《試合結果》
2021明治安田生命J2リーグ 第5節
SC相模原 1-2 ツエーゲン金沢
≪得点≫
53'丹羽詩温(ツエーゲン金沢)
67'嶋田慎太郎(ツエーゲン金沢)
72'星広太(SC相模原)
■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j2/2021/032807/live#live
三浦文丈監督
前半は劣勢の中でもしっかり耐えて後半は巻き返すと信じていました。実際に決定的なチャンスもありましたし特に後半の立ち上がりはうちのペースでした。そこを決め切る、もしくは隙を見せずにやられなければまた違った展開だったかもしれません。その中で一瞬のミスや隙を突かれて失点してしまった。「これからいこうよ!」と0-1のまま耐えていたらまだまだ可能性はありましたが2失点目をしてしまい厳しいかと思いましたけど、交代のカード含め「とりあえず1点返そう」と話して(ゴールが)早く取れました。前でのパワーが効いていて、最後追いかける展開だったとしても次につながるゲームになったのではないかと思います。
--今日のスタメンの選出を含め狙いとしていたゲームプランは?
まずスタートのところは前節とスタメンを3人入れ替えました。対金沢の高さと、あと今シーズンはコンディションのいい選手を積極的に取り入れていこうと思い起用しました。その中で金沢さんのサッカーは非常にオーソドックスで、ワイド起点にクロスも入る。クロスのところは中が外からのセンタリングに対してクロスして入るので、そこを全体的に抑えようとしました。あとは変な失い方をしてカウンターをくらわないようにと、しっかりゲームに入るようにしました。前半はボールを持たれていましたけどもシュートを打たれて「やばいな」と感じることはありませんでした。前半に関してはそのミッションができました。後半も同じふうに入り勝ち点3を取るため点を奪いにいこうと、前に踏み込み石田(崚真)と舩木(翔)のところでサイドの選手が相手サイドバックの背後をうまく起点にしてボールを全体的に前へ運んで、あとはボックスの中へ入れてコンビネーションをしようと準備しました。
--鎌田次郎選手が前半で負傷してしまった影響は?
最近は鎌田がディフェンスラインに入って守備が締まっていたので影響がないかと言われたらやはりありますけど、この長丁場では色々なことがあると思います。後藤(圭太)とどうしようか迷いましたけどトレーニングでは川上(竜)に後ろのポジションをやらせたことはありますし、後ろから配給できるということも含めて川上をチョイスしました。影響はあったかもしれないですがそういうことはどのチームでもどの状況でも起きることなのでそこはあまり気にしていません。
--「一瞬のミスや隙を突かれて失点してしまった」とのことでしたがどのあたりが課題だと感じましたか?
ウメ(梅井大輝)なんかもスパイクの関係で滑っていましたし、そういうところの準備が実際どうだったのかなと。隙を突かれて慌てた中でハンドになってしまった。それまではうちのペースで、前半押し込まれていたのがなんとなく拮抗しだしていましたし、うちにもホムロの(相手GKと1対1になる)チャンスはあった。PKもセットプレーなのでそれで失点しまうと「これから」という雰囲気になってきた中で気落ちしてしまうし、難しくなるなと思います。うちはホムロがあそこで決めきれなかった。でも相手はあそこで滑った後のチャンスを逃さなかった。そういう意味では隙をつくことができなかったし、逆に隙を突かれてしまったなという部分ですね。
--来週は東京ヴェルディに7-0で勝ったアルビレックス新潟をホームで迎えます。三浦監督にとっては古巣のチームでもありますがその試合へ向けた意気込みをお願いします。
何試合か見ましたが新潟さんは非常に勢いがあってアグレッシブにプレーをできていると思います。そこに対してしっかり準備してギオンス(相模原ギオンスタジアム)で勝ち点3を目指して戦いたいと思います。
MF/33 梅鉢貴秀
--鎌田次郎選手にアクシデントがあり前半41分から出場することになりました。試合に入るにあたって監督からはどのような指示を受けましたか?
