《試合結果》

SC相模原 0-1 ブラウブリッツ秋田

【得点】
62'武　颯 (ブラウブリッツ秋田)

■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j2/2021/110305/live/#live/

高木琢也監督

－－試合を振り返って。

90分を通してとは言わないですけど、相手にうまくやられてしまったなと。こういう戦術をとってくるチームと対戦する時は、負ける時はこういうゲームになりますけど、勝つ時もこういうゲームになるので、紙一重な部分が大きいですけど、今日に関しては、相手の方が気迫のあるチームですが、そこに関してはわれわれは負けてしまった。

これは未確認ですけども、彼らとプレーする中で、相手がどういうふうに見えてプレーしていたか。彼らはレアル・マドリードやバイエルン、マンチェスター・シティのような選手のように感じて戦ってしまうと、いくらどんな準備をしてもなかなかうまくいかないところもあると思う。何かそれくらいの硬さが選手たちのプレーから見えてしまった。本来もっとできるところができなかったというところは、相手に対しての見え方がだいぶ違っていたからなんじゃないかと思います。とはいえ、残り5試合なのでしっかりやるだけだと思います。

－－ギラヴァンツ北九州に勝っていい流れで臨んだこの試合でしたが、メンバーを2人入れ替えた狙いは？

いろいろ人を変えなくてはいけない理由があるのと、ユーリに関してはこの間点を取りましたし、状態が良かったので出しました。

－－秋田はディフェンスラインの背後をシンプルに狙ってきて、セカンドボールを拾って二次攻撃、三次攻撃を仕掛けてきましたが、秋田に対して戦術的にチームに授けたものはどんなものがありましたか？

特に大きな変化はないです。相手はとにかくこういう（ロング）ボールを入れてくるので、まずはセカンドボールをしっかり取る、勝つということが一つ。敵陣に入ってからは、相手は強くプレッシャーに来るわけではないので、そこの準備は変化があると伝えました。向こうの長いボールを入れてきてセカンドを取る“第一波”で、正直言うとこちらの方で素早く拾えなかった時間もありました。今までのチームと比べると、リズムという点がそうとう違っていたと思うので、そこに対応するだけの力がなかったと思っています。

－－59分に白井達也選手と成岡輝瑠選手を下げて、守備に特徴のある後藤圭太選手と梅鉢貴秀選手を投入していました。守備に課題を感じての交代だったのでしょうか。

いえ、守備よりも攻撃に課題を感じたので出しました。タツに関してはミスが多すぎて、表情を見てもなかなかゲームに入れていなかったので変えました。成岡にしても、ライン間で受けることがほぼできていなかった。ラインの外では受けれるんですけども、それから先のプレーがなかなかうまく続かないというところで、選手を変えました。また、相手はフィジカルベースがかなり強いチームだったので、そういったところを含めて梅鉢を入れました。

－－後藤選手は久しぶりの出場でした。彼を投入した意図と今日の評価はいかがでしか。

器用なことができる選手ではないですけど、今日のようなチームに対してダイナミックなプレーをするのが強み。何より、ここ最近のパフォーマンスが非常によかった。そこが一番の理由でした。実際にピッチに入ってからも非常に良かったと思います。高さではほぼ勝っていましたし、落ち着いてフィードもしていました。彼が出た時間の中では、彼の良いところをほぼほぼ見せてくれたと思います。

－－パワープレーの時間帯はゴール前へ迫るチャンスも何度かありました。判定的に難しい部分もありましたが、ゴールを割れなかった要因を監督はどう分析しますか？

パワープレーで言えば、正直言うと時間も含めると、あれ以外で上手く使うところがなかったかなと思います。ジャッジに関しては僕は基本的には言わないです。違う人だったらまた違うジャッジがあったんじゃないかと。それくらいにしか思わないようにしています。どうしても覆らないことなので、そこにストレスを溜めてもいけないと思いますので、レフェリーに関しては無の境地であります。

－－中3日でアウェイのザスパクサツ群馬戦がありますが次戦へ向けて、現時点で考えていることを教えてください。

群馬さんの映像は今日の試合以外はすでに見てますし、頭の中には特徴は入ってます。ただ、今日敗れたことに関しての理由づけというのは必ずあると思っています。まずはそこをしっかり伝えてからじゃないと、次には進めないような気がします。準備としては今日の反省を全ての選手に伝えた中で次の群馬戦へ向けた準備が始まるのかなと思います。

