《試合結果》
SC相模原 2-2 ガイナーレ鳥取
【得点】
54' オウンゴール（SC相模原）
76' 安藤翼（SC相模原）
81' 石川大地（ガイナーレ鳥取）※PK
89' 田村亮介（ガイナーレ鳥取）※PK
■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2022/090319/live/#live/
薩川了洋監督
－－試合を振り返って。
軽率。その一言ですね。ペナルティエリア内、時間帯を見て、クリアしなければいけない場面なのか、スライディングをしてはいけないのかという判断ができていませんでした。
－－2-0とリードして、勝利をつかみかけていましたが、そこまでの時間帯を監督はどのように振り返りますか？
そこまでは、向こうも集中力が切れかけて足が少し止まりかけたなかで、（藤本）淳吾がディフェンスの裏を抜けて、（中島）賢星もいいボールを出していました。あのオウンゴールは、ゴール前に浮田（健誠）もいましたし、（相手にとっては）仕方がないオウンゴールだったので、完全に崩せたと思います。
2点目は浮田のパンチのあるキックから、（安藤）翼がしっかりと決め切って、勝てるパターンかと思いましたけど、そこからが軽率なプレーでした。ペナルティエリア内で何をしなければいけないのか。時間帯を考えて、クリアなのか、つなぐのか。
でも、自分も反省しなければいけないのなら、賢星の場合、少し軽いプレーがあったので、そこで僕が賢星を代えていないというのは、監督の采配としていけなかったのではないかと思います。最終的にミスをしてしまっているので、そこまで引っ張った自分のせいです。例えば、3バックに変えた瞬間に失点をしているので、そこも采配ミスだったと思います。これは認めざるを得ない。
先制点の起点になった賢星を信頼して出していました。最後にああいうプレーをしたのは軽率でしたね。後の祭りなので、言っても仕方がないですけど、そこは自分も反省しなければいけないと思います。ホームでの6連敗が止まったことだけは唯一良かったですけど、お客さんがたくさん来てくれたので、勝って笑って帰してあげないといけない。今週、選手たちに発破かけて、2-0まではいい形ができていましたけど、勝ち切れないところは、今のチーム状況そのものなのかなと思います。
－－東洋大学から特別指定登録をした前田泰良選手を早速、スタメン起用して、前へのアグレッシブさを非常に見せていましたが監督の評価はいかがでしょうか？
よかったです。Ｊ３のなかで十分戦えている。うちの選手のなかで見てもだいぶ上だと思うので、次も使いたいと思います。
圧力がいつもと違いましたし、切り方も上手いし、2回追える。そのなかで、（中原）彰吾もいいところを見つけて、ビックチャンスが何本かありましたが、そこを生かせなかったのは、彰吾の課題でもありますが、3連戦の3戦目ということで疲れもあったのかなと思います。最低限、負けなかっただけ良かったと思うしかないのかな……。
MF／8 中島賢星
－－中島選手のパスが先制点の起点になりました。あの場面を振り返っていかがでしたか？
淳吾さんのことは常に見ていて、パスをもらったときに前へ走っているのが見えたので、パスを出すだけでした。同じような場面が前半もあったのですが、そのときはパスを出さず、先制点のあのタイミングならいけるかと思ったので、うまく通って良かったです。
－－前半、パスを出さなかったのはボールが合わないような感覚があったからですか？
それもありますし、もう少し自分たちでボールを持つ時間があってもいいんじゃないかと思ったので。出してもおもしろかったと思いますけど、後半ああやって形になったので、もうちょっと本数を増やしてもいいかなと思います。
－－前半は0-0でしたけど、セーフティに試合を進めつつ後半はギアを上げていく狙いがあったのでしょうか？
前半、ゼロで帰ってくることはマストとして意識してやっていますけど、やれるところはやろうと、もっとチャレンジしてやってもいいんじゃないかと思います。
－－それが前半でなかなかゴールが奪えない要因につながっているのでしょうか？
鳥取は確実じゃなくてもゴール前で打ってきましたけど、僕たちもそういうシーンは増やしてもいいと思います。それが前半のシュート数の少なさにつながっていると思うので、思い切って打ってもいいと思います。
－－ですが後半は2点リードして、いい試合運びができていたと思います。そこまでの時間を振り返っていかがですか？
2点決めたというのは事実ですが、そこから2点取られてしまったのも事実です。今日は僕のせいですね……。あそこでスライディングをしてしまったのもそうですし、時間、場所を考えてしっかりとプレーしなければいけなかった。僕はプロ1年目でもないですし、恥ずかしいプレーをしてはいけないと思います。あれがなければ2-1で勝てていましたし、今日結果は自分の責任だと思っています。
－－ですがホームでの連敗はストップしました。ここから奮起していくしかないと思います。
ホームでこれだけ勝てず責任を感じています。足を運んでくださっている方がいるなかで、結果を残せず非常に申し訳なく思っています。だからこそ、毎試合、毎試合「勝とう」という気持ちで臨んでいますが、結果がついてきていないのも事実ですが、僕たちは続けることしかできないので、勝つために、次からもプレーしていくしかないと思います。
MF／14 安藤翼
－－2試合連続ゴールを決めましたが。
立ち上がりのシュートもそうですし、チャンスは作れていたなかで、タラレバですけど、あれも決めていれば、勝てていたと思います。前の選手としては、決めるところを決めることがチームに一番貢献できることなので、点を取れている分、もっともっとこだわって、やっていく必要があると思います。失点は守備の選手のせいではなく、チームとしてあの時間帯でどう守っていくかという共通意識を持って戦わないといけないなと感じた試合でした。
