SC相模原

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01-12-2023

 練習情報 

練習レポート(戸田和幸監督、安藤翼選手、國廣周平選手、左部開斗選手)

戸田和幸監督(Kazuyuki TODA)

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--どんな気持ちで始動日の練習に臨まれましたか?

ずっと今日に向けて、個人としてもコーチングチームとしても準備はしてきました。あとは実際に選手と顔を合わせた時に、彼らがどんな表情をしていて、それを見て自分がどう感じるのかと思ったのですが、最初のミーティングで会った時にすごく真っ直ぐな目をしていて、やる気にさせてもらいました。

--練習前のミーティングではどんなことを話したのでしょうか?

ある意味そこが僕の今日一番重要な仕事だと思っていました。プレーのコンセプトの話ではなくて、ここのクラブになぜ我々は集まることになって、どこに向かっていくのかといったことを話しました。20分で話をしようと思っていたのですが、21分だったらしいです(笑)。目指すものに向かうメンタリティの話をさせてもらって、「今日のトレーニングがそこに向かう第一歩だ」という雰囲気を作れたらと思って話をしました。自分なりに準備をしてきたので、その瞬間に今日の仕事は終わったなという気持ちになりました。

--ミーティングの中で一番強調して伝えたことはどんなことですか?

メンタリティとこのクラブが今からどこに向かうかということをもう一度確認をした上で、そこに力強く向かってほしい、成長して発展をして、突き抜けるところまでみんなで行こうと伝えました。

--スポレクでの練習も初めてだったと思うのですが、風がかなり強く、影響はありましたか?

これだけ風が強いとボールの動きもブレたり、声が届かなかったり、すべてが新しいチームの初めてのトレーニングがこの天候というのはアゲインストなんですけど、それが感じられないくらい選手は非常に活発でやる気を出してくれました。僕と一緒に仕事をすると決断してくれたコーチングスタッフも素晴らしく、この天候で関係性が出来上がっていない集団のトレーニングの割には、繋がりみたいなものが見え始めたところがあって、逆に良かったなと思いました。

--練習では選手によく声をかけていましたが、どんなことを意識してどんな言葉をかけていましたか?

個人のアクションのタイミングとか、ステップの踏み方とか、なんのためにそれをやっているのかということを伝えました。初めてやっているので、この設定のトレーニングはどういうことのためにやっているかというのは、最初から全部伝わるわけではありません。コーチ陣もやってくれているのですが、巡回しながら補足で個人のところを伝えていました。空間に対するちょっとした位置、体の向きを作ると視野の確保はこうなるとか、これは相手の後ろに入るためにやっているんだよということをやらせてもらいました。

--デモンストレーションを行って伝えていく指導をしていくのでしょうか?

一緒にプレーとかはしないです。みんな僕より上手いので(笑)。もちろんポジションにもよりますけど、大事なのは立つ位置や立ち方、動き出すタイミングや体の向き、いつ止まるのか、ボールの置き方や顔の上げ方とか、その辺りです。確かに勉強はしているので、サポートはしてあげられます。その人が持っているものをより良くするために言ってあげることはできます。基本的なトレーニングでしっかりそれを改善できたらいいですし、もっともっとレベルを上げられるような形にしたいです。最後はそういった細かなところまで見てあげつつ、たくさんのトレーニングの中でどこまでいけるか。そこはコーチ陣とバランスを見ながらやろうと思っています。

--チーム全体で目線を揃えてスタートを切れたのでは?

選手たちがやる気を持って集まってくれたのがよく分かったので、こちら側もしっかりと伝えようと意識をしました。体づくりから始まって、最後は少しだけイントロダクション的に背後を取るとか、そこだけをやって、最初はしっくり来ないという選手もいたのですが、これはコーチ陣がいろいろやってくれたこともあって、どういったことが必要になるかを少しずつ共有して、個人としてできることを増やしていきたい。レベルを上げていって、見る人が今まで以上にわくわくできたり、より多くの人が見に行きたいと思えるようなチームにしたいですね。

--練習とは話題が離れてしまいますが、目が充血しているようにも見えますが……。

目が弱くて、風が強いからですね(笑)。でも、滅多にそういうことはないのですが昨日の夜は寝付けなかったですね。人間なので不安もあるでしょうけど、それ以上にわくわく感で昂っていたのかもしれないです。

--ポジション争いは横一線からのスタートだと思いますが、どんな選手を先発やベンチメンバーに選んでいきたいと考えていますか?

