《試合結果》
2021明治安田生命J2リーグ 第12節
SC相模原 1-2 松本山雅FC
《得点》
15'オウンゴール(松本山雅FC)
78'阪野 豊史(松本山雅FC)
90+3' 和田昌士(SC相模原)
■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j2/2021/050517/live#live
三浦文丈監督
前半に風上を利用して相手に圧をかけることができたんですけど、本当に一瞬の隙を突かれて先に失点してしまった。今までの傾向的に相手に先取点を奪われるゲームが続いていたので、全体の落ち込みというか、「またか」という雰囲気が漂ってしまったんですけど。それでも前半は持ち直して、やり方を変えずにやるぞとやっていきました。後半は相手もセットした中で、ある程度は相手を押し込む時間ができたんですけど、ゴールを脅かすシーンが少なかった。2失点目をしてしまいましたが、0-2で終わるのと、最後に1点を返したのは間違いなく次につながる。自信を持って、選手を奮い立たせて、戦っていきたいと思います。
──後藤選手をCB、藤本選手をFWに起用した狙いを教えてください。
連戦なので、後ろの方もターンオーバーを考えながらというところと、松本山雅さんに対してということを考えての起用です。あとは琉球戦で前にボールが収まらなかったので、ボールが収まった時に3MFが前向きで出てくる状況を作りたかったので、(平松)宗と淳吾の縦関係の2トップをチョイスしました。
──1失点目はロングボールでDFラインの背後を突かれましたが。
横山(歩夢)選手、阪野(豊史)選手などが3バックの横や裏を必ず狙ってくるのはわかっていました。そういうところは対応しないといけないと伝えていたんですけども、GKとの連携も含めて、最後はオウンゴールになってしまったのは残念だったなと思います。ロングフィードの対応は課題なので、トレーニングで続けていきたいです。あとは早い時間もしくは後半に先制点を献上し過ぎているなと感じるので、そこのところはスタッフで考えないといけないと思っています。
──後半は早い時間からロングボールを積極的に入れていたが。
松本さんはDFラインがハーフラインぐらいまですごく高くなるんです。そこの裏は空いてくると思っていました。相手が圧をかけてきたら、DFの背後に落とすようなボールを入れようという狙いはあったが、風を受けていたので、それ一辺倒になっていったかなと。クロスは右サイドから何本かゴールエリアの角に入ってきたんですけど、人がいなかったなと感じます。
──連敗となりましたが次につながる要素は?
0-2で得点をあげられないまま終わるとチームの雰囲気的にも難しくなりますが、琉球戦でも前半の終わりに1点はとっています。今回もゴールをとりに行って、ちゃんと1点はとれているのはポジティブにとらえていい。ただ、最初に失点するのをなんとかチームとして、マインドなのか、やり方なのか、改善しないといけないと思っています。
──ゴールを決めた和田選手は積極的なプレーが見られたが。
残り10分だったので「自分で仕掛けて点を取ってこい」と指示して、まさしくその通りにやってくれました。短時間で結果を出してくれたことは評価したいです。
──FC町田ゼルビアとは隣町のチームとの試合になるが。
まずは選手のコンディションを見極めて、どう戦うかを考えないといけないと思っています。我々は今シーズンは厳しい戦いが続くのを予想しています。終わった後に選手にはへこたれないよ、こういう時こそ奮い立ってやろうと話しました。うまく切り替えて町田戦に向けて準備していきたい。
DF/29 後藤圭太
──開幕戦以来のスタメンとなりましたが、試合前に三浦監督とはどんな話をしましたか?
「自信を持って、思い切ってやってこい」と言われました。これまでも試合に出られない時期はあったんですけど、とにかく前向きに、振り返った時に後悔しないように1日1日しっかり練習に取り組むことをやってきました。
──DFラインとして松本山雅のどこを警戒していましたか?
ロングボールがすごく多かったので、そこに早い段階で対応できなかったのが失点につながってしまった。失点以降は早めにバックステップを踏むこと、ボールサイドには強く行くというのはDFラインでは確認していました。
──失点シーンはいくつかのミスが重なって、結果的にオウンゴールになったが。
ただ、僕のところでカバーし切れたシーンだとも思うので、どういう対応をすればよかったのか、しっかり反省しないといけません。
──FC町田ゼルビア戦に向けては。
結果に左右されず、自分たちの持っているエネルギーを目の前の試合にぶつけるのが大事になってきます。チーム一丸となってやっていきたいです。
──後藤選手にとって松本山雅は古巣です。特別な思いがあったのでは?
3年間お世話になったクラブですし、アルウィンは初めてJ1リーグに出場させてもらったスタジアムなので、すごく思い入れはあります。しっかりと準備してきたつもりだったんですけど、今回はうまくいかなかったので悔しいです。
FW/27 和田昌士
──松本山雅に対して、どんなイメージを持っていましたか。
琉球のようにパスをつないでくるというより、球際とか切り替えとかに特徴があるチームなので、そこで負けないようにと思っていました。
──先制されてしまうと苦しくなる?
はい。うちのチームは走力がありますし、後半になっても勢いよく前に出ていけるのは武器なので、前半を耐えることができればチャンスはあると思っていました。先制されてしまうと、難しくなってしまうので、もっともっとアラートにしなければいけません。
──和田選手が出場する直前に0-2になりましたが。
失点シーンは交代の準備をしていたので見ていませんでした。三浦監督からは「どんどん仕掛けていけ」と言われていました。
──チーム内での和田選手に求められる役割は?
前に出ていくことや、ボールを運ぶことを求められていると思っています。そのプレーをしっかりチームの勝ち点3につなげていきたいです。
──ゴールシーンを振り返っていただけますか。
(平松)宗くんがボールを持った時に、良い距離感でサポートができて、それがゴールにつながったと思います。ああいう場面をもっと増やしていきたいです。
──相模原でのJ2初ゴールとなりましたが。
個人としては、とりあえず1点取れたのはよかったです。ただ、チームが勝てていないので。チームの勝利につながるゴールやアシストをしたいです。下を向いている選手はいないので、切り替えて、次の試合に向かっていきます。連戦なので、練習の時間も少ないですけど、1回のパス、1回のシュートを大事にしてやっていければ、もっとゴールが生まれるんじゃないかと思っています。