SC相模原

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06-04-2022

 試合結果 

【6/4ギラヴァンツ北九州戦】試合結果・監督・選手コメント

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《試合結果》

SC相模原 3-2 ギラヴァンツ北九州

【得点】
3'鎌田次郎(SC相模原)
36'船山貴之(SC相模原)
51'中山雄希(ギラヴァンツ北九州)
58'藤原優大(SC相模原)
65'狩土名禅(ギラヴァンツ北九州)

■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2022/060403/live/#live/

薩川了洋監督

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本当に最後まで厳しい試合でしたけど、選手たちはよく頑張ってくれたと思います。内容としては、相手の裏をシンプルに突いていこうとスタートして、裏も突けたし、FKやCKのところも相手より倍以上の数字を取ることができました。(藤本)淳吾のキック、新加入の加藤(拓己)のターゲットの強さなど、個人の武器が生かされた試合だったと思います。

サポーターの力もありますし、いろんな人に支えられて勝てたゲームでした。選手にも感謝していますけど、いろんな方に支えられて、みんなが望んでいたこの悪いスパンを抜け出せると思います。今日は反省点はありますけど、何も言わず「お疲れさん」だけで返そうと思っています。

--就任後初勝利、おめでとうございます。

やってやったぜ。この間も負けるゲームでもなかったですし、勝つといいですよね。ウチのチームはこれから続いていくと思います。

--前節の後半に出ていたメンバーが今日は多くスタメンに名を連ね、新加入の加藤選手も先発入りしました。

サブを含めて分かりやすいスタッツといいますか、裏抜けのところを今日は突いていこうということで、なるべく前進力ある選手をサブと先発に入れました。新しく入った加藤も前進力がありますし、ターゲットにもなれる。相模原としてターゲットがあまりいなかったなかで、火曜日から合流してくれて、キャラクターも良く、みんなに「ゴリ!ゴリ!」と呼ばれて、すごく溶け込みやすい選手だったので、そこまで違和感なかったです。

話したら、去年の6月から90分やってないとのことだったので足がつったのは仕方ないと思いますけど、ウチのチームとしては大きな力の選手が出てきたと思います。

--今日はセットプレーから2点が生まれましたが、どちらもニアで逸らしてのゴールになりました。

渡辺(彰宏)GKコーチがしっかり分析してくれて、ニアのところが狙い目というのはスカウティングでありました。ドンピシャの形で良かったです。

--選手交代で逃げ切ったゲームだったと思います。ハーフタイムで選手を一人代え、後半は残った交代枠でクロージングする狙いがあったのでしょうか?

サイドから向こうの大きな選手が出てきて、ターゲットになってそこから1失点している。(後半の立ち上がりに)2-1にされたPKの1失点はいらなかったと思います。(中原)彰吾のところでクリアできましたし、その後も(鎌田)次郎が体を入れればいいところ、不用意なプレーでPKを与えてしまった。

前半のところで言うと、自分たちのミス以外で相手にチャンスを作られたシーンはほとんどなかったと思うので、前半はプラン通りでした。ただ選手たちが凡ミスをしなければ、もう少し完璧な試合ができたと思います。後半は、勝っているのでああやって引き込むのは想定内で、風も追い風でしたので、ああいうのは想定内ですけど、2失点は想定外でした。ただ後半、ディフェンスもそうですし、チームのところでももう少しボールを持てる時間がありましたので、そういったところで“薩川色”を少し付け加えたいと思っています。

--88分にCBの白井達也選手を投入して5-4-1にフォーメーションを変えたのは、リードした後の展開として想定していたものだったのでしょうか?

ターゲットのところで、大きな選手がクロスが上がってくるのを想定して、中を固めて1枚余らせておけばと思いました。2失点目はもぐられて、ターゲットになって背負われて、落とされてシュートという形になったので、そこはボランチの(中島)賢星を入れて、「しっかりとプレスバックをしろ」という指示を出して、疲れた彰吾のところを代えました。

圍(謙太朗)のところでもしっかりと前に出て止めて、時間も作れていたので、最後のところでやられるなと思うシーンはそんなにはありませんでした。(自分が監督になって)CBが3枚になる形は初めてやりましたが、高木(琢也)さんがやってくれた3枚だったので、そこは安心して見ていられましたし、練習せずにしっかりと守り切れて良かったです。選手たちにもそのメッセージはしっかり伝わっていたので、大丈夫だったと思います。

--就任された際のコメントで「雰囲気を変えたい」と話していましたが、選手たちに求めていることはどんなものがありますか?

