SC相模原

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11-13-2022

 試合結果 

【11/13いわきFC戦】試合結果・監督・選手コメント

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《試合結果》

SC相模原 1-2 いわきFC

■得点
38' 有田稜(いわきFC)
53' 吉田知樹(いわきFC)
89' 野澤零温(SC相模原)

■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2022/111301/live/#live/

薩川了洋監督

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--試合を振り返って。

強い。一言で強いですね。やはりJ2に上がるだけのチームだと思います。風もあったので、うちもシンプルにやろうとしたなか風上、風下によってシュート数が相当変わってくるだろうという話をしていました。前半、しっかりと耐えるという話のなかで[5−4−1]の形にしました。入りは悪くなかったですけど、中のセンターのところのミスパスからサイドに流れて、クロスから得点王の有田稜選手の決め切る力が出た1失点目でした。さすが優勝していくチームだなと思いましたし、点取り屋だなとも思いました。2失点目はうちの選手にシュートが当たってドライブがかかって、神コースに入ってしまうという流れが切れないで、今日は典型的なゲームになりました。最後まで選手がやり切ってくれて、相手のミスからとはいえ1点返せたことを選手たちに感謝したいです。いわきには、おめでとうございますと伝えたいですし、上のカテゴリーでも暴れてほしいですね。

--チームを離れる選手が先発メンバーには多かったですが、試合前にどんな声を監督はかけましたか?

来年の契約ある、なしに関わらず「試合に勝ちたい」という意志が強いので、何か声をかけるよりかは、「思い切りやってこい。最後は意地を見せてくれ」と。一番はずっとホームで勝ってないので、勝って笑って帰ってもらえるよう努力しようという話をしました。選手はプロなので、分かっていると思います。

--シーズン中、相手に合わせてシステムを変えたことはあまりなかったですが5バックを採用したのはいわきの攻撃力を止めるためのものだったのでしょうか。

そうですね。パワーがちょっと違うので。相手を背負ってプレーできてしまいますし、今回も相手を背負っているのに胸トラップしてオーバーヘッドするシーンが2回ありました。あそこ(前線)で背負える選手がいるのは強いですね。フィジカルの面でもうちがグッと離されたり、グッと持ち運ばれて2、3人置いてかれたりと、このフィジカルの差だけでも感じたと思う。後ろは4人では守れないと思ったので、後ろの枚数を増やしました。それにクロスをシンプルに上げてくるチームで、中に必ず4枚が入ってくるので、枚数を変えようということでシステム変更をしました。

僕はやることを変えずにやってきましたけど、勝ち点を取りにいくには3枚も必要だったかなと思います。ここばかりは結果論になるので難しいですね。でも自分で責任を取るポストにいながら、こだわりを持ってやったなかでこの成績になったので、責任は責任として。ただ、浮上させる何かはあったんじゃないかと今考えたらあります。ですが監督が変わって浮上していくチームはハッキリ言ってないので難しいですよね。途中で変わって流れを切るというのは、本当に難しいんだなとつくづく痛感しました。

--後半は風上に立って、安藤翼、藤沼拓夢、野澤零温が入りスピードのある攻撃が増えたと思います。

裏のスペースの弱さをスカウティングで見ていて、後半は追い風になって、今日はつなぐというより蹴るサッカーをしようと思い、速い選手たちを今回は入れました。そういったなかで1点が決まりましたが、あのスピードがなければゴールは取れなかったと思います。零温もホーム最後の試合で1点を取れて、いい方に動いてくれたらと思う。これだけの人数がいなくなるチームもあまりないと思いますけど、選手たちはこれからいろいろな監督に会うと思いますが僕がやったサッカーはごく基本なことです。

例えば取られたら(自陣へ)帰る、セカンドボールを拾う、奪ったら出ていくといったところがシンプルにできたチームはいわきだと思っています。上手さで言えば、うちの選手は止まったプレーなら負けないと思いますけど、これがサッカーになってくると、いわきはどこのチームよりもセカンドボールの反応や取られたら全員帰る、奪ったら出ていくといったことが飛び抜けている。あのチームのすごいところは、歩いている選手がいたらその選手は目立ってしまう。それを全員が目立たないようにできるというのは、まとまっているチームですし、ここまで何年も時間をかけて作ったチームだからだと思います。