DF／29 後藤圭太

－－半年ぶりの出場になりましたが半年ぶりにピッチに立った率直な感想を教えてください。

「勝ちたい」という気持ちしかなかったですね。試合前はモチベーションを高めるため、あれこれ考えますけど、入る瞬間は突然呼ばれるものですし、「勝ちたい」ということだけでした。

－－最後に出た試合が5月5日の松本山雅FC戦。その間、どのようにモチベーションでいたのでしょうか。

出る、出ないに関わらず、SC相模原の一員なので、チーム力をいかに高められるかということを日々考えていました。自分としては、年齢が上なので、必死にやることが出ている選手たちに見せられる姿勢なので、1日1日をテンション高くプレーすることだけを考えていました。

－－新加入選手も多く入ってきてメンバーの入れ替わりも激しい中、心が折れそうになったことはありませんでしたか。

ないですね。そこまで張り詰めた心理状態の人間ではないので、“遊び”ではないですが、そういった余裕は常に持ちながら後悔のない日々を送ってきたつもりです。

－－それが今日の出場に結びついたと思います。高木監督からはどんなことを求められて試合に出ましたか？

経験だったり球際の思い切りを出してくれと。あとは相手のプレッシャーが結構速かったので、難しいプレーはせずに、とにかく前へ矢印を向けて、と言われました。

－－高木監督からも後藤選手が持っている良さを短い出場時間の中でも出してくれたと話していました。今日のパフォーマンスは一つの自信になりますか？

自信というよりも、安心というか。自分が持っている能力というのは自分で分かっているつもりですし、対戦相手が分かりやすい相手でしたし、自分のストロングがうまく出せたんじゃないかと思います。

－－最後、追いつくことはできませんでしたが今日の結果を受け止め次はどのように臨んでいく必要がありますか？

試合はすぐ来るので、個人個人悔しさとか色々あると思いますけど、全てをプラスのエネルギーに変えて、目の前の試合にぶつかっていけば、北九州戦のような良い勝ち方ができるんじゃないかと思います。

MF／14 安藤翼

－－0-1という結果で敗れてしまいましたが。

前節、北九州に2-1で勝って、勝てたことは嬉しいことですが自分自身はメンバーから外れて、個人的には悔しい思いもありました。その中で出場させてもらい、結果を出したかったので今日は悔しい気持ちが大きいです。

－－藤本淳吾選手が普段出ている右のシャドーの位置で今日は出場しましたが、自分自身の役割をどう考えていましたか？

淳吾さんには淳吾さんの良さがあって、自分には淳吾さんにないものがあると思っています。例えば裏への抜け出しだったり、そういう持ち味を出そうと思っていました。

－－安藤選手の良さが出たシーンもあり、相手GKと1対1を迎える場面もありました。

モンテディオ山形戦でも同じような抜け出しがありましたが、あれを決め切れないと結果として0-1になってしまいます。個人としてもあれを決め切れるようにならないと成長していけないと思います。あと5試合ですけど、まだまだ時間はあるのでそこはプラスに捉えて、あのチャンスをもっと増やせる努力をしていけばチャンスを必ず決め切れると思うので、そこによりフォーカスしてやっていきたいです。

－－秋田が前から強くプレスに来る分、裏のスペースへの抜け出しを狙っていたのでしょうか。

そうですね。前の圧力が相手は強かったので。前半の最初の方は自分たちもビビって、ユーリ任せにしていた部分が多かったですが、自分たちでしっかり繋いでやっていければ全然いけると思っていましたし、監督もそういう指示を飲水タイムに出していました。自分たちはボールを繋いで攻めていくのも持ち味ではあるので。

－－高木監督が、安藤選手はゴロで決定機を外す場面が多いと以前話していた中で、この時のシュートもゴロでした。どんな狙いを持ってシュートを打ちましたか？

本当はファーに浮かせて打ちたかったですけど、あれは体勢の問題もあって、ゴロで蹴りました。練習から監督にそれは言われていますし、自分のボールコントロールだったりそういうのを上げていく必要がありますが、極論なんですけど、決めてしまえばなんでもいいと思っています。浮かすシュートだったりそういうのをうまく合わせられるようしっかりやっていきたいです。

－－この借りを次の群馬戦で返したいところだと思います。次節へ向けて今はどんな気持ちでしょうか。

中3日で、試合はすぐ来るわけで、チーム全体としてメンタルをしっかり切り替えて、戦術の部分では自分たちがしっかりボールを繋いでビルドアップしていくことを恐れないで、一人ひとりが自信を持ってプレーすれば絶対に勝てると思うので、次こそは絶対に勝ち点3を取るようにチーム一体となって戦いたいです。