クラブが掲げているビジョンがあって、「エナジーフットボール」という言葉もあるので、それが概念的なものとしてしっかり持ちながらプレーをするという話をしました。これからプレーの中身を伝えることになるのですが、ゴールに向かうためにプレーを行う。プレスももちろんするし、プレーもする。全部するものの中で、どれくらい対応できるか。個人としても局面を変えられるプレーができるかというのが最終的にはすごく必要になってきます。今は確かに横一線だと思いますが、最初のトレーニングマッチがあるので、そこまでに体づくりから少しずつコンセプトを入れて、少なめの人数から作っていって、あとは試合を見させてもらって、やっていきたいです。タフなチームにしたいですし、一筋縄ではいかないチームを作ります。ボール保持はゴールに向かうためのもので、ボール非保持もすべてゴールに向かうためのものなので、すべてゴールに結びつけるためのものとして行えるような、鋭さを持って連動性を出してやっていきたいです。

MF/安藤翼(Tsubasa ANDO)

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--今季最初の練習を終えて。

チームは選手が大半入れ替わって、自分もわくわくしていますし、楽しみな気持ちで練習に臨めました。

--戸田和幸監督と会うのも初めてになりますか?

そうですね。今日が初めてでした。ミーティングの内容がすごく入ってきやすく、聞いていて分かりやすかったですし、これからの試合が楽しみです。これから戦術などいろいろなものを落とし込んでもらうのですが、自分たちもわくわくする監督さんだと思いますし、皆さんが期待する素晴らしい方なので、自分たちもどんどん学んでいけたらと思います。

--ミーティングで、どういうサッカーを目指していくか共有されましたか?

「大胆に」、「勇敢に」と、チームが「エナジーフットボール」と掲げているものがあるので、そういうものを目指していくと伝えてくれました。

--選手の大半が入れ替わりましたが、顔と名前は一致していますか?

今日、顔と名前が一致するような練習をさせてもらいました。これからどんどんコミュニケーションを取って、やっていけたらと思います。

--チームがガラッと変わるシーズンですが、サポーターから安藤選手に寄せられる期待はかなり大きいのではないかと思います。安藤選手個人としてはどんなシーズンにしたいですか?

年齢も上の方になりますが、それはあまり自分の中では考えていなくて、若い選手もいる中で、高め合って個人も成長していってJ2昇格という目標を目指すことが一番だと思っています。そのためには、自分が点を取って勝つことが大事になってきます。今季は自分にとっても勝負の年なので、結果にこだわってやっていきたいです。

--昨季も安藤選手の「なんとかしてゴールに向かうんだ」という姿勢を感じましたが、今季はその思いをさらに強めていく?

そうですね。そういう野心を持った選手が今季はたくさんいます。その中で結果を求められてくるので、自分もそういう良さを出しつつ、その気持ちをもっともっと出して、チームを引っ張っていける存在になっていきたいです。

--入団1年目の選手が多い中、加入3年目の立場としてチームに働きかけたいことは何かありますか?

加入1年目の選手や大卒1年目の選手は緊張や不安な部分もあると思うので、自分をはじめ以前から在籍していた選手が名前を早く覚えて、コミュニケーションを取ってあげられるようにしたいです。

自分はその時はいませんでしたが、相模原はJ2に昇格した時のような諦めない戦いができるチームだと思っていますし、そういうものは継承していくべきだと思っています。最後まで戦う姿勢を見せて、見てくださっている方々がわくわくして、「また試合に観に行きたい」と思ってくださるようなゲームを常にしたいです。勝敗がつきものですが、負けてしまったとしても応援したくなるようなチームを目指したいです。

DF/國廣周平(Shuhei KUNIHIRO)

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--まず、ご自身のプレースタイルを教えていただけますか。

SHIBUYA CITY FCから来た國廣周平です。元々はボランチだったのですが、戸田さんのコンバートで去年からCBをやっています。

--國廣選手が目標としていたり、お手本としている選手はいますか?

CBの選手は正直あまり知らないのですが、ボランチの時は参考にしていたわけではないですけど、セルヒオ・ブスケツが好きでよくプレーを見たりしていました。

--東京都社会人リーグ1部からJ3へ、一気に個人昇格することになりましたが自分の中で驚きはありませんでしたか?

26歳になって、正直、年齢も年齢ですし諦めていた部分もあったので驚きはありましたね。でも、ずっと挑戦したいと思っていたので、話が来て「覚悟を決めてやろう」と思いました。

--SHIBUYA CITY FC時代は仕事をしながらプレーしていた。

そうですね。練習が終わっていつも仕事に行ってました。

--どんなお仕事をしていたのでしょうか。

WEBサイトを作ったりしていて、エンジニア系の仕事をしていました。

--将来設計的には、仕事をしながらプレーしていた方が見えるものもあったかもしれないですが……。

そうですね。でも、サッカー選手は体が動くうちだけですし「仕事はいつでもできるかな」というのはやってみて思いました。

--戸田監督のサッカーをすでに分かっているのは強みになると思うのですが、どんなサッカーをしようとしているのでしょうか?

