《試合結果》
2020明治安田生命J3リーグ 第1節
SC相模原 0-0 Y.S.C.C.横浜
【三浦文丈監督】
まず選手たちには「開幕を迎えられたことに感謝しながらプレーしよう」と話をしました。暑い中で、選手たちは本当によく戦ってくれたと思う。ただ開幕だったので、正直勝ちたかったという気持ちはあります。前半いろいろなチャンスがあった中で決めきれなくて。昨シーズンは後半にちょっとしたミスで失点してしまうことがよくあったのですが、そこは口をすっぱく言っているだけあって、守備の戻しのところはタイトにやってくれたなと思います。本当に勝ち点3はあげたかったが、「1でも悪くない。32試合あるから前向きに行きましょう」と選手たちに話はしました。
--セットプレーからチャンスを多く作っていたが、スカウティングはうまくいったか。
セットプレーのