SC相模原

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11-21-2021

 試合結果 

【11/21愛媛FC戦】試合結果・監督・選手コメント

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《試合結果》

SC相模原 2-1 愛媛FC

【得点】
83'唐山翔自(愛媛FC)
89'オウンゴール(SC相模原)
90+6'中山雄希(SC相模原)

■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j2/2021/112109/live/#live/

高木琢也監督

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--試合を振り返って。

抽象的な言い方ですが非常に難しいゲームでしたが終わってみれば勝利。しかも、ロスタイムも含めて(失点から)約10分で逆転しました。本当に何が起きるかわからないことが起きた。

ゲームの中身に関しては、正直言うとなかなかうまくいかないシーンが多かったですが、かなり粘ってくれたと思います。それがなければ終盤の逆転ももちろんなかった。喜んでばかりはできないので、次は自分たちがもっと優位になれるように。優位というのはボールを持つだけのことではなく、自分たちのペースでやっているんだというような流れを次のゲームでできるように努力したいと思います。

今日は本当に苦しい状況ではありましたけど、遠くからサポーターも駆けつけてくださって、非常に後押しになったと思います。終わった後の皆さんの顔を拝見して、やはり勝つことはすごく大事だなと。残り2試合になりましたけど、そういうシーンをもっと増やせるように私も含めてしっかり頑張っていきたいと思います。

--大事な試合に向けてメンバーの変更があり、鎌田次郎選手が久しぶりの出場でした。彼の起用の意図と今日のプレーの評価はいかがでしょうか。

起用した理由は、経験値というところです。これまでのゲームの流れの中で、経験値が少し足りなくて全体の流れの部分で(経験値が)あればなと思うところがありました。そこで今日は、トレーニングや練習試合も含めて非常に調子が良かったので次郎を起用しました。

プレーに関しては久しぶりのゲームでもありましたので、疲れもある中で最後まで彼の持っている部分を出してくれたと思います。あとは目に見えない部分も含めて非常に評価できると思います。

--先ほど「うまくいかないシーンが多かった」と話していましたが、守備ではブロックを作りながらも間のスペースに入られてしまったり、攻撃でも奪ってからの繋ぎにミスが多かったようにも見えました。

対峙するものがサッカーなので、そういうところと、自分たちのミスがあったからだと思います。

--83分に1失点喫した時点で苦しい状況になりました。その時に点を取り返すため描いていたプランはありましたか?

痙攣している選手もいて、次郎も含めて体力的にも厳しくなっていました。愛媛さんが途中に3名代えてきたところでスピードや持ち味の部分になかなかついていけないシーンがあったので交代に関しては少し考えていました。

失点シーンは実は見れていませんが、そこまでは選手交代を含めて、次はこういう流れで最後はパワープレーなり、前の選手を入れ替えるなりということを考えてました。ですが失点をしてしまったので、そこからはシンプルに梅井(大輝)のところにボールを入れていくしか選択する余地はなかったという状況でした。

--投入した梅井のロングスローが相手のGKが触ったことで入り、大きなチャンスを外した直後のプレーで逆転弾が決まるという劇的な展開でした。監督人生の中でもこういう試合は滅多にないのでは?

そうですね。梅井に関してはロングスローを練習では投げていて、冗談で「投げて自分で触って点を取ればいいじゃん」ということを話していたくらい投げる選手で、今日はGKが触って得点になりましたが本当、こんな経験というのはしたくてもできないので、良い経験をさせてもらいました。

--残り2試合へ向けて考えていることを教えてください。

以前も話しましたけど、次の試合も含めて自分たちが敗者になることもある中で、今日の喜びというのは意外と忘れちゃいけないことだなと。次で負けてしまえばこの試合の喜びというものも消えていきますし、やはり気を引き締めていくことが次のゲームへの準備になっていくと思っています。こういう(残留争いの)場に慣れている選手がいるわけではないので、有頂天にならずとにかく気を引き締めていくことが我々が残留するために課せられたミッションだと思います。

DF/5 梅井大輝

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--試合を終えて、率直な気持ちを教えてください。

残留争いの直接対決ということで、絶対に勝ち点3が必要な試合で、結果的に勝ち点3を得ることができて良かったなと少しホッとしています。

--梅井選手としては7月3日のギラヴァンツ北九州戦以来の出場で、ベンチ入り自体もかなり久しぶりでした。今日はどんな思いでこの試合を迎えましたか?

最近復帰したばかりで、ギリギリ残り3試合に間に合わせられました。最古参選手ですし、相模原のいろいろな人の思いを背負って残り3試合のラストピースになれたらという思いでいて、なんとか間に合って良かったと思います。

--失点直後の投入でしたが高木監督からはどんな指示でピッチに入りましたか?

