SC相模原

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02-03-2022

 お知らせ 

新体制オンライン会見全文・動画公開のお知らせ

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▼動画はこちらから(SC相模原公式YouTubeチャンネル)
https://youtu.be/Lq9k98Hzn6E

■代表取締役会長 望月重良

本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。あらためまして、今シーズンもよろしくお願いします。

SC相模原は今年で15年目のシーズンを迎えます。昨シーズン初めてJ2の舞台で戦いましたが、残念ながらJ3降格ということで、今シーズンはJ3の舞台で戦うことになりました。クラブの歴史の中で初めて降格を経験しましたが、この悔しさを今シーズンの戦いにぶつけて、チーム一丸となってJ2を目指して戦っていきたいと思います。まずは3月の開幕戦へ向けて高木監督、クラブと一体となって、良い準備ができるように頑張っていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。

■取締役COO兼スポーツダイレクター 西谷義久

昨シーズンは取締役COOという形で仕事をさせていただいていましたけども、今シーズンから加えてスポーツダイレクターという仕事を拝命しました。あらためまして、私自身、(株)ディー・エヌ・エーも含めてこのサッカー界に迎え入れてくれました望月会長にはこの場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。

私自身、ディー・エヌ・エーから参りまして、昨シーズンは集客や観戦体験、広報、ブランド周りの構築を中心に担当させてもらっていました。そこに加え、今シーズンからはチームの強化、アカデミーの育成を含めたチームのスポーツ部門を担当することになりました。その前段としまして、昨シーズンを振り返りながら今シーズンへ向けた話をしたいと思います。

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チームの話の前に、昨シーズンは観戦体験のアップデートでは大きく4つのポイントを掲げて、演出フォーマットの刷新やホーム空間の演出、装飾周りの変化を前のシーズンからこのクラブのことを知っていただいている方には感じてもらえたのではないかと思います。さらに、クラブ発のオリジナル飲食ということで、「SCSエナジーチキン」や「SCSエナジーチップス」を提供してまいりました。

さらに1,000発の花火ショーのような大型のイベントも施策として取り入れてまいりました。そうした影響やチームがJ2に初めて参入するというチャレンジがあった中で、2021シーズンの序盤は集客に苦しむ場面もありつつ、5月9日の隣接するクラブのFC町田ゼルビア戦から熱を持った様々な施策を投入し始めて、イベント試合でのメリハリ、デジタルも含めてさまざまな施策をして着実にファンベースの拡大に成功してきました。

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1試合あたりの平均動員数を見ていただくと、全般的に少しずつ右肩上がりになってきているのが見ていただけるかなと思います。そういう中でクラブへの期待、様々な取り組みがありながら昨シーズンは着実に来場者数を増やすことができたと思っています。

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さらに今シーズン、我々はスポーツライブエンターテイメントの事業者である前提がありますので、ブランドの魅力をさらに高めて、多くの人たちに喜びを提供できるというようなことをしてえいきたく、より独自の魅力的なサッカーというものをクラブとして言語化し、定めた上でそれを中心に周辺の様々な取り組みを一貫して取り組んでいきたい。「SC相模原はこういうクラブだ」と思ってもらえるように取り組みをしたいというところで、まずは中心にあるべきサッカーのゲームモデルを定めた上で取り組むということで発表させてもらいたいと思っています。

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まずは相性的なものとしてSC相模原が目指すゲームモデルかつクラブのアイデンティティでもあるということで捉えていきたいのですが『エナジー・フットボール』というものを掲げて、今後一貫性を持って取り組みをしていきます。

簡単にどんなものかと言いますと、まずはスピーディーでダイナミック、アグレッシブなフットボールを提供すること。高強度の守備から試合の主導権を握っていく、いわゆる「アタッキングプレス」と呼ばれるようなものを反映させたい。さらには個人への依存度を高めず、監督を中心としたコーチングユニットによってグループとしてのオーガナイズをより高めたフットボールを見せることが我々のゲームモデルになっていきます。さらに細かく、4局面ごとにゲームモデルの原則の定義をしてありますけども、これは選手の編成や様々な環境であるとか、いろいろなものが相互に影響し合って常にカスタマイズされるものだと思いますので、そこについては着実に登っていきたいと思います。

この『エナジー・フットボール』を掲げるにあたって、さきほどの観戦体験の一貫性は前提にありつつ、ゲームモデルになるようなものを作るにあたってはホームタウンの町の歴史や市民性、課題性、そして我々が持つ資源、今後様々な機会が訪れるということを合理的に考慮した中で、今回設定をしています。メインのホームタウンである相模原市においては、5つの町が合併してできた新しい政令都市で、市民の様々な調査を結果を見ると、まだまだ誇りや愛着と言われる「シビックプライド」に関する指標が他の政令都市に比べて低い。行政としてもそこに条例を定めるほど課題を感じていて、取り組んでいる状況下です。

さらに独自で調査を進め周辺の町と比べ何が足りないかを見ていくと、町固有の刺激的なエンターテイメントが足りていない。ですので我々としては「誇り」や「愛着」に資するものとして、かつエンターテイメントの不足を補えるんじゃないかと。そういう意味では賑わいを作ったり、よりシンボリックな存在に昇華させることで、クラブのゲームモデルも含めながらブランドのコンセプトとして『エナジー・フットボール』というものを掲げていくことになりました。

今後においてはこれらを総合的に取り組みますが、もちろん短期的に全て体現できるとは思っていません。全員で取り組んで、長い期間をかけて着実に体現していって、最終的に10年、20年と続いていくようなクラブの歴史に資する取り組みにしたいと思っています。

■監督 高木琢也

昨シーズンの6月からこのクラブに監督として関わりました。そして今シーズンも継続という形になり、あらためてご挨拶させていただきます。今シーズンもよろしくお願いします。

このチームに関してはJ3からの再スタートになりましたけども、チームの目標としてJ3で優勝すること。そして昇格することが一番の目的になります。それにあたって、チームからのコンセプトとしても『エナジー・フットボール』という形で我々がその矢印に向かっていくという形になりますが、重要なのはチームとしても応援してくださる皆さんに本当にワクワクするようなサッカーを見せることが大事になると思っています。

チームとしての勝ち点とか、いろいろなものは選手たちに伝えていますが、そういうものをまず出していくためにも、チームへの愛着、ロイヤリティや、チームワーク、少しずつチームが変化していくイノベーションがすごく大事だと新しく加わった選手たちにも伝えています。我々が目指すところは攻撃的なサッカーをし、応援してくださる皆さん、関わる皆さんに「これが『エナジー・フットボール』だ」と感じてもらえるようなフットボールを展開をしていきたいと思っています。J3で勝つことは簡単なことではないと思います。私自身、初めてのステージでチャアレンジすることになりますがとにかくチームが一つになって、この厳しいJ3のステージを勝ち上がっていきたいと思います。

【以下、質疑応答】

--先ほど望月会長の方から今年はクラブ15周年を迎えるというお話がありましたがあらためて今後においての目標を教えてほしいです。

望月 昨シーズン、ディー・エヌ・エーさんが経営参画しまして、いろいろな問題を少しずつ解決できてきました。その中で、Jリーグにはライセンス制度というものがありまして、我々はJ1ライセンスへ向けた課題を取り組む中で今後やっていかなければいけないことが多々ある状況です。問題を一つでも解決して、クラブを大きくするために今後クラブ全体で取り組んでいきたいです。まだまだ15年と若いですけど、100年、200年続くようなクラブ作りを目指してやっていきたいと思います。

--高木監督が今シーズンも相模原で指揮を執ろうと決めた理由は?

高木 2つあります。1つは責任感ですね。J2に残留できるチャンスがかなりあったと思います。その中で、残念ながら降格してしまったことは自分の責任だと思っていますので、そこがまず1つです。2つ目は、このクラブのポテンシャルです。J3に降格はしましたけども、ここからステップアップしていく中でしっかり自分たちの土台を作れるなということも含め、J3で、この相模原でもう一度やりたいという気持ちになりました。

--今シーズンはどういったところに力を入れていきたいですか?

高木 ゲームをコントロールをするにあたって、ボールを保持をするのか、敵陣に押し込むことも含め必要なことだと思っています。ただボールを持つだけでは、諸刃の剣になりますので、点を取ることに対して我々の手段としてゲームをコントロールしたり、トランジションのところで奪い返していく。そのエリアがやはり問題になるので、押し込みながらということをチームの中に浸透させていって、より攻撃的にJ3を勝ち抜きたいと思っています。私自身J3のステージで戦うのは初めてですけど、もちろん簡単なリーグではないと思っています。その中で、J3というステージの取り上げ方があまり大きなものではないですので、その中でも我々の存在位置を高めるためにも攻撃的で、皆さんが見ていて「いいね」と言われるようなフットボールにしていきたいと思います。

--西谷COOは今シーズンからスポーツダイレクターという肩書きも加わりました。これまでそういった経験はあったのか。また、これからクラブにどんな関わりをしていきたいと考えていますか?

