《試合結果》
SC相模原 0-2 FC今治
【得点】
29'千葉寛汰(FC今治)
62'中川風希(FC今治)
■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2022/100816/live/#live/
薩川了洋監督
--試合を振り返って。
最近、入りは悪くなく、相手を押し込める展開で前から圧力をかけることができました。やはり先制されると戦い方が一気に変わってしまう。それに尽きる試合でした。
今週のところで言うとセカンドボールやプレスバックだとか、ゴール前への入り方や入るスピードを練習では詰めたのですが、セットプレーのセカンドボールを2本押し込まれたのは想定外でした。ただ、ここまで来てサッカーを変えようと思わないですし、良い部分が出ているので、前向きにやっていきたいです。
--0-2で迎えた73分に初めて選手交代を行い、安藤翼選手を下げて藤沼拓夢選手を投入しました。
前半に出ていく選手のパワーは、(体力が)持つ間は引っ張っていこうと最初から考えていました。それが73分という時間でした。翼はパワーダウンというか、コントロールミスする場面が出だしたので、拓夢を途中から入れました。
今治のディフェンスは中を絞って、外が空いている守備だったので、クロスを多く上げれると思いました。そのなかで今週はエリアの中の枚数と入り方の練習をしてきました。そういう形になったのですごく良かったですけど、そこで最後の質がすごく大事になってくる。それをもう少し高めないといけない。失点の前もそうでしたし、ウキ(浮田健誠)がかっさらって、それを(藤本)淳吾に渡したボールの質が高ければシュートで終われていました。
前に押し込める時間帯で、最後シュートで終わらないというのが、うちのシュート本数の少なさに出ている。やはり最後の質を上げるトレーニング、個のスキルアップをしないといけないと思います。
--無得点の試合が続いていますが、個の質を上げる以外にどんな部分を伸ばしていきたいですか?
次は長野戦になるので、向こうのスカウティングをしてからでないとなんとも言えないですが、向こうはすごく切り替えが早いチームです。奪ってから前につけるといったところや前の部分で「そこ通さなきゃ」とか「そこは落とせなきゃ」というシーンをなるべく少なくしたいです。それは個人の部分で感じ取ってくれているところです。
下を向いていても仕方がないので、良い部分を伸ばして、悪いところは修正。あとはスキルアップしていく。(今季は)あと1カ月くらいなので、引き続きやっていきたいです。ホームで4カ月以上勝ってないというのは、チームに関わる人に本当に申し訳ないと思います。選手たちもそう思っていますし、自分も責任あるポストなので、すごく申し訳ない。ただ選手たちは最後まで走ってくれたことに関しては、毎試合よくやってくれていると思います。そこは満足しています。ただそこを勝ちにもっていけない自分の力のなさも感じつつ、選手と一緒に次の長野戦へ向けて準備していきたいです。
--加藤拓己選手がケガの治療に専念するため、清水エスパルスへ復帰することが決定しました。短い在籍期間でしたが、彼がチームにもたらしたものはどんなものがありますか?
明るいし選手だし、力を持っている。ケガで離脱の時間が長いですけど、清水に帰ってしっかり治して、グラウンドに戻ってきてほしいと思います。すごく良い選手だし、まだ若いので、可能性がある選手です。とりあえず早い復帰を祈っています。
MF/30 中原彰吾
--0-2という結果になりましたが、振り返ってどんな試合でしたか?
全体として、守備では良い部分が多かったと思いますけど、2失点していますし、ゴールがゼロなので、反省しなければいけないところは多いかなと思います。
--4試合連続で無得点ですが、得点を増やすために必要なことは?
チームとしてボールを前に運ぶ力というのが弱いと思います。前に入った時にどう崩していくかというところの精度をもっと上げなければいけないですし、人がどんどん湧き出るようなサッカーをしなければいけないと思います。最後のゴールの質というところも向き合っていきたいです。
--オフサイドになってしまいましたが、夛田凌輔選手のクロスに飛び込んでネットを揺らした場面もありました。
凌輔くんとか翼には、「自分が合わせにいくから、自分の上げたいタイミングで(クロスを)上げてくれ」という話をしていたなかで、ああいうシーンが出てきたので、そこは良かったと思います。でももう少し入りを良くしていかないといけないなと思います。
--次節はAC長野パルセイロとのアウェイゲームになります。次の1週間で積み上げたいものはどんなものになりますか?
