宮崎戦がすぐにやってきます。

なかなか勝ちを届けられていない状況なので、サガミスタと喜びを分かち合えるように、得点のところでチームを救っていけるように。すぐ試合は来るので、リカバリーして、調整して、次に向かっていきたいと思います。