西谷 経験で言いますと、ディー・エヌ・エーの中で野球やバスケットボール、陸上といったところで少なからず様々な経験をさせてもらっていました。サッカー事業そのものでは昨シーズンからクラブの経営に携わらせてもらっていますが、そこまでの準備として様々なフットボール面での理解だったり、一定の様々なスタディをしてまいりました。ただこの業界の中でそういったものがそのまま生かされるということはないと思いますし、様々な新しいものの理解を深めてアジャストしなければいけないと思っています。ですのでそういう意味ではいろいろなことを学んでいる一方で短期的にも成果を出さなければいけない仕事だと思っています。そういった意味で、短期的な成果と共に、中長期的な取り組みとしては我々はまだまだハード、ソフトを含めたインフラの整備が不十分ですので、そこは喫緊の課題として取り組みたいなと思います。

--今シーズンは選手の入れ替わりも多かったと思います。新しく選手を獲得する上でどんなものを基準としましたか?

望月 編成に関しましては年末に高木監督の続投が決まり、現場の意見やクラブがこれから進むべき編成を踏まえ、新しい選手も含めて26名のところでスタートしていきます。

西谷 J2残留を目指す昨シーズンは、経験ある選手の力も多く借りなければいけませんでしたし、そこをベースとした戦いがシーズン前半はありましたが後半は割とキャリアが分厚くなく才能ある選手を多く獲得して、主軸として戦うことができたのでシーズン後半戦だけで言えば12位でした。もちろんそこには監督の手腕もありますがそういう意味ではそこに手応えだったり成果を感じたところもありました。足りないものをキャリアのある選手に埋めてもらう一方で、その先のことを含めて考えると『エナジー・フットボール』を掲げて取り組む以上、一定の走力だったり心身共にフレッシュさが必要になってくる。その中で今後も見据えてそういう選手たちを中心に考えるところから始まりました。

■MF/10 藤本淳吾

藤本 今シーズン、チームとしてはJ3で優勝して、チームコンセプトの『エナジー・フットボール』を選手がしっかり体現して、クラブとしても個人としても成長して、次のステップへ進めるよう毎日努力していきたいです。自分の目標としては、チーム内の争いに勝ってスタメンで試合に出続けるようにしていきたいですし、ケガをしないで1年間サッカーを楽しくやれたらいいなと思います。やはり左足のキックを主に見てもらえたらいいなと思いますし、あとは気が効くようなプレーができればいいなと思います。J3はメディアに取り上げられることも少ないですし、寂しい部分はありますけど、自分たちがそれを変えられるように、リーグを盛り上げていければいいなと思います。なので応援よろしくお願いします。

--今シーズンから背番号が「4」から「10」に変わりました。背番号変更の理由と10番を背負っていく上での意気込みを教えてください。

藤本 背番号変更の理由はクラブから打診があったので。「考えさせてください」と言ったら「もう(ユニフォームに10番を)刷ってあるので4番にはできない」と言われて10番になりました(笑)。でも、10番ってサッカーで言えば特別な番号です。自分は新卒で入った清水エスパルスでノボリさん(澤登正朗)の次に背負わせていただいて、その重大さを分かっているつもりではいますし、途中で移籍してサポーターに嫌われることもありましたが、それくらい10番は特別な番号ですし、それを相模原で背負うことになって、責任を持ったプレーや行動をしていきたいと思います。

--「J3はメディアに取り上げられることも少ない」というお話もありましたが10番を背負う今シーズンはどのようにしてピッチを魅了していきたいですか?