ビルドアップのところは、もっと改善しないと点につながりません。そこは意識しつつ、技術的というよりは今はがむしゃらに、チームでまとまって守備をしたり、得点を奪いにいかなければいけないと思います。本当に結果にこだわってやっていきたいです。
DF/27 渡部大輔
--セットプレーのこぼれ球から2つのゴールを決められた試合になりました。90分間を振り返っていかがですか?
やはりセットプレーでの流れの失点は非常にもったいないなと思います。流れのなかではそんなにピンチらしいピンチはなかったですし、自分たちも最後のところでは守れていた印象なので、よりもったいない試合だったかなと思います。
--仰ったように流れのなかで迎えたピンチはなかったように感じましたが、守備で手応えを感じた部分は?
相手がつないで来ようとするなか、前からプレッシャーに行って、いなされる部分もありましたけど、何本か引っ掛けてシュートチャンスに持っていけたシーンがありました。そういうシーンをうちは決め切りたいですし、もっともっと増やしていきたいと思います。
--4試合連続で無得点の試合が続いてしまっていますが、ゴールが遠い要因をどこに感じていますか?
思い切りのいいシュートだとか、クロスをもう少し増やす必要があるのかなと思います。監督からも「シュートはどんどん打っていこう」という場面はあったので、もっと意識しないといけないのかなと思います。
--ホームで勝てない試合が続いていますが、ベテラン選手として働きかけたいことは?
ホームゲームに限らず、勝ちが遠のいてしまっていますが、ピッチのなかで下を向いている選手がいれば声をかけなければいけないと思って、そこはやっています。あとは、前の選手ではないので、自分が点を取るということはそんなにできないですけど、後ろからコーチングやチームをどんどん引っ張っていけるようなプレーをしていきたいです。
GK/31 圍謙太朗
--今日の試合を振り返って。
内容は悪くなかったので、やっていることよりも結果が悪いという感じでした。セットプレーから2発決められているので、そこは反省しなければいけません。うまくいかない時にしっかり整理できている人が強いと思いますし、自分で目標を持っていれば良いと思いますけど、切実に勝ちたいですね。
--試合後のチーム内の雰囲気はどうでしたか?
みんな悔しいですよね。次に向くしかないですし、向いている気はしますけど、弱いチームって負けに慣れてしまうと思います。強いチームが勝ちに慣れて常勝と言われるように、負けに慣れることもあると思っています。これが続くと、今のチームでの試合はあと6試合かもしれないですけど、各々が負けに慣れてしまうとどのチームにいっても、負けている状況で奮起できなくなてしまう。そういう選手は現状いなくて、みんなしっかり戦っていますし、次に向いています。お互いを信じて最後までやりたいと思います。
--後ろで抑えていたとしても、ゴールの遠い試合が続いていますが。
試合の流れってあると思うので、先に失点してしまうと流れは向こうにいってしまいます。それで点が取りにくい状況になるのは明らかですし、どっちが悪いというのはないと思っています。だからこそチームで戦うスポーツで、そこが良いところだし、難しいところです。前がどうこう、後ろがどうこうという話はあまり好きじゃなくて、GKでも点を取るために何かできないか常に考えています。もちろん、自分の仕事を全うした上でそういうことも考えなければと思っています。全員そこは考えているはずなので、ちょっとした歯車のズレかなと思いますし、ここまでみんなのことを信じてやっているので、最後までしっかり団結して、結果を出せるように盛り上げたいです。
--ホームでは4カ月勝てていないですが、残りの2試合は声出し応援適用試合になります。
僕たちはエンターテイメントとして、週末を楽しみに待ってくれる方がいます。応援してくれる人のためにプロとして結果を出さなければいけないですし、プレーで魅せないといけない。それはうまさで魅せる人もいれば、気持ちで魅せる人もいると思います。エネルギーとして何かを持って帰ってほしいので、そこは全員で気持ちを持って入りたいと思います。