「頼むぞ」という一言でした。失点する直前に(木村)誠二だけが呼ばれていたのですが、失点した直後に急きょ2人が出場することになりました。でも、出るとしたら「クローザーとしてかパワープレーで出るのかな」と10分くらいの出場になると自分の中でも思っていたのでその準備もちゃんとできました。試合を見ていて鼓舞する声ももう少し必要だと感じていたので、自分が出たらしっかり盛り上げて、思いを全開に出そうと、自分の役割を果たさなければいけないと思っていました。

--梅井選手のロングスローがオウンゴールを誘いました。あのときの狙いは?

GKに連係面でミスが見られていたので、GK目掛けて思い切り投げようと思っていて、ライナーで投げようと思っていたのですがボールが濡れていた。タオルで拭く時間もなかったのでユニフォームで拭きましたがまだ少し濡れていたので、ライナーというよりかは濡れている分上に行ってしまった。狙い通りではありませんでしたが結果的にゴールに繋がってよかったです。

--そこから愛媛も何度もボールを放り込んでくる中、梅井選手が何度もボールを跳ね返していました。

最初はパワープレーのためFWで入っていましたが追いついてからは後ろに入っていって、そこでも自分の高さというものはどちらのポジションでも必要としてくれていたのでそこで最大限自分の力を発揮しようと思ってピッチに立ちました。守備の面では全部跳ね返せましたし、追いつけましたけど勝ち点3が必要だったので後ろからしっかり鼓舞して、結果的に勝ち点3を得ることができてよかったです。

--昨季の最終節、J2昇格を決めた愛媛県で今日も劇的な試合になりましたが。

実は試合前にそういう話もしていました。僕は2015年にサウルコス福井にいた時、隣のサブグラウンドで地域決勝の予選を戦ったのですが、そこでは1位通過できて、なおかつ去年は昇格できてと愛媛にすごく良いイメージがあるという話をしていた中でのこういう結果だったので本当に良かったなと思います。

--残り2試合になりましたが残り2試合へ向けた気持ちを教えてください。

今日の勝利で降格圏内から抜け出したということで、残留できるかは自分たち次第になりました。次はホームで最終戦ですし、ホームで勝ち点3を取ることで最終節に向けても勢いづくと思います。まずは次の試合へ向けてチームが一つにまとまって、全力を尽くしたいと思います。

FW/22 中山雄希

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--劇的な決勝ゴールでした。

自分の持ち味である背後への抜け出しができました。(成岡)輝瑠がボールを持った瞬間にぱっとその動きができて、GKが出てくるのも見えていたのでそこで冷静にかわして決めることができてよかったなと思います。自分でもあまり覚えてないですけど、嬉しかったですし、決めることができてホッとした気持ちが強いです。

--ゴールを決めた後、かなり長い距離を走ってサポーターの元へ駆け寄っていきましたね。

ゴール裏までの距離が遠いというのも分からないくらい嬉しかったです。サポーターには今季悲しい思いだったり悔しい思いをさせてしまっていたと感じていました。今日も遠い地まで多くの方が応援に来てくださって、勝たなければいけなかった。勝てたのもサポーターのおかげというのもありましたし、サポーターのところに行きたいと思って行きましいた。

--途中出場するにあたって監督からはどういう仕事をしてほしいという要求がありましたか?

とにかく足を振ってこいという話をされました。自分の持ち味であるシュートをどんどん狙っていけということと、あとは攻撃のポジショニングのこととかを言われました。

--コンスタントに出場機会を確保することが難しかった中、どのように気持ちを保ち、高めてきましたか?

ただ自分としては、サッカーができるという環境に対して感謝の気持ちを持ってプレーしていました。よく「試合に出ないと腐る」とか言われますけど、そういうのは全くありませんでした。「チャンスを必ず掴む」という思いと「自分は必ずできる」という思いを持って練習に取り組んでいました。それを思っているだけでなくて、試合で表現できたというのは本当に良かったなと思います。ただ、まだ何も成し遂げてはいません。残留が決まったわけではないですし、自分が残留に導くという思いを表現したいです。

--83分に先制され、勝つことがかなり厳しくなった中での逆転勝利でした。どんなところに勝因を感じていますか?

ベンチメンバーの中でも、「必ずこのベンチのメンバーで勝利を決めよう」という話をしていましたし、「全員で一丸となって戦おう」ということもミーティングで話していました。「勝ちたい」という気持ちが試合に出ている選手だけでなく、チームの総和でこういった結果になったのかなと思います。