ゴールに向かい続けるというのがあるのですが、そのために、ボールを大事にしながら相手によってスタイルが変わってくる感じです。

--相模原にすでに繋がりのある選手はいますか?

吉武莉央が大学の一つ下の後輩です。あと、同じ大阪出身なので温井駿斗も何度か一緒にサッカーをしたことがあります。

--今日の練習初日をどんな気持ちで迎えましたか?

ただ楽しみな気持ちと「この後、仕事せんでええんや」という気持ちで(笑)。練習が終わってからあんなにゆっくりしたことはないですね。

--自分自身としても勝負の1年になるのでは?

そうですね。頑張りたいと思います。

FW/左部開斗(Kaito SATORI)

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--ご自身のポジションやプレースタイルを教えてください。

メインのポジションはCFで、大学ではサイドをやらせてもらい、キックが武器なので大学ではクロスを上げたりサイドから入っていくプレーを求められていました。

自分はハードワークが武器で、90分を通して走り切ることが強みです。あとは、ミドルシュートを打てますしFKやプレースキックも得意で、ボールを収めること、ゴール前で勝負する回数も見てほしいです。

--相模原への加入内定は昨年の9月の時点で発表されていました。

そうですね。7月くらいに練習参加をしたのですが、それも5月に天皇杯の神奈川県予選で桐蔭横浜大学と試合をした時、目に留めてもらえたからだと思っています。

--自分のチームの指揮を執るのが戸田和幸監督になると知った時はどんな心境でしたか?

純粋に、めちゃくちゃ楽しみでした。僕は爆発的なスピードや190cm以上の背があるという特徴はないので、戦術を理解した上で自分を出していけたらと思っていました。戦術理解の高い監督が来てくれて、僕的には本当には嬉しいなと思いました。

--プレミアリーグやDAZNの解説は聞いていましたか?

聞いてましたし、3年前から戸田監督のYouTubeのチャンネル登録をしていて、Twitterとかも見ていました(笑)。

--監督とは今日、実際に初めて会ってどんな印象でしたか?

最初のミーティングで「ついていきたい」と思いました。心打たれる部分がありました。

--どんな言葉に心を打たれましたか?

「君たちはプロフェッショナルだから、お客さんの心の中に相模原が存在し続けられるようにしていかなければいけない」という言葉が印象的でした。

--選手も初めて会う選手が多かったのでは?

はい。ただ、若い選手が多いので比較的すんなり仲良くなって話せましたし、やりやすかったです。

--大学時代に対戦している選手も多いのでは?

そうですね。その当時出ていたかとかはあまり覚えてないですけど、練習参加した時に「いたな」というのは覚えています。

--プロ1年目のシーズンを戦う上での意気込みを聞かせてください。

大学、高校の同期にはJ1やJ2でプレーしている選手がいます。僕も彼らに負けないよう、相模原に貢献していきたいです。

--桐蔭横浜大学の同期はかなりプロになっていますよね。

今年は13人がプロになっています。FWにいた強力な2人とポジション争いをしていて、最後のインカレの決勝は僕は出られず、彼らは点を取っていたので負けてられないです。まずは、相模原をJ2に昇格させて個人としてもゴールを量産できるように日頃のトレーニングから意識して取り組んでいきたいです。

--1月1日の全日本大学サッカー選手権大会の決勝からこの始動日までどんなことを考えて過ごしてきましたか?

期間がとにかくなく、すぐに練習が始まることになるので、体を動かしながら「監督はどういうことを考えてやるんだろう」というのを楽しみに、イメージして過ごしていました。とにかく楽しみたいですね。

--プロデビュー戦になるかもしれない3月の開幕戦へ向けて、どんなイメージをしていますか?

開幕戦でスタメンになることを常に意識してトレーニングに臨みたいです。それも、ただ自分が出るだけでなくチームにどうやって貢献できるかが重要で、日々のトレーニングで監督がどういうことを目指しているのか、どういうサッカーをしたいかというのをまずは理解することが大事だと思っています。そのために自分の特徴をどう出すか考えながらやっていきたいです。特に頭を使うことが多くなると思うので、監督のやりたいことを実践できるよう常に考えながらやっていきたいです。