－－後半から安藤選手と浮田健誠選手がピッチに立って、戦い方に変化はありましたか？
（前半まで出ていた中原）彰吾くんと（松橋）優安には持ち味がありますし、僕と健誠にはまた違った良さがあると思っていて、後半は健誠が前でしっかりと抑えて、僕はサイドで持ったら仕掛けると言っていて、どんどん前に圧力をかけていこうというのは2人で話していて、後半それが形になって、2点取れたことは良かったと思います。
－－浮田選手のシュートの跳ね返りにイチ早く反応できた要因は？
健誠が打つ瞬間に、「こぼれるかな」という感覚があって、本当にこぼれてきたという感じです。あとは、そんなに冷静じゃなかったですけど「しっかり（足を）当てよう」と集中して打ちました。あとは上手く入ってくれたので良かったです。健誠のシュートが本当に良かったですし、あの角度から打たれたらGKも対応は難しいと思いました。
－－ゴールを決める感覚はつかめてきていますか？
そうですね。泥臭いゴールがもっともっと増えていけば、もっとチームも勝てると思います。やはりサッカーって綺麗なゴールだけではないので、そういうゴールをチームとしてもっと狙っていきたいです。どんなに泥臭くても1点は1点なので、そういうのを練習から狙っていますし、言われていることでもあるので、攻撃の選手としてはそういうところはしっかり詰めていきたいです。
－－ゴールが決まって、サガミスタのところへ向かって走っていきましたが。
ホーム6連敗ということも分かっていましたし、今は悔しい気持ちが強くて、「今日は絶対に勝ってやろう」という思いがあったなかで、点を取れたことはうれしかったので、みなさんの方へ行けたのは良かったですけど、あそこで勝ちきれず、悔しい限りですね……。今日もたくさんの方が応援しに来てくれたにもかかわらず、申し訳ない気持ちしかないですけど、やるしかないので、切り替えて、次こそは勝利を届けられるよう、やるしかないと思っています。
FW／35 前田泰良
－－9月1日に特別指定選手の承認が発表されて、すぐの出場でした。先発で出ると告げられたのはいつだったのでしょうか？
ちゃんと決まったのは前日でした。木曜日に紅白戦をしたりで、準備はしていましたし、試合に出てチームに貢献するために今こうして特別指定として来ているので、結果を出したかったです。
－－初めて立ったプロのピッチはどんな感覚でしたか？
ずっとプロの試合で活躍をすることを夢見てやってきていたので、入りは緊張するかと思いましたけど、いい感じに入ることができました。でも、ミスが多かったり、まだまだ力不足だなと感じました。
－－薩川監督は、前線での守備を評価していましたが。
2点取るところまでは、チームとして良かったですし、個人としても、納得のいかない部分はありますけど、良かったと思います。先ほど言った前半でミスが目立ったりしていたところは、もっともっとやらなければいけない部分があります。あとはチームとして勝ち切れず、応援に来てくれた人に対して、申し訳なく思っています。
－－後半、浮田選手が入ってきてからは少し低い位置でプレーしていたと思いますが、どちらがやりやすく感じますか？
自チームでも、一つ下のポジションでプレーしているので、そこでの良さを前半よりも出せたと思います。ただあとは、何度も言うように、結果を出したかったですね。
－－今シーズン、SC相模原の特別指定選手としてどんなプレーをしたいですか？
すぐに試合が来るので、切り替えて反省して、自分のできることをして、多くの経験を積んで、来シーズンのために積み重ねていければいいなと思います。
FW／9 浮田健誠
－－後半頭からの出場でしたが、監督からはどんな指示を受けてピッチに入りましたか？
相手は裏を狙われることを嫌がっているので、そこを突いていけということと、前で起点になって、流れを変えて仕留めてこいと言われました。
－－先制点の場面は、藤本選手の折り返しを触っていたら浮田選手のゴールでしたが。
そうですね。でも、ああいう形で勢いを持ってゴール前に入っていくことで、相手も後ろ向きになるので、処理が難しいと思います。なのであそこへ詰めていて良かったと思います。
－－2点目は浮田選手らしく、右サイドから中に切り込んで打ったシュートが安藤選手のゴールにつながりました。
この前の試合が終わった時点で、今日は絶対に足を振ってやろうと思っていました。スローインからの流れでしたけど、強引に振ってみたら何かが起きるなと実感したので、もっともっと振っていきたいですし、点を取りたいですね。
－－これまで遠目から打つことはなかなかありませんでしたが、何か心境の変化があったのでしょうか？
自分の良さは、前線で起点になるところと、シュートになるので、消極的になってミスをするなら大胆にプレーしてみようと思ったので、それが結果得点に結びつきました。
－－安藤選手にゴールを取らせてあげたという感覚ですか？
いや、あのこぼれ球はめちゃくちゃ難しいと思うので、よく決めてくれたと思います。
－－ただ、2-0から追いつかれてしまいました。
もっと前で時間を作るというのと、プレスの強度をもう一段階上げなければいけなかったなと感じています。
－－ホームでの連敗は止まりましたけど、勝ち切れずやはり悔しい思いが残りますか？
そうですね。今日もたくさんの方に来ていただいて、点の入ったときの盛り上がりとか、セットプレーのとき、みなさんのクラップでの後押しを見ていると、勝って一緒に喜びたかったので、すごく悔しいですね。