《試合結果》

SC相模原 1-1 アスルクラロ沼津

【得点】
11'松橋優安（SC相模原）
54'安在達弥（アスルクラロ沼津）

■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2022/082719/live/#live/

薩川了洋監督

決めるところを決めていれば、確実に勝てたゲームでした。それに尽きますね。PKも含めて、あれだけのチャンスを外していたら1-1という結果になってしまう。今日は負けないだけ良かったというレベルですけど、確実に勝ち点3を取れたゲームだったと思うので、そこは選手に反省してもらいたいと思います。

－－前節、久しぶりに出場した松橋選手がスタメン起用されましたがその理由は？

練習で調子が良かったというのもありますし、（高山〉薫よりも前進力があるので、今日は裏抜けを前進力でやってくれと伝えました。前回の沼津戦でも点を取っていましたし、調子のいい選手が出るというのはごく普通なこと。自分で勝ち取ったポジションなので、そのなかでしっかりと結果を残せたことはすごくいいことなんじゃないかと思います。

－－先制点のシーンは、ボールを奪ってから素早く裏を突いたゴールでした。

ポゼッションをしていてもハーフウェーラインにたどり着くまでにミスをして取られていることが、うちも含め下のチームは多いです。あのときは（藤本）淳吾がいて、（中原）彰吾も裏を見えていて、（裏へ走り込んでいた松橋）優安がしっかり決めました。いいプレスからカウンターという形は、チームとして狙っていた部分がありました。
あとの部分は、見た通りですよね。浮田（健誠）もああいうチャンスを決めないと。カテゴリーがどんどん落ちていってしまう。PKを取るところまでは良かったにせよ、ベテランの淳吾がああいうところで外してはいけないですよね。

－－失点シーンはニアで合わせられてからシュートを決められてしまいました。

あれも注意していたのにやられてしまったので、こちらのミスでしかないです。それ以外で向こうも決定的なチャンスを作れましたけど、そこの質がない。うちも同じように最後の質のなさが出た。上位にいくチームはああいうところをしっかり決める選手がいる。最後のところでしっかりとパスを出して、アシストをつけて勝ち越したりしている。上位との差は、あるんじゃないかなと。この間対戦した鹿児島には決めるところを決める選手がいるし、そういうところを通す選手がいる。そういうのはチームも含めて強化しなければいけないですし、監督としてそういう選手たちを作り上げていかなければいけない。ですけど、一番悔しいのは選手だと思います。強くは当たらないけど、今日に関しては勝たなければいけないゲームでした。

－－ここから短いスパンでの連戦が続いていきますが。

若い選手に入れ替えようかなというのは頭に入れています。優安は今日、結果を残していますし、自分でチャンスを作ってレギュラーを張る機会を作れたのかなと思います。やはりプロはレギュラーを張って、それを守っていかないといけません。そういった意味ではFWはゴールだとかキープといった与えられた仕事をしてもらわなければ困ります。今日で言うとFWの選手は仕事をしてくれなかった。起用した監督の責任というのはもちろんありますけど、選手はそれに応えなければいけない義務があります。それがプロだと思っています。

MF／19 松橋優安

－－今日、先発出場ということが分かってからはどんな意識で準備してきましたか？

チームが勝つことを第一に考えていますけど、久しぶりのスタメンだったので自分自身、サッカーを楽しもうと思いました。楽しくサッカーをしている時はいいプレーができる感覚があるので、失敗を恐れずにサッカーを楽しもうという気持ちで挑みました。

－－前節は右サイドでの出場でしたが、今日は左サイドで起用されました。

左サイドは慣れているポジションなので、今までやってきたことを普段通りやれば自分ならできると思っていました。中盤で選手が前向きにフリーで持ったら背後とか、スペースへどんどん走り出そうと思っていたので、そこは狙い通りでした。ゴール前では落ち着いてというか、焦ることなく流れのまま決めることができました。

－－中島選手からのパスを中原選手がスルーしたことで、松橋選手にボールがつながりましたが、イメージがシンクロした感じでしたか？

賢星くんがフリーで持った瞬間、「スペースへ行こう」と走り出して、一度彰吾くんを経由するのかなと思いましたけど、「これは俺を狙ってくれているパスだ」と思いました。あの時「スルー！」と言ったか覚えてないですけど、彰吾くんが僕の気配を感じてうまくスルーしてくれて、ピッタリ足元にボールが来たのであとはトラップして決めるだけでした。

－－GKと1対1を迎えて、流し込む選択や浮かす選択肢があったなか、ドリブルで剥がすという、らしいプレーを発揮しましたが、それはプレーに楽しめている証拠ですか？

そうですね。落ち着いて決めることができたのですが、楽しめているというのが現れたのかなと思います。

－－次の試合へ向けてはいかがですか？

すぐに試合はやってきますがコンディションはすごくいい状態です。チームとして勝てていないですけど、楽しむ気持ちを持って次ももちろんゴールを決めて、チームを勝たせたいです。

－－ここからスタメンを奪い返していきたいという気持ちは強いですか？

そうですね。チャンスを引き寄せたのは、自分があきらめず、腐らずやり続けた結果だと思います。このチャンスをつかみ取って他の誰にも渡さないようにしたいです。残りの試合で結果を示していけるようにしたいです。

MF／30 中原彰吾

こっちのチャンスもありましたけど、チームとしてボールを握ることができていなかったので、そこを反省すべきかなと思います。

－－先制シーンは中原選手がスルーしたことで、裏へ走り出した松橋選手にゴールが生まれました。

奪った後、（中島）賢星が前向きに持ってくれた時に自分が頂点のようなポジションにいて、ディフェンスラインが下がるなと思いました。そこで一つ引いて受けるか間で受けるかの両方を考えてポジションを取った時に、優安が見えたので、止まって受けようと最初は思いました。それで賢星からいい感じにボールが来て、「このパスの強さは多分優安へのパスだろうな」と思ってうまくスルーできました。

