《試合結果》
2021明治安田生命J2リーグ 第11節
SC相模原 1-5 FC琉球
《得点》
11'清武功暉(FC琉球)
35'清武功暉(FC琉球)
40'池田廉(FC琉球)
45+2'平松宗(SC相模原)
79'オウンゴール(FC琉球)
87'茂木 駿佑(FC琉球)
■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j2/2021/050114/live#live
三浦文丈監督
最初に失点すると難しくなると思っていたのでなんとか粘り強くやりながら0-0の時間を長くして、そこからのチャンスに懸けたいと思っていました。ですが警戒していたクロスからやられてしまい、その後は琉球さんはボールを動かすのに長けている。元々ウチのシステムとミスマッチになっている分、サイドのところに行きづらいシチュエーションができた。それでもボールを奪いにいかないといけないので、ウイングバックを5バック気味にするのではなくて途中からは舩木(翔)を縦ズレさせて掴みにいかせました。そうするとウチの3バックが相手に対して剥き出しになる形が何回か出てしまって、そこのところで私自身がそれでも[5-3-2]でしっかりとセットして粘り強くやらせたまま前半を帰らせるのか。それとも前に行かすのかというところで、奪いにいく方を選択した分、いつものガッチリとしたオーガナイズよりも所々スペースが生まれて、2点、3点と入れられてしまいました。そのまま0-1、0-2のまま戻ってくるなら後半はシステムを変えてバチッとハメにいこうかなと思いましたが3点取られてそこから追いつくのは難しかったかなと。
--5失点してしまい、これまで相模原が持ち味としていた守備が崩壊してしまいました。
ベースのところは「いい守備から」と言ってるので、そこを立て直すために、次の試合まで中3日しかないですがもう一度松本戦へ向けてマインド設定したいなとまずは思います。ただ今も話したとおり、ボールを動かすのに長けているチームだったので、奪いにいくところが縦ズレをチョイスすると3バックがむき出しになって、そこのスペースを使われる。そういう意味では我々のウィークが露呈してしまったなと。そこをどうするか。ベクトルを揃えるためにシステムを[5-3-2]でやるのか[4-4-2]でやるのかというのをもう少し考えてしっかり準備ないといけないと思いますね。[4-4-2]もゲームの入りは相手のゴールへ迫れましたが結果的にはそれでも2失点している。そこは冷静にジャッジしないといけないと今の時点では思います。
--4枚替えは思い切った策だったと思います。これは同点に追いつくための策だったのか。もしくは連戦を見据えてフレッシュな選手を使う意図があったのでしょうか。
2失点目をしたところから「システムを変えて取りにいかないと難しいゲームになるな」と思っていたのと、ああいう形で(CKから)前半の最後にゴールを奪えたのでもう一度スイッチを入れ直していくよという意味でした。なので次の試合を見据えたというよりもこの試合でまずは2点目を取って3点目を決めて同点に追いつくための選手交代です。
--4バックにした後半の立ち上がりはいい時間帯もありました。監督はどのように評価していますか?
オプションとして[4-4-2]というのはこのゲームで持っていましたがそれにしても前半の3失点が響いたなと。あとは、まだゲームが終わった直後なので映像を見れたないのでちゃんとした評価ができないですが、そこに関しては先ほども言ったようにしっかりとゲームを見直して決めないといけないなと思います。後半の入りだけのシチュエーションで「これは4バックの方がいいな」と安易に決めることは今はできないと思っています。確かにあの時点で相手のゴールへ結構迫れていたのであの中でゴールを決めていればまた違った雰囲気や追いかける展開になっただろうと思います。ですが決め切れなかったので、決め切れないでなんとなくゲームを徐々に徐々にコントロールされ、さらに4点目、5点目とやられてしまいました。そこのところを冷静にジャッジしないといけないなと思います。
--後半立ち上がりのいい時間帯の中得点が生まれなかった要因は?
前半は特に右サイドから中にグラウンダーのクロスが入っていましたけど、質の部分や中の場合、入るところを提示しているのですがそこのところがまだ徹底できてないなと思います。そこはトレーニングで落とし込むしかないなと思います。
--ハーフタイムで4人を代えたことで使える残りのカードは1枚になりました。後半のプランはどう考えていましたか?
これだけ一気に変えるということはあまりしませんがあの時点で1-3だったのでまずは「何かを変えるよ」という意思表示を選手にしなければいけなかったのでまずはシステムを変えたのと、選手を変えました。
--5失点は今季最多失点数ですが選手たちにはどんな声掛けをしますか?