「これも縁だ。何かある」と言われました。いつでもいける準備はしていたのでそれなりにスムーズに入れたかと思います。
--「これも縁だ」というのは金沢でプレーしていた梅鉢選手に出番が回ってきたからでしょうか。
そうですね。思い出もありますし、一緒にプレーしたチームメートやお世話になったスタッフの方たちもいっぱいいたので、まだ(移籍してから)1年半くらいしか経っていませんが少しでも変わった自分を見せられたなと思いました。
--金沢のサポーターからも拍手が起きていましたね。
はい。ありがたいですね。
--試合の方では守る時間帯が長かったと思います。後半の失点シーンは何が要因だっと梅鉢選手は感じていますか?
自分たちのミスで1失点目をして、2失点目も軽かったかなと思います。もう少し隙を見せずに戦うことが必要だったかと思います。
--2失点目に関してはミドルシュートに寄せるところで梅鉢選手がもっといくべきだったのか、チーム全体としていけてなかったのか。どのように感じていますか?
シューターが左利きだということを考慮すれば僕がもっと寄せるべきだったと思います。あのシーンはホムロが近くにいたので僕自身ホムロに任せてしまったところもあった。そこは僕らが守備の負担を受け持つべきだったと思います。
--この試合をどのようにして次のアルビレックス新潟戦へ繋げていきたいですか?
前半は押し込まれる時間帯が多かったですがゼロで粘り強く戦うことができました。粘り強く戦うというのは僕たちのチームの根源ですから、そういった意味であっさり2点取られてしまったことでゲームプランを難しくしてしまうと感じました。ただ0-2からチームとして反撃しようという姿勢は見せられたことはすごく大きいと思います。実際に得点も生まれましたし「チーム全体として粘り強く戦っていけばチャンスはあるな」と感じられた試合でもあるので、新潟戦も厳しい試合になるはずですが大前提として自分たちは隙を見せずに粘り強く戦うことが求められると思います。
MF/17 星広太
--前節J2で初めて勝って臨んだ試合でしたが振り返っていかがでしょうか。
前の試合の勢いそのままに勝ちたかった中で前半は耐えて自分たちの流れが後半に来ていましたがもったいない失点が続いてしまった。それは反省点かなと思います。
--昨シーズンは左のウイングバックがメインでしたが今シーズンはインサイドハーフでも起用されています。ポジションによっての役割の違いや求められていることは?
与えられたポジションによって役割があるので頭の中をしっかり整理して試合に挑むことですね。求められていることはポジションによって違いますが自分がやることはそこまで変わらないと思うので自分の良さを出してどんどん出してチームに貢献していければと思ってプレーしています。
--インサイドハーフでは小気味良くパスを回しゲームを組み立てていました。手応えはどう感じていますか?
最近はずっとサイドでしたが昔やっていたポジションでもあるのでそこまで違和感なくできているかと思います。
--得点シーンは星選手の運動量が生きたのではないかと思います。振り返っていただけますか?
あそこのポジションをやっているときはフミさん(三浦文丈監督)からも「2トップに絡むように」と言われていて、今日はゴールという形でうまくできたかなと思います。
--ミドルを打ってバーに当たった跳ね返りを頭で押し込みました。
シュートをうまく狙っていいところにこぼれてきたので、押し込めてよかったです。
--頭でのゴールはプロになってからありますか?
1回くらいあったかな……あまり記憶にないです(笑)。
--ホムロとユーリの2トップにまだゴールが生まれていないことは気になりますが中盤とFWの連係はどのように改善していく必要がありますか?
ですが毎試合、毎試合改善して少しずつですが良くなっていると思うので、やることをやっていれば2トップにも自然とゴールが生まれると思う。そこまで焦らずにやっていきたいと思います。
--来週対戦するアルビレックス新潟は東京ヴェルディに7-0で勝って開幕5連勝を収め勢いがあります。そのチームをホームに迎えるに当たってどのように臨みたいと思っていますか?
相手がどうこうより自分たちは常にチャレンジャーなので。相手は強いですけどホームなのでしっかり勝ちにいきたいと思います。