－－PKを獲得したシーンは、中原選手が裏へ飛び出してボールを受けたことで獲得できました。

淳吾さんがあの位置で前向きにボールを持ったら、自分たちが何かしらのいいアクションを起こせばボールは出てくると思っていました。あの場面も足元で受けるか裏へ抜けるかという両方を考えながら淳吾さんの持ち方や相手を見て、淳吾さんが裏に出してくれて、うまく抜け出せてもらえたPKだと思います。

－－次の試合はなか2日での試合になりますが、どんなことを意識しながら向かいますか？

FWになっている以上、結果を出さなければいけないですし、アシストでも得点でも、どんな形でも結果が必要だと思っています。チーム全体で言えばもっとボールを持つ時間を長くしないと守備でも攻撃でも優位に立てなくなる。そういうところは改善していかなければいけないと思います。次の試合まで短いですけど、頭の中はクリアにして挑みたいと思います。

DF／18 白井達也

まずは無失点で終えるということをチームとして目標に掲げてやりました。鹿児島戦ではカウンターから失点をしているので、カウンターの対応とクロスの対応を意識しました。個人的には、前節ファーで2本のシュートを打たれているので、そこの修正をするためにその2つの対応ミズさん（水本裕貴）とカコくん（圍謙太朗）、ディフェンスライン全体で共有していました。そのなかで、セットプレーから失点してしまいました。あれもトリックプレーではありましたけど、「あれは自分たちで気がついて早く対策を打てたんじゃないか」とミズさんと話していて、防げる失点だったんじゃないかと思うので、次はそういう失点をなくすよう一つひとつ修正していきたいです。

－－沼津は遠目のシュートが多かった印象でしたが、ディフェンスとしては遠くから打たせていた感覚でしたか？

そうですね。まずはクロスのところで、しっかり跳ね返すことが90分通してできていました。それができていたからこそ、相手がペナルティエリアの外でしか打てないという場面を増やせたと思っています。

－－これから連戦が続きますが、ディフェンスに関しては多少いい感触で臨めそうですか？

守備の面ではそうですね。また次の試合に向けて修正すれば無失点で終えられると思っているので、そこはやっていかなければいけないです。オフェンスに関しては、攻撃が点を取れないというのではなく、後ろからのビルドアップで前の選手を気持ちよくプレーさせてあげないといけない。そういうところの課題が出るので、ビルドアップに関して前線の選手、後ろの選手と話して、2日間でも詰められるところは詰めてやっていきたいです。前節よりも今節、今節よりも次の試合と改善していきたいです。チームとしても個人としても課題は明確ですし、「次こそは」という気持ちです。

FW／9 浮田健誠

決めるところで決められなかったのが、そのまま結果につながりました……。

－－クロスから決定機を迎えましたが、あの場面はどんなことを考えましたか？

淳吾さんが持って、彰吾くんが外側に走り出したので、中にパワーを持って入っていこうと思いました。そこでボールが来て、ていねいに当てていれば入ったのですが少し当たらなくて、外れてしまいました。

－－左足を当てるというより、振るという選択肢もあったと思うのですが、どんなことを意識していましたか？

GKがクロスに対して自分の方へ向かって来ていたので、反対に落とせば逆を突けると思ったのですが、精度が足りなかったです。

－－後半、チャンスの数はかなり多かったと思いますが。

そうですね。こういう試合をモノにできていないからこそ、今の順位にいるというのがモロに出てしまいましたね。

－－ディフェンスラインの背後を突く意識は試合を通じて感じましたが、いかがでしたか？

そこは監督からも言われていて、自分自身も強く心がけています。前で収まればディフェンスラインも上がりますし、チームも前でプレーできるので、裏は常に狙うようにしています。

－－久しぶりにゴールを決めた松橋選手のところへ浮田選手がすごくうれしそうに駆け寄っていましたね。

優安は試合に出ていない時も練習をしっかりと手を抜くことなくやっていたので、そういうのが結果につながるんだなと思って嬉しかったです。

－－ここからは中2日、中3日で試合が続きますがどのように臨みますか？

今日出た課題をただただ全うするだけなので、とにかく練習して自信つけて試合に向かいたいです。

MF／10 藤本淳吾

－－いいプレスバックからいい形で裏を取れたことで先制点が生まれましたが、あのシーンは狙い通りでしたか？

（渡部）大輔が縦に遅らせてくれていたので、俺もサイドバックのコースを切りながら股を抜かれないように意識しながら、取りにいきました。

－－PKへつながる裏へのパスは、アウトで巻いて落とそうというイメージだったのでしょうか？

前節、アウトで出した時、強すぎてラインを割ってしまったので、それの修正でした。あとは、たまたま（ケビン）デ・ブライネのパスをYouTubeで見ていたので、その残像があったので。あれで1-0で勝っていたら、前に運んでいなかったかもしれない。そういう前にいく気持ちを自分も前半から出していかなければいけないのかな、と感じた試合でした。

－－ご自身が蹴ったPKのシーンについては？

練習からあの助走でやっていて、ちょっと低かったかなと思いました。でも、凹むことなくそこから切り替えてやれましたし、チャンスも作れていましたが、チームとしての勝ちを取りこぼしてしまったプレーなので、もちろん反省しています。

－－ここから短いスパンで試合が続いてきますが。

でも、今日は涼しかったので。最終的にメンバーを決めるのはサツさん（薩川監督）なので、コンディションをしっかり整えて頑張りたいです。