もちろん、第一は勝たないと前に進まないです。でも、思った以上に選手たちは諦めていないというのが僕にとっては前向きです。J2に上がった時も前期が終わった時は10位くらいにいましたし、選手たちが全然諦めていない。今いる選手たちのポテンシャルと言いますか、武器をしっかりと使えばこうなるんです。それが選手に分かってくれればいいなと思います。そんなに弱いチームじゃないですし、これから追いつきますから。

--以前、相模原で監督を務めていた時と比べてチームも選手も良くなり、監督がやりたいことをより表現しやすくなったと思いますが。

そこが途中から就任した難しいところです。高木さんもそうだっただろうけど、前の監督の色というか、癖があるので、前の監督がOKとしていたものが僕のサッカーではNOになるところがある。それを少しずつ修正していくのはすごく難しい。例えば、ポジション一つにしても難しいところです。

だから、勝ち負けで自分のサッカーを一気に落とし込むのではなくて、高木さんがやってくれていたことを引き継ぎながら、少しずつ僕の形を取り入れていく。なので今日、勝ったからと言って全部僕の力かと言えばそうではないです。僕には考えつかないようなことや練習という土台は高木さんが作ってくれたので、僕はその土台に少しだけ自分の色を出しただけ。走れる選手は走らせますし、FKを蹴るならペナルティエリアの近くでファウルを取らなければいけない。それにはそこにボールを入れていかなければいけないので、今日で言えばシンプルに裏を突いていった。それでFKを最初に獲得して、ああいうゴールが生まれました。一番は、選手たちが自信を持ってサッカーできることです。だから、内容はともかく勝ちが一番なので、ここから少し上向いていくと思います。

--リーグ戦はまだ半分以上残っていますが、今後へ向けてはいかがですか?

この6月がキーになると思っています。勝ち点は落とせないですし、もう負けなしでいくしかない。3勝以上しないといけないと思っています。できたら4勝、5勝がいいと思っている。この6月をどう切り抜けるかで、上に追いついていけるか、置いていかれるかが変わってくる。そこは選手としっかりと詰めていきたいと思います。

北九州もウチもノっているチームではないから、こういう難しい試合になるのは想定内です。(ゴールを)取られるとは思っていましたが、3点取れたら大丈夫だと思っていました。3-2という拮抗したゲームになりましたけど、それで勝ち切れたのは大きかったです。これで2-2で終わってしまっていたら、まだ抜けられなかったと思う。でも、勝ったのでモヤモヤしていたものはスッと抜けたと思います。選手たちも良いオフを迎えられるだろうし、ここから連戦が続くので、良い連戦にできるようにして、勝ち点を積み上げられるようにしたいです。勝ち点も2桁になったので。

--試合後、ゴール裏で“ファミリア”を久しぶりに行いました。今の選手たちはやっていなかったと思うのですが……。

忘れていたよ。だって肩組んでいたもん。そこはGKコーチの渡辺の責任です(笑)。でも、スタッフも夜遅くまで分析してくれていますし、この一勝にすごく力を懸けてくれていました。サポーターも待っていらしたし、良かったですよ。

--美味しいお酒が飲めそうですね。

がぶ飲みだね。今日はメガジョッキでいこうかな(笑)。


FW/7 船山貴之

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--今日は前節のようなワントップではなく、一列下がったトップ下のようなポジションを取っていて、役割が違ったように見えましたが試合を振り返っていかがですか?

ゴリ(加藤拓己)みたいなタイプの選手がウチにはいなかったので、アイツは合流してまだ1週間経ってないですけど、手探りのなかでもゴリ自身、良かったと思います。

--船山選手のところにパスが入って、起点になるプレーが多かったと思いますが。

数としてはそこまで多くなかったですけど、俺と淳吾さんのところでチャンスメイクだったり、ゴールに関わる仕事ができればと思いながらプレーしていました。

--今日の前半は、今季のなかで一番スムーズにパスがつながって、ディフェンスラインの背後が取れていたように見えました。どんな部分が変わったのでしょうか?

