SC相模原のある生活は最高だ
「ファミリア〜♪」
ピッチの上で激しい戦いを繰り広げ、勝ち点3をつかみとった選手たちと、ゴール裏で声を張り上げ、勝利を信じて背中を押し続けたサガミスタが、勝利の喜びを分かち合う。
みんなが笑顔になる、この瞬間が、僕はたまらなく好きです。大袈裟じゃなく、生きていて良かったなと感じる、これを超えるような幸福感を味わえる場所はなかなかないと思います。
2018年にSC相模原のオフィシャルライターになった時、正直に言うと最初は不安でした。2008年の創設からわずか6年という、破竹の勢いでJリーグまで駆け上がったサッカー界のニューフェイス。SC相模原に持っていたのは、そんなイメージでした。
クラブ創設者・望月重良さんから電話で伝えられたのは「よろしく」の一言のみ(笑)。それまで1試合だけしか見に行ったことのないクラブの、オフィシャルライターという重要な役割が果たして務まるのか――。
僕の気持ちを変えてくれたのは、サガミスタでした。公式Twitterに就任のお知らせが出ると、たくさんの引用リツイートやコメントで応援のメッセージを送っていただきました。
自分が、SC相模原の一員になることを歓迎してもらえたようで、すごくうれしかった。サガミスタのみなさんから真っ先に感じた、「あたたかさ」は今もずっと変わらないものです。
オフィシャルライターになってからの5年間は、どちらかといえば、負けたり、引き分けたりして、悔しい、歯痒い思いをした時間の方が多かったと思います。シーズンオフには一緒に戦って、言葉を交わした選手や監督と別れなければいけない辛さもありました。
一方で、2020年の最終節で決めたJ2昇格のような、何にも変え難いような喜びもありました。12月20日、ありがとうサービス.夢スタジアムで、奇跡を起こした諦めの悪い選手たちと踊ったファミリアはずっと忘れられません。
喜びも、怒りも、悲しさも、楽しさも。すべてをひっくるめて、サッカーのある生活は、SC相模原のある生活は最高です。
「ファミリア」でつながろう
この「ファミリア」はSC相模原に関わるクラブ、現場の選手・スタッフ、サガミスタ、スポンサー、自治体……すべてのステークホルダーをつなげるクラブ公式メディアです。今っぽくいうと、オウンドメディアというものです。
ここ数年でクラブを取り巻く環境には大きな変化がありました。2021年4月から株式会社ディー・エヌ・エーが経営に参画し、2023年2月には株式の追加取得により、DeNAの連結子会社となりました。
J2、そしてJ1という高みを目指すために、相模原を中心とする地域とともに成長していくために、プロ野球の横浜DeNAベイスターズやBリーグの川崎ブレイブサンダースなどを運営するノウハウを持っているDeNAとシナジーを生み出していく。
SC相模原に強くなってほしい、大きくなってほしいと感じる一方で、クラブが変わってしまうのではないかと不安を持っている人もいるのかもしれません。実際にそういう声も耳にします。
だからこそ、僕自身は、この「ファミリア」を通じて、SC相模原に関わるみんなをつなげられたらと思っています。大したことはできないかもしれません。でも、SC相模原が大好きな気持ちは同じだと肌で感じているからこそ、そこに挑戦したい。
戸田和幸新監督を迎えて始まった、クラブの新たなプロジェクトは始まったばかり。野心に溢れた若い選手たちを中心に、他のどこにもないサッカーをつくりあげようとしています。これから、どんな未来が描かれていくのか、楽しみで仕方がありません。
今よりもSC相模原を応援する人を増やしたい、選手のことをもっと知ってもらいたい、サッカーを楽しんでもらいたい。そんな想いを持って「ファミリア」はスタートします。どうかよろしくお願いします。
北健一郎(SC相模原オフィシャルライター)
■SC相模原オフィシャルメディア『ファミリア』
https://www.scsagamihara.com/familia