藤本 でも、これが現実ですし昨シーズンJ2でチームとしてやれていたのを経験している分、J3でしっかり結果を出していきたいです。口で言うのは簡単ですけど、J3はJ2とはまた違うリーグで、僕も半年経験しましたけど何が起こるかわからないリーグだと思います。一試合一試合を大事に、勝つために毎日準備してやっていきたいと思います。

--昨シーズンの活躍もそうですし、10番にもなったことで藤本選手にかかる期待は大きいと思いますが。

藤本 確かに昨シーズン、相模原の中では結果を出せた方だとは思いますけど、それが今シーズンも続くとは限らない。新しいメンバーも入ってきましたし、やはり普段の練習からどれだけやれるかだと思うのでそこはしっかりやらなければいけないと思います。自分も3月で38歳になるので身体と相談して、日頃からしっかりケアをして、ベストコンディションを保てるように努力していきたいと思います。

--プレー面で伸ばしていきたい部分、38歳だからこそ見せられるプレーはどのようにイメージしていますか?

藤本 まずはチームとしてやらなきゃいけないこと、やろうとしていることをまずは表現しなければいけないです。プラスアルファで個人、個人の持ち味をどう出していくかだと思います。僕の場合は左足のキックもそうですしできるだけ頭を使ってプレーしていきたいと思います。

--個人として目標にしている数字はありますか?

藤本 もちろん昨シーズンより上回りたいと思っていますが、数字は定めてはないです。10番なので「10ゴール・10アシスト」とかいろいろあると思いますけど、そこは今シーズンは定めずやっていきたいと思います。

■FW/22 佐相壱明

佐相 大宮アルディージャから来ました佐相壱明です。今シーズンは僕自身、プロ5年目のシーズンになるのでより強い気持ちで戦っていきたいと思います。目標としては、FWとして2桁ゴールを掲げてやっていきたいです。背後への抜け出しだったり右足のシュートは注目してほしいと思います。

--今シーズン、相模原を新天地に選んだ理由を教えてください。

佐相 僕自身、一昨年AC長野パルセイロにいた時にSC相模原さんと対戦して手強い印象がすごくありました。その一員になれるというお話をいただいて「力になりたい」と思い決断しました。

--昨シーズンはJ2で残留を争ったライバルチームという関係性でしたが昨シーズンの相模原の印象は?

佐相 高木監督になってからはより手強くなった印象で、嫌な対戦相手という印象があります。NACK5スタジアム大宮で対戦した時はFKから決めた1点で大宮が勝ちましたけど、それまでなかなか点が入らないような展開だったので非常に手強かった印象があります。

--始動日から1週間以上が経過しましたがチームに合流して感じていることは?

佐相 若い選手もいますしベテラン選手もいて、いろいろ勉強しながら良い環境で良い刺激を受けながらサッカーができています。

--先ほど「背後への抜け出しだったり右足のシュートは注目してほしい」と話していましたがあらためてサガミスタの皆さんへ見てほしいプレーと今シーズンの目標を教えてください。

佐相 走力も武器だと思っています。FWとして点を取らなければいけないと思っているので背後への抜け出しだったりも注目していただきたいと思います。

■MF/25 田中陸

田中 レノファ山口FCから来ました田中陸です。このチームは昨シーズンJ2にいたチームなので、J3を優勝して、1年でJ2に戻ることが目標です。個人的としては数字に残るような結果を出していきたいと思います。どんどんボールに絡んで攻撃的な姿勢を見せて、ゴールに絡んでいけるようなプレーを見てほしいです。サガミスタの皆さんと一緒に戦えればと思っています。

--相模原へ移籍を決めた理由を教えてください。

田中 山口にいた昨シーズンも相模原と戦いましたがその時のポゼッションサッカーだったり高木監督の攻撃的なサッカーに魅力を感じて移籍を決意しました。

--昨シーズンの第30節で対戦した際、山口は2-0で敗れています。その時感じた印象はいかがでしたか?

田中 自分たちもボールを握ってつないでいくサッカーをしたいということでしたが、相模原もつないでくる姿勢も少なからず見られました。そういうところが合っていけば脅威になるポゼッションだったと思います。

--今シーズン目標にしている数字や「こういうプレーをしたい」と考えていることは何かありますか?

田中 細かく数字はまだ決めてないですけど、やはりゴールを絶対に取っていきたいですし、中盤の選手なのでアシストもたくさん取っていきたいです。

--まずは試合に出ることが大事になると思います。今シーズンの相模原は若手からベテランまで様々な選手が在籍しています。チームが始動してからここまで手応えはいかがでしょうか?

田中 これまで練習してきた中で、年下の選手も増えてきましたし、先輩としてももっと頑張らなければいけないですし、経験のある選手もたくさんいるのでそういう選手たちからたくさん盗めるものが多いので盗んでいきたいです。自分も負けていられないと思います。