--最終戦は最下位脱出を懸けて松本山雅FCとのアウェイゲームに臨むことになります。

山雅は(J2昇格の可能性をほとんど失い)精神的に落ちていると思いますけど、うちは落ちるところがないので、選手たちは最後の意地を見せてほしいです。やる以上はミニゲームでも負けたくないですし、最後の意地をなんとか見せてほしい。そのために最後の仕事になりますけど、そこだけは手を抜かずにやりたいと思います。

DF/2 夛田凌輔

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--先日、在籍して3シーズンのチームから契約満了が発表されて初めてのホームゲームになりましたが、どんな気持ちで臨みましたか?

いろいろな思いはありますけど、ホーム最終戦のピッチに立てたので、順位云々、結果云々よりも今自分が持っているものを最後に出して、いろいろな思いをサポーターに届けようと思ってピッチに立ちました。

--左のウイングバックで出場して、かなり攻撃的なプレーをしていましたがそれは意識をしてのことだったのでしょうか?

そうですね。今回、システムも変えて耐えるというなかで、ああいう展開になるのは分かっていましたし、攻撃するとしたら奪って出ていくしかないと自分でも分かっていました。チームでそれを出せればいいですけど、難しいのも正直分かっていたので走れる自分が走って、少しでも前進して、少しでもゴールに近づこうという思いがありました。

--45分での交代は予定通りだったのでしょうか。

いえ、個人としてはまだまだ走れましたし、相手の脅威になっていたと思うので本音を言うと後半もプレーさせてもらいたかったですね。

--相模原はプロ選手になって一番長い在籍年数になりましたよね。

ザスパクサツ群馬の3年と並んで、そうですね。

--これまでいろいろなチームでプレーしてきましたが、夛田選手にとって相模原はどんな思い出がありますか?

フミさん(三浦文丈元監督)に声をかけてもらって来て、正直昇格を狙えるチームという印象はありませんでした。でも自分が来る理由は昇格させるためで、それも伝えられていたので、「本当にこのチームは昇格できるのか? でも昇格させるんだ」という思いで来て、そのシーズンで本当に昇格できましたし、そこで残留できなかったことは悔しいですけど、あのシーズンみんなで一丸となって戦って、サポーターの人たちもコロナ禍で声を出せないなかでも一緒に喜べたのが自分のサッカー人生のなかでも財産だと感じます。

SC相模原のサポーターは本当に温かいというか……ブーイングされたとしても悪くない試合って正直多かったと思いますし、不甲斐ない結果をこの2年間……見せちゃったなと思っています。でもどんな時でも拍手で背中を押してくれましたし、昨季の最終戦も僕らと同じくらい悔しかったと思います。それでもああやって大勢の人が来て大勢の人が拍手してくれて、感謝の気持ちでいっぱいですし、そこに一緒くらいの悔しさがあります。

--やはり相模原を去るのは寂しさがありますか?

そうですね。クラブとは契約でしかないので、契約満了と言われれば契約満了ですし、こちらから言いたいことがあってもそれは飲まなければいけない世界です。でも、サポーターとはそういうつながりじゃなくて、どのチームでもそうですけど人と人のつながりを感じています。寂しい気持ちが大きいですけど、まだ辞めるもりはないですし、サッカーをしていればどこかでまたプレーを見てもらえる機会があると思います。よく移籍しているので(笑)、どのチームに行ってもみんな声をかけてくれるので、元気にこれからもプレーしてまたギオンスに帰って来て笑顔でみんなに会いたいですね。

--今季は加入後初めての声出し応援も経験しましたが、いつもと違って響くものはありましたか?

