SC相模原

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03-13-2022

 お知らせ 

【3/12アスルクラロ沼津戦】試合結果・監督・選手コメント

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《試合結果》

SC相模原 1-0 アスルクラロ沼津

【得点】
37' 松橋優安(SC相模原)

■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2022/031215/live/#live/

高木琢也監督

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--試合を振り返って。

昇格に向けての大事なファーストゲームになりましたけど、なんとか集中力を最後まで欠かさず勝てたことはよかったと思います。選手間のタイミングとか、守備から攻撃へのスイッチの入りとかはこれからもっとやらなくてはいけないと思います。J3の雰囲気と、チームとしてどう戦ってくるのかがわからない中での初戦でしたので、今後に向けていろんな意味で参考になったゲームになりました。滑り出しは大事ですし、選手達もよく頑張ってくれたと思いますけど、改善点はあると思います。そういった部分を見つめ直して、これからのゲームに生かせるようにしたいです。

--昨季までのベースにしていた3バックではなく、フォーメーションを[4−4−2]に変更した狙い、成果は?

今日は勝ちましたけど、成果としてはそれが全てという感じではないです。ただ、やってきてよかったなと思うこともあります。今日で言うと、確かに押し込まれてはいましたけど、ゴール前のオーガナイズはしっかりできていました。4枚、3枚の特徴は色々あると思いますけど、ゴール前の対応は良かったと思います。

攻撃のところは、正直言うと本来はスペースが空いているところはありましたけど、緊張感なのか、なかなかボールを(前に)つけられなかった。もう一度チーム全体がどういうところを見ていくかを共有しないといけないなと思いました。この沼津戦に向けたトレーニングはやってはいましたが、それを再現させるようなシーンはありましたけど、そういうところに目線がいかなかったところは僕の責任だと思います。もう一度共有していく中で、このシステムを上手く生かしていきたいなと思います。

--高い位置からプレスをかけてボールを奪いにいって、そこから背後を取るプレーが目立っていましたが監督としてはどのように感じましたか?

良いトライはしてくれたと思います。ただ、もう少しキメ細かさと言いますか、内側を絞りながら外に出させるとか、相手のパスコースを誘導させるようなことをもう少しやっていかないといけないと思いますけど、まずは、その姿勢が大事だと思いますので、その辺りも良くやってくれたと思います。

--今トライしている[4-4-2]は、相手の立ち位置が変わってもスタートポジションは継続しながら粘り強く対応しようと考えているのか。それとも状況によっては形を変えながらやっていくのか。どんなプランを考えていますか?

例えばですけど、3枚と4枚の違いで言うと、高い位置で一歩前から人に行ける違いがあります。話が合わないですけど、本来は相手の最終ラインを含めて、3よりも4の方がプレッシャーをかけやすい状況だろうというところで、その選択肢もありましたけど、攻撃に人数をかけたいので、3と4のウィークとか、特徴的な部分をやりたいということで今回は変えました。もちろん、攻撃になった時は研究されると思うので、こちらもボールを受ける位置、立ち位置は変えながらやっていると思います。

--藤本淳吾選手が55分に交代してから沼津に押し込まれたように見えましたがその要因は?

淳吾のサイドにいた4番の大迫(暁)選手が前半よりも高い位置を取ってきて、その前にいる染矢(一樹)選手が内側に入ったりして、タイミング良くローテーションするシチュエーションができていきました。淳吾は比較的ゾーンを消しながらボールへアプローチするのが上手い選手ですけど、深くなった時にそういう部分が出てしまうと、相手の速さの方が優先されてしまった場面が何度か出てきました。相手の出方が変わったことも含めて、淳吾を交代させました。5人の交代枠がありますし、J3ではアグレッシブな選手が多いと思うので、5人の交代枠を上手く使っていかないといけないと思っています。淳吾に関してはずっとフルで仕事をするのは難しいと思うので、上手く時間を与えながら、休ませながら使うことも大事かなと思います。

--前半は相模原が主導権を握ってチャンスを上手く作れていた中、後半は相手にボールを持たれる時間が長かったです。その要因はどのように感じていますか?