監督が薩川(了洋)さんになって、やることがシンプルになってボールを前に前にという意識がみんなできていたのかなと思います。

--そのなかで船山選手の今季初ゴールが生まれました。

数多くのチャンスをこれまでも決められず、ワンチャンスを決められたことは良かったですけど、後半もチャンスはありました。ああいうのをしっかり決めておかないと、こうして厳しい戦いになると思います。

--今日は気温27度というなかで、フル出場を果たしました。体力的にはいかがでしたか?

しんどいですけど、勝てないことの方が正直しんどいので、それに比べれば大丈夫です。

--薩川監督は「ウチのチームはこんなものじゃない。ここから勝ち続ける」と話していましたが、船山選手としてはいかがですか?

高木(琢也)さんともすごく信頼関係はありましたけど、サツさんとも信頼関係はあるので、勝たせてあげたい気持ちはお互い変わりないです。

--連勝街道へ向けてはいかがですか?

連勝といきたいですけど、課題というのは山ほどあるので、それを修正しつつ、一つひとつ戦っていくしかないと思います。

--今日、久しぶりに勝利を収めて来週の3連戦へと迎えます。

ここから連戦に入るので、チームみんなで戦っていきたいです。今まで勝てていなかったですけど、チームの雰囲気はサツさんになって変わったので、良い方向に向かっていければいいと思います。

--連戦へ向けた手応えはありますか?

6月が勝負だと思っていますし、サツさんもそう言ってるので、そこはみんな意識しています。今日、どんな内容であれ勝てたことは良かったと思います。

FW/32 加藤拓己

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--まず、清水エスパルスから相模原へ育成型期限付き移籍を決断した理由を教えてください。

エスパルスでなかなか試合に絡めず、モヤモヤを抱えていたなか、相模原さんが声をかけてくれました。自分がしたい仕事を求めてくれていて、すごく悩みましたけど、「相模原のために戦いたい」という思いで決断しました。

--チームには火曜日に合流したそうですが、そこから即スタメンで出場となりました。今日の試合ではどんなプレーをしようと思って試合に臨みましたか?

自分自身のストロングポイントである競り合いやゴール前での駆け引きを意識しました。ですが合流して4日しか経っていないので、今日出た船山さんや淳吾さんが蹴るボールをこの4日間で意識しながら練習では取り組んできたので、自分の良さを多少出せたと思いますし、他の選手とも徐々に試合のなかでコンビネーションを上げていければと思います。

--開始3分に藤本淳吾選手のFKをニアで逸らして、鎌田次郎選手のゴールをアシストしました。

セットプレーは入念に練習してきて、今日セットプレーからゴールを取れたので、それは本当に大きかったと思います。

--加藤選手自身、フル出場した試合は久しぶりだったと思います。82分までピッチに立って、疲労感はいかがでしょうか?

去年の6月の末くらいに早稲田大学で試合に出たのが最後でした。エスパルスでも練習試合を含めてマックスで30分の出場とかだったので、自分のなかでぶっちゃけ「しんどいんじゃないか」というのは少しありましたけど、自分のなかでできる準備をしたつもりです。

だからと言って90分保たせようと思って手を抜いてプレーするのは違うと思ったので、全力でやってダメなのであれば、すぐに変わればいいと思いました。それが結果的に82分までプレーできたことにつながったと思います。欲を言えば最後の笛が鳴るまでピッチの上で戦わなければいけないと思いますけど、そこができたのは自分のなかではすごくプラスです。逆に、90分プレーできなかったというのは課題だと思うので、それを発見できて良かったと思います。

--自分が移籍してきて最初の試合でチームが8試合ぶりに勝利を挙げれました。

すごく嬉しいですね。このチームを勝たせることが僕が来た理由の一つなので、それを1試合目でできたことは大きいです。たかが1試合だと思いますが、この1勝は本当に大きいと思います。薩川監督になって、選手が多少加わったなかで選手はすごくコミュニケーション取りながらやれているので、今日は良かったと思います。

--試合が終わった後の“ファミリア”では前に出されていましたが。

あれは試合前にGKコーチのナベさんに「ゴリ、勝ったら前に出ろよ」と言われたので。前に出たら足をつってしまいました(笑)。