《試合結果》
SC相模原 2-1 ヴァンフォーレ甲府
【得点】
12' 川上 竜(SC相模原)
22' ウィリアン リラ(ヴァンフォーレ甲府)
56' 藤本 淳吾(SC相模原)
■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j2/2021/081409/live/#live/
高木琢也監督
天候の悪い中でサポーターの方もいらしていただいて、チーム状態も良い相手からの勝ち点3ということで、これから先のゲームにもっとポジティブに臨んでいける、我々にとっては大きいものだったと思います。甲府さんはボールを保持しながら可変をしながら崩すというチームでしたが、最終的には守り切ることができました。まだまだ厳しい相手が続きますが、一つ一つ乗り越えながらいきたいと思っています。
――石田崚真選手が久々の先発出場したが、彼を起用した意図や高木監督がウイングバックに求めるプレーは?
もちろん、ウイングバックに求めるのは、攻守においてありますが、一番の理由はトレーニングで彼が非常に調子がよかったことです。他チームにいたときはかなりアグレッシブにサイドを駆け上がるシーンが脳裏には焼き付いていたのですが、私が来た時にはそういうプレーが少なくなっていました。ただ、今はかなり良い状態をキープしてくれていて、チャンスが来たということです。前半よりも後半のほうが良かったと思いますし、もっともっと上げていってほしいです。
――シュートが5本で2得点でしたが。
シュートは少ないなとは感じます。もう少し自分たちでコントロールできれば良かったのかなと。甲府さんがビルドアップで(システムの)変化をつけてくることへの対応は、うまくできていたと思っています。
――合流からまもない新戦力の松橋優安選手を途中で投入しましたが。
1点をリードしていたので、彼の持ち味であるドリブルを発揮しやすい状況にあったと思います。カウンターを仕掛けるだけでなく、ボールをキープする力があるので、相手の敵陣に入っていく時間帯を作ってくれることを期待していました。
――試合終盤は押し込まれましたが、リードした後のディフェンスについては。
相手の特徴を理解しながら対応してくれたと思います。
――この勝利によって最下位を脱出しましたが。
42試合が終わった時点でボトム4以上であればハッピーですが、そういうものではないので。勝ったことはとにかく選手たちには自信になる。それ以上でもそれ以下でもありません。とにかく次につなげられたゲームだと思います。
MF/15 川上竜
――先制点になったミドルシュートのシーンを振り返っていただけますか。
相手のクリアしたボールのスピードがあったので、しっかり当てることと、枠に飛ばすことを意識しました。相手に当たっても良いコースに行かもしれないので、コースは狙わず、とにかくふかさないようにしようと。
――前半はかなり激しい雨が降っていましたが。
個人的には環境に左右されないようにというのがあって、チームにも声かけはしていたし、そういう中で失点してしまった。環境のせいとはいえませんが、飲水前だったのでもっと締めなければいけなかったと思います。
――ハーフタイムにはどんな声かけをしましたか。
「追いつかれはしたけど、負けているわけじゃないから」と(藤本)淳吾さんが言っていて。若い選手が多い分、失点してしまうとチームとして雰囲気がちょっと落ちてしまうところがあったので、後半の入りを大事にしようというのは淳吾さんを中心に雰囲気を作れていたと思います。
――サインプレーからシュートを打った場面については。
あれは昨日の練習でやっていた形で、前半と一緒で風と雨があって、変な引っ掛かり方をするとカウンターになってしまう可能性もあったので、とにかく抑えて打つようにしました。
――ここ2試合は成岡輝瑠選手とダブルボランチを組んでいますが。
輝瑠の特徴は自分でドリブルではがして前にも出ていけるところなので、攻撃ではのびのびとプレーできるように、どちらかというとバランスをとりながらというのは意識しています。
――試合終盤のディフェンスについて。
最後はクロスや低い位置からでも放り込んできたりしたので、なるべくボールを持っている選手にプレッシャーに行こうとしました。FWが頑張ってくれて、後ろの選手が弾いてくれて、中盤の選手はセカンドボールを拾う。細かいところの集中力が勝利につながったと思います。
――次の新潟戦に勝てば降格圏内を脱出できますが。
次も上位なのでそう簡単に勝てる相手ではないですし、アウェイというのもあるので。リスペクトをしすぎて、ビビって最初から下がると苦しい展開になってしまう。警戒はしますけど、自分たちの良さをここ数試合出せているので、次の新潟相手にも出せるようにやっていきたいと思います。
MF/4 藤本淳吾
――決勝点となったPKのシーンを振り返ってください。
GKが逆に倒れるのが見えたので、GKがいないほうに蹴りました。ギリギリまでGKの動きを見ていました。
――藤本選手を起点に何度もチャンスを作っていましたが。
前半はちょっと高い位置で効果的なプレーができなかったので。体もきつかったですし、あまり納得はいってなかったですけど、後半になってから動くようになりました。自分のところでチャンスができているというのも、それが自分の役割だと思いますし、それがなかったら走れる選手を出したほうが良いという話になる。もっと得点につながるようにしたいです。
――キャプテンマークを巻いていますが、声かけで意識していることは。
特に意識はしていないですけど、軽いプレーをしたら怒るぐらいで。相手を見ながら声かけをするようにしています。
――新しい選手が加わっている中での手応えは。
自陣でボールを回しながら相手を引き出してできるようになってきていると思います。あとは回数を増やす、精度を上げる、意図的にできるようになってくると、もっと上を目指せるかなと思います。
――次の新潟戦に向けては。
甲府、新潟、磐田と上位のチームとの3連戦なので大変ですけど、今日勝ちましたし、前回の栃木戦でも良いサッカーはできてきている。自分たちの時間を長くしようとトライして、長くなりつつあります。上位のチームに対してもしっかりやれるかどうかだと思うので、僕は楽しみです。
――大宮戦、琉球戦に続き、雨の日に藤本選手の決勝点で勝ちましたが。
それはたまたまだから無理くりつなげる必要はないんじゃないかな(笑)。
――中断期間中のトレーニングマッチであまり内容が良くなかったという話もありましたが、中断明けは良い試合ができている。
キャンプで体も追い込んでいましたし、練習試合は真夏の昼間だったので。ここ2試合は天候的にも涼しい時間でやれているので、練習とかミーティングでしっかり意識してやれています。栃木戦でちょっと自信をつかんで、それが今回も良い形で出たというイメージではあります。
――高木監督は藤本選手には自由を与えたいとも言っているが、どんなプレーをしたいか。
まずチームとしての役割というのは100%しっかりこなして、じゃあどこで自分の色を出すかというのを常に考えています。中盤でフラフラしながら間で顔を出して、今日も何本も良いパスをもらったので失わないとか、起点になるとかが、ミドルゾーンでの役割。ゾーンにおいてやるプレーは変わるので、ゾーンの中での選択肢を間違えないようにしたいと思います。