中3日ですぐに松本戦があるので、とにかく顔を上げてやるしかない。気持ちの部分でしっかりとマインドをセットしてやるしかないよと話しました。今シーズンが始まる前に「そんな簡単にはいかないよ」と常々選手には言ってるので「また同じこと言ってるな」と選手たちは思ってるかもしれませんが、ありきたりだけど常にそこのところは一喜一憂しないで次のゲームへ、次のゲームへと奮い立たせて向かっていくしかないという話もしましたしそうするしかないなと思いました。ただそれとは別にゲームはしっかりと振り返って、ジャッジしないといけない。前向きにいくところと冷静に分析するところはこれからしっかりやらないといけないなと思います。
FW23 平松宗
--今日の1-5という結果について、率直にどのように感じていますか?
自分たちのサッカーとして、いい守備からと言うところで最初の早い段階で失点してしまって、前半で3点取られ失点がどうしても試合展開を難しくしてしまう。そこはすごくもったいないなというのがあります。
--狙っていたカウンターでもなかなかフィニッシュにいけなかった要因は?
自分がボールを入ったところでもっと収められたり、背後への相手が出てきたスペースをうまく使って収めることができれば後ろの選手がもっと出てこられたと思うのでそこは自分の責任かなと思っています。
--ただ前半終了間際のゴールはスーパーゴールだったと思いますが?
ボールが自分の後ろに来てしまったので考えるより体が反応したというか、そういう体勢でしかボールに触れないと思ったので、本当に体が反応したという感じでした。
--ああいったアクロバティックなゴールは多いですか?
いえ、そんなに多くないです。
--では自分の中では印象に残る1点に?
そうですね。印象に残る1点かなと思います。
--後半はシステムを変えて臨みましたがこの中で平松選手が感じた手応えは?
前半よりもボールが高い位置で回せるようになって、クロスを上げるタイミングだとか前線にボールが入るような形を作れている機会は増えた。自分としては背後に抜ける動きやクロスに対してパワーを持ってゴールに向かう動きをというのを意識してはいました。
--ただ後半はゴールが生まれることはありませんでした。琉球のディフェンスのどんな部分にやりづらさを感じましたか?
2人とも前に強いディフェンダーだったので、自分の手前にボールが落ちた時の強さだったりというがやりづらかったですね。
--これから連戦が続きますが松本山雅FC戦、FC町田ゼルビア戦へ向けての意気込みをお願いします。
連戦なので気持ちを切り替えて次勝てるように、勝つしかないので、切り替えて準備していけたらと思います。
DF24 鎌田次郎
--1-5という結果になりましたが試合を振り返ってください。
雷で試合が中断して、再開後に失点をくらってしまいました。それもチームとして注意しようと話していたクロスから。そのあとも同じような形で失点してしまい、それが痛かったなと思います。
--これまでの相模原はブロックを作って跳ね返す守り方をしていました。それが今日はうまくいかなかった要因は?
相手を見すぎたというか、ボールへプレッシャーにいけなかったことは前半気になっていました。システムを変えて後半は前へ前へという勢いが出た中で、いい戦い方ができましたけど点を取るには至らなかった。まだまだ足りないものが多いなと感じました。
--三浦監督は相手とミスマッチになってしまい、上がってくる相手のサイドバックの選手へプレッシャーにいけなかったという話をしていました。これに対し試合の中でどう修正しようと考えていましたか?
修正できなかったというのが正直なところで、中で解決できればよかったですけど、そのまま前半が終わってしまったなという印象です。
--後半は4バックで戦いましたがこのシステムの手ごたえはどう感じました?
点差がついた中で琉球の方も多少落ちた部分もあるので一概には言えないですが、4枚というプランがあることは今日の試合前のミーティングでも話していたので、みんな準備はしていました。どちらかと言えば後半の方が勢いが出たなと感じます。
--琉球のクロスに対して中で弾き返す場面もありましたが相手は低めのクロスを入れてきましたがそのあたりどのように感じましたか?
それも今週のトレーニングの中で「縦に入ってくる」という情報がスカウティングであったので対策はしていましたけど、クロスのところにもプレッシャーへ行けなかったですし中のマークも緩かったなと思います。
--5失点という結果をチームとしてどのように受け止めて次の試合に生かしていきたいか。キャプテンとして選手たちへどんな声をかけていきたいですか?
キャプテンとしてというかは、連戦になるので引きずっても仕方ない。反省点が今日はたくさん出たと思うので、それを振り返りながらトレーニングの中で改善していきたい。次の相手は琉球ではなく松本なので、そこに対してしっかりトレーニングをして勝ち点を取れるようにしたいです。「切り替える」という言葉がチームの中では出ていたので切り替えて練習していきたいです。