《試合結果》
2020明治安田生命J3リーグ 第27節
SC相模原 0-0 セレッソ大阪U-23
■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2020/111301/live#live/
三浦文丈監督
試合前のミーティングで、唯一の金曜日のゲームなのでホームで勝ち点3をとって上位チームにプレッシャーをかけようと伝えてゲームに臨みました。ただ今日に限ってはゲームの入りが非常に悪くて、セレッソさんの方が勢いもあって球際やセカンドボールも本当によく拾っていました。前半は、耐えるゲームになってしまった感じがしました。
ハーフタイムでは根本のところ、しっかり切り替えを早くすること、球際でボールを奪って、セカンドボールを拾おうと伝えました。そして比較的余裕があるところは、ワイドのところなので、そこから縦や斜めに入ることを続けようと。それからセットプレーでミスマッチをしているので、高さを生かすためにロングスローとコーナーキックをしっかりとろうと考えていましたが、最後はゴールを奪い切るまでいかず、悔しいです。
--4連続引き分け。チームとしての勢いが止まった要因は?
これから映像などを見て分析したいと思いますが、多少、今の順位にいることで、選手の硬さがあって、思い切りの良さがなくなっているかもしれないとは思います。後ろは、今日もそんなにやられる気はしなかったですし、ここ2試合はゼロで抑えています。でも上を目指すためには得点を挙げて、勝ち点3を積み上げないといけない。その意味での思い切りの良さは若干、プレッシャーから失われているのかもしれないと一つは感じます。
--相手の平均年齢は19歳でユースのようなメンバーだったが押し込まれてしまった。
特に前半はパフォーマンスが良くなかったです。シュート本数は向こうが9本でウチが1本。ゲームの入りのところで、悪い意味で少し余裕を持って入ってしまったのかもしれません。ロッカーで試合が始まる前に、まずゲームにしっかり入ることと、相手とシステム的にマッチアップするので負けないようにと。上位争いをしている長野や熊本と戦っているぐらいの気持ちでやらなきゃダメだと言っていたんですが、前半は受けに回っていたように感じます。
--ロングボールを多用していたように見えたが。
スカウティングでは、相手はラインが高いので背後をとってひっくり返して、そこから圧をかけようとを話していました。でもボールを引っかけられたりしていたので、そこは改善したいです。ワイドのところでマッチアップしている相手のウイングバックが早めに星と夛田のところをつかまえに来るので、3バックの横で受ければチャンスになると考えていました。ただ、そこへのパスの精度も悪かったし、テンポも悪かったなと思います。
--59分にホムロ選手を下げて藤本選手を入れた狙いは。
ホムロはイエローカードを1枚もらっていたのと、久しぶりのゲームだったので無理はさせたくありませんでした。引っ張っても60分から70分ぐらいと思っていたというのと、なかなか前で起点ができていなかったので、淳吾を入れたほうがいいだろうと決断しました。
--後半は押し込む時間が長くなりましたが。
前にボールがおさまるようになってきて、それを追い越す、前向きにサポートするというのはできていたと思います。ゲームの内容が前半と後半でガラッと変わりましたが、前半からそれをやらなければいけません。
--4試合連続で勝ち星がない状況を抜け出すためには。
一つ選手に伝えたのはネガティブにならないということ。例えは悪いかもしれませんが、今日のゲームは良い意味で忘れて、切り替えて、また水曜日にすぐ次のゲームが来る。まだあと7試合ありますし、間違いなくもつれると思います。次のゲームをどう勝つかが大事になるので、そこにベクトルを向けなければいけません。勝ち点が大きく離れているわけではなく、この順位にいればどうなるかはわからないので、とにかく粘り強くやっていきたいです。相模原に関わるすべての人の悲願だと思うので、J2に上がれるように最後まで戦います。
MF/4 藤本淳吾
--59分からの途中出場でしたが、どのような指示がありましたか?
点を取りに行くというのもそうですが、前3枚のところが横1列に並んでしまって、(パスを引き出せなくて)うまく起点ができなかった部分があるので、そこで(ボールをもらいに下がって)1枚段差をつけることを言われました。
--前半は攻撃の形がなかなか作れていないように見えましたが?
守備のときは、どうしても5バック気味になって後ろに比重がかかっているので、いたしかたないのかなというところもありますが、それでも前の選手が頑張ってキープして、後ろの選手が上がる時間を作らないといけないのかなと思います。ただ、1人で何とかするのではなく、味方同士が連動していかなくてはいけない。1人で頑張ってボールをキープするのは簡単ではありません。ただ、僕も含めて前の選手がもっと頑張らないといけないのかなとは思います。
--4試合連続引き分けですが、この状況を抜け出すには?
残り試合も少ないし、劇的にチームの状況や戦い方が変わるわけでもありません。今日なんかもセットプレーではチャンスになっているので、それを決めきることが必要になってきます。あとは勝っていないからとネガティブになるのではなく、負けていないとポジティブにとらえることも必要です。こういう状況の中で戦うのはいい経験になるだろうし、勝てなかったではなく、まだこの位置にいられていると思えばいいのかなと思います。試合も、もっと楽しくやるというか、チャラチャラするとかではなく、この状況を楽しむことが大事なのかなと思います。
MF/19 清原翔平
--0-0のスコアレスドローに終わりましたが。
上を目指したい、上と順位を入れ替わり中で、歯がゆいところがあるかなというのが正直なところです。ただ、どの試合も全員で勝ちに行っているので、最後のところで決めきれていないのは、攻撃陣の1人としては責任を感じているところもあります。どの試合でもやることは変わらないですし、そのときどきでの役割をまっとうしていきたいです。ただ、今日は3本シュートを打っていますし、どれか1本でも決めたかったです。
--前半に押し込まれてしまった要因は?
ハイラインに来る相手に対して、ロングボールで背後のスペースを狙ってはいたのですが、もう少し相手の嫌なところに落とせたら、もう少し試合内容は変わっていたかなと。ハイラインの相手に対してのプレーでのミスがあったと思います。
--前線の3人が孤立しているようにも見えましたが。
縦にボールが入っても相手につぶされにかかりやすいので、そこをひっくり返せれば、相手は後ろ向きでプレーしなければいけないし、パスがつながれば高い位置から攻撃をスタートできたと思います。
--ロングスローやセットプレー頼みになっているのでは?
そういうところはあったと思います。もうちょっと相手を揺さぶたり、中をうかがったりしてもよかったなと。良い形で攻撃をしようとした結果、コーナーやスローインになれば、2次攻撃を仕掛けていけあす。試合の中でもっとチャンスをつくっていかなければいけない思っています。
――清原選手は過去に昇格を経験していますが必要なことは。
技術やフィジカルなどもありますが、どれだけ勝ちたいか、どれだけ昇格したいかというような強い思いも重要になってきます。それは技術的や身体的なものを乗り越えられるものなので、一番強く持っていないといけないところかなと思います。