そうですね。正直、相模原のチャントすら知らなかったので。今までも感じていましたけど、やはり声があることによって一歩、1m足が出せるかの力になるなと感じます。これからは簡単なことではないことは確かですし、昇格も降格も知っている身として、その思いはサポーターに託そうと思います。

FW/28 野澤零温

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--久しぶりの出場となりました。

コンディション的にはずっと良かったのですが、なかなかチャンスが巡って来ませんでした。練習では充実していましたけど、試合に出ないといけないのでそこはストレスを溜めることもありましたが、今回メンバーに入れてもらって「やってやろう」という気持ちもそうですし、ホーム最終戦のメンバーに入れてもらったことは意味があると思っていたので、みんなに結果で恩返ししたいという想いでいました。それで1点取ることができましたけど、もう1点ヘディングで取れるチャンスがありました、そこはまだまだ甘いと思いましたし、突き詰めていかないといけないところ。ラスト1試合ですけど、試合に絡めるように頑張りたいです。

--あのゴールは執念が生んだように見えましたが。

そうですね。GKが後ろを向いた瞬間、いけるなと思ったので止まらず行き切りました。(石田)崚真くんやみんなから「入ったらとりあえずかき回せ」と言われていたので、みんなの思いを背負って突っ走りました。みんなのおかげですね。

--決めた後は喜ぶことなく、すぐにボールを拾いにいってましたね。

追いつくではなく、本当に「勝ちたい!」と思っていたので。自分の得点よりもチームの勝利のことを考えていたので。

--天皇杯ではゴールはありましたけど、Jリーグでは初めてですよね?

正直、全然実感がないですね。うれしいはうれしいですけど、チームは勝てなかったですし、FWとして点を取ってチームを勝たさなければいけない仕事があるので悔しい気持ちもあります。ですが今はとにかく、報われたじゃないですけど、その気持ちでちょっとホッとしています。

--FC東京でプロ契約をしてすぐに相模原へ期限付き移籍をしてきましたが、相模原での1年はいかがでしたか?

思い通りにいくことは多くなかったですし、むしろ苦しいことの方が多かったですけど、このチームやこのメンバー、スタッフ、スポンサーの方々、サポーターといったいろいろな人に出会えて、1年目から大きな経験をさせてもらったと思っています。外に出て経験できましたが、それはずっと在籍していたら分からないものなのかなと思いますし、これからのすごく為になっているなと思いました。出場時間も結果もまだまだですけど、いろいろな仲間と出会えてサッカーができたことは財産でした。

--プロ2年目へ向けてはどういうところを伸ばしていきたいですか?

まずは試合に絡むところで、もっともっと練習や練習試合で自分の得点力や武器をアピールしなければいけないです。足りないところはあるので、そこも補いつつ来季は結果を出せるFWになってチームを勝たせられる存在になりたいです。

DF/33 蓑田広大

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--試合から遠ざかっていたなか、先発での起用になりましたが不安はありませんでしたか?

メンバーには入っていませんでしたけど、常に試合を意識しながら練習していたので、さほどギャップはなかったです。何より隣にベテランがいたので、そういったところは甘えるじゃないですけど、いるだけで存在のある人たちの話を聞きながらプレーしたので個人的には上手く入れたと思います。

--3バックはいわきの圧力や前線の選手のフィジカルを対策することがメインだった。

そうですね。ガンガン前に来ますし、相模原の弱点も知っていると思うので、そういった意味の3バックで、僕を起用してくれたのだと思います。

--攻撃になった時のビルドアップで自分が持ち味を発揮して起点になる意識はありましたか?

薩川監督は僕のフィードや最後、守り切るというところを評価してこの試合に使ってくれたと思います。

--1失点目の場面は蓑田選手がもっとプレスかけにいくべきだったのでしょうか?

あれは元々僕がプレッシャーをかけておけば、あんなに綺麗に上げられなかったと思います。やはりあと一歩寄せるというところは、来週の1週間でもう一度詰めて、次チャンスがあればあのミスはなくしたいです。

--湘南ベルマーレから期限付きで移籍してきて、ロングフィードで加藤拓己へアシストする場面もありましたが相模原での時間を振り返っていかがでしたか?