ボール保持者に対してプレッシャーにいかないと持たれますよね。前からボールに行けなくなってしまったということと、相手もビハインドの状態でしたので、先ほども言ったように両サイドバックが高い位置を取ってきました。相手も中央にいたブラウン・ノア(賢信)選手がサイドに開いたり、攻撃の流れを変えてくる状況を作ってきたと思うので、そういうこともあって押し込まれてしまったと思います。

ボールに対してもう少し出ていくような形を取らないと相手に押し込まれてしまいますが、J2から降格してきた我々のようなチームに対しては、どのチームもそうかもしれませんが「勝ちたい」という気持ちを前面に出してくるチームが多いと思います。こういうタフな状況になっても、それに耐えうるメンタリティと強いスピリッツは必要になると思います。常々言っていますが、そういうことを体現できたことは良かったと思います。

--タフな展開の中でも安藤翼選手、浮田健誠選手に決定機がありながら試合を決定づけることはできませんでした。ただ、結果的に守り切れたことについてはどのように評価しますか?

チャンスを決められなかったのはありますけど、今日の場合は開幕戦ということもあったので、本来であればかからないようなプレッシャーもあったと思います。そういうことを考えれば勝てたことは良かったですし、そういう中でも決定機を作れたとプラスに考えていきたいと思います。

でも、ちょっと外しすぎましたね(笑)。

--選手の入れ替わりが多かった中でも、期限付き移籍を延長した藤原優大選手、松橋優安選手が成長しているように感じましたが。

今日も点を取ってくれた優安に関しては、昨季の途中に入ってきた中で相当成長していると思いますし、それが継続している感覚が彼の中にもあるんじゃないかと感じます。

優大に関しても、今日は「よく見えているな」と思うくらいのことをやってくれました。ですが、彼の能力があれば縦へのフィードはもっともっと出せると思います。ディフェンスのところは、人へのアプローチの入り方を少し考えないといけない。今日も(相手の前線の選手とポジションが)入れ替わらなかったけれども、入れ替わってもおかしくなかった場面があったので、その辺はしっかり見ながら伝えていこうと思います。ですが2人ともかなり自信を持ってやっていると思います。


DF/4 水本裕貴

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--開幕戦を勝利で終えられた感想は?

開幕戦というのは非常に難しさはありますが、その中でも勝てたことは良かったと思います。ナイトゲームでしたけども、クラブは大々的に告知をしてくれて、たくさんの人がスタジアムに足を運んでくれた中、その人たちに勝利を届けられたことが嬉しかったです。

--立ち上がり、沼津のプレッシャーにバタついていたように見えましたが。

立ち上がりは多少、リズムを掴めなかった部分がありましたけども、少しずつ落ち着いてからチャンスもありました。シュートがポストに当たったシーンもあったので、そういったところから取り戻してきた感じでした。

--先制できて、だんだん相模原の試合になっていきましたが前半と後半で試合の内容が変わってしまった要因は?

僕個人が思うのは、後半は奪ったボールをすぐ渡してしまったところがあったからだと思います。そういったところでリズムが掴めなかった。そこでボールをしっかりつないで相手を押し込むことができれば、後半のような押し込まれる時間は少なかったと思います。その一方で、カウンターから2点目、3点目を取れるシーンがあったので、質のところは今後上げていかなければいけないと思います。

--1-0でリードしていましたが、後半は1点を決められてしまえば勝ち点を失ってしまう状況でした。水本選手はどんなことに注意してゲームを終わらせようとしましたか?

あの状況でキツいのは全員同じですが、そういった中で一人でプレーするのではなくて、チームなのでとにかく声を出してキツい仲間がいれば助けてあげるとか、そういったところで声かけを意識をしていました。最後、苦しい場面でもみんな身体を張って守っていたので、課題も多く出た試合ですけども、勝って修正できることをプラスに捉えたいと思います。

--CBでコンビを組んでいた藤原優大選手の良かった部分、まだまだと感じた部分は?

今日で言えば対人の部分や空中戦で素晴らしいものがありましたし、優大の持っている力を存分に発揮して守備をしっかり締めてくれたと思います。足りない部分に関しては、本人が自覚をしてプレーで示していくべきだと思います。優大に関しては足りない部分を見るのではなくて、良いところを伸ばしていってあげたいです。そういった部分は練習からどんどんチャレンジさせることが大切だと思います。力のある選手なので、どんどんチャレンジして、どんどん成長していってもらいたいと思います。

--次節はいわきFCとの試合です。J3に初参戦してきたチームですが、フィジカルに特徴のあるチームです。水本選手はどのように臨みたいと考えていますか?