思ったより上手くいかなかったです。慢心はなかったですけど、このカテゴリーはこのカテゴリーの戦い方や考え方、チームとしての作り方などいろいろなことがあるなかで、まだまだ自分は未熟だなと感じた半年でしたし、この半年間苦しんだ分、僕はプラスになったと捉えています。試合に出れていないことはマイナスですけど、それ以外のところではベルマーレで同じ経験はできなかっただろうなと思います。ベテランの選手から若手からいろいろなことを吸収して、幅は本当に広がったので今後の自分が楽しみです。

--来季へ向けては?

まだ話は進んでないのでどうなるかわからないですけど、戻るならもう一度J1のクオリティや湘南ベルマーレというチームを理解して、自分の色を出して務めたいと思います。ここに残るのであれば、今季培った悔しい思いをぶつけるだけです。他のチームへ移籍するのであれば、ベルマーレと相模原で培ったものをそこで還元するだけなので来季が楽しみですね。

MF/15 川上竜

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--契約満了が発表されたなかで臨んだ試合でしたが、自分のなかで気持ちの変化はありましたか?

まったくないですね。

--ここ最近、ずっとスタメンで出ていましたが自分のなかでパフォーマンスが上がっている手応えはありましたか?

今季の最初はケガから始まって、キャンプはみんなと過ごせなくて、コンディション上がってきたところでコロナになってしまって、最初の半分くらいは自分でも全然動けてないという思いがありました。そこから夏場は試合に絡めないこともありましたけど、そこでメンタル的に変わるようなキャラでもないので練習や三栖(英揮)さんのところでもやり続けて、夏過ぎくらいからはある程度コンディションが良くなってパフォーマンスもちょっとずつ自分の良さを出せてきたのかなと思います。でも、勝ちに持ってこれてないので、ボランチの選手は自分のパフォーマンスが良くてもチームを勝たせないと評価につながらないですし、価値を示せないのでそこに関しては悔しいですね。

--相模原がJ2昇格をした昨シーズン移籍してきて、2シーズンの在籍になりましたがここでの時間は川上選手にとってどんな時間でしたか?

周りのサポーターの人やメディアの人から見ると、降格しているし今季は最下位で最悪なシーズンって思っている人がほとんどだと思いますけど、自分個人としてはこの先サッカーを続けるので、なかなか結果が出ないシーズンが2シーズン続くというのも必ず自分の経験になります。僕は2018年にギラヴァンツ北九州に移籍して1年目でキャプテンを指名してもらってJ3で最下位で、シーズン通しての結果はサポーターの人たちに申し訳ないですし、こんな言い方をしたら怒られてしまうかもしれないですけど、個人としては本当にいい経験ができたと思います。結果が出ていたらなおさら良かったと思いますけど、結果が出なくてもチーム全員で毎日ブレずに練習からどうにか良くしようと取り組めたのは、すごくいいことだと思います。この経験は僕だけじゃなくてこのチームのみんながそれを糧にしていけると思います。今季は残り1試合ありますし、最後まで気持ちをブレずにやっていきたいです。

--今日のスタメンの選手はほとんどが契約満了選手で非常に難しい状況だったのではないかと思いますが。

チームとしてまとまれたかどうかは、18人のメンバーがいて、試合の時の一人ひとりモチベーションがどうだったかは分からないですけど、まとまりがなくなったことは一度もないですし、みんな勝とうとする準備は毎日やってきました。ただ、今は先制されるゲームが多いなかで、その時に何人の選手が「ああ、またか」と落ち込むのか「それでもやり続けよう」となるのかは、こういう状況で難しいかもしれないですけど、例えば0-5になったとしても僕個人としては自分のプレーを最後までやり切ろうという気持ちで試合に臨んでいます。ラスト1試合ももちろん勝ちにいきますけど、どういう状況になっても最後までブレずに戦いたいですね。

--ここ最近は声出し応援が認められていますが、選手としてはやはり特別なものを感じますか?

相模原の応援を僕自身初めて聞いたので、アップに入る前に声出しがあるとないとでは、ピッチに入るモチベーションは変わります。うちだけじゃないですけど、Jリーグ全体で声出しができるスタジアムが戻ってきて、選手としてはうれしいですね。