明日、試合があるので、まずはその試合を見てやりたいと思います。フィジカルが特徴的なチームと聞いていますが、サッカーはそこだけではありません。もちろん、そういった部分で負けないことはまずは大切ですけど、ウチとしてはそこに付き合ってしまうのではなく、ウチらしいプレーをすることが大切だと思います。とにかく、今日の反省をして、明日のいわきFCの試合を見て、次の週末に向けて良い準備をしたいです。

MF/19 松橋優安

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--松橋選手がゴールを決めて1-0で勝つことができましたが、試合を振り返っていかがですか?

たくさんの方々が今日のホームでの開幕戦を楽しみに待ってくださった中で、自分のゴールがチームの勝利につながったというのは大きいことで、サポーターの皆さんに勝利を届けることができて本当によかったです。

--昨季はシャドーのポジションを任されていましたが、今季はフォーメーションが変わったことで左のワイドを務めていました。松橋選手への要求に違いはありますか?

自分自身、シーズン当初にケガをしてしまい、あまり練習に参加できていませんでしたが、ミーティングとか練習や試合の様子を見て、今季自分はワイドのポジションを求められると分かっていました。その中でケガから復帰して、やりながらですが、昨季とは違った役割で、サイドで張って、アグレッシブに前へ行くところは変わらなかった。ヴェルディの時もやっていましたし、やりやすさはありました。

--ゴールシーンはワイドの位置からゴール前まで入っていって決めることができましたが。

ヒーローインタビューの時は「あまり覚えてない」と言いましたけど、(石田)崚真くんのクロスからで、崚真くんはよくクロスを上げてくれるので、(クロスを上げてくれるだろうと)信じて中に入った結果、自分のところにボールがこぼれてきました。トラップで良い位置にボールを置けたので、あとは「自分がチームを勝たせる」、「自分がゴールを決める」という強い気持ちを持ってネットへ突き刺しました。

--めちゃくちゃ覚えてますね。

はい。思い出してきました(笑)。

--2022シーズンのファーストゴールを自分が決めることができた嬉しさはありますか?

素直に嬉しいです。昨季もゴールは決めさせてもらっていましたけど、勝利につなげることはできなかったので、自分のゴールが勝利につながったことはすごく嬉しいです。

--66分に松橋選手が交代した後から沼津にボールを持たれて押し込まれる時間帯が増えました。そこから見えた課題は?

後半、ボールを奪った後にチームとしては足が止まってしまっていた。奪った瞬間にすぐボールを失ってしまったり、前に上手くつなげられず、ずっとボールを持たれた状態になりました。その中で自分自身も守備に回る時間が増えて、最後は少しもも裏をつってしまったのですが、チームとしてボールをもう少し上手く持って、守備に回る時間を減らしていければ、楽に勝てた試合だったのかなと思います。

--船山貴之選手も自ら交代を要求していましたが、高い位置からプレスをかけていく分、前線の選手の負担が大きいのでしょうか?

ミーティングで監督から「開始10分は前からアグレッシブに行こう」と言われていて、それはチームとしてできていた分、前線の選手に負担がかかってしまっていたイメージがあります。そこは後ろの選手を含めもう少しコントロールしながらやれば、チーム全体で上手くゲーム運びができると思います。

--高木監督は松橋選手のことを「すごく成長している」と評価していましたが、自分の中での手応えはどこに感じていますか?

あまり練習に参加できていなかったというのもありますが、昨季から高木監督のもとでサッカーをしている中で自分自身、守備に課題がありましたが試合に出場するごとに戦術の部分で良くなっている感触がありました。攻撃は元々通用すると思っていたので、自分に足りないのはあとは数字だと思っています。このゴールを機に、もっともっと数字を重ねていきたいと思います。

--J2へ戻るために、この開幕戦での一勝はどんな意味を持ちますか?

自分自身、まだプロ3年目で開幕スタメンは初めてですけど、J3優勝を目指している中で、この開幕戦を勝てたことは本当に大きいです。J3優勝した後のJ2、J1までを見据えているクラブだと思うので、そこを含めて次の試合へ向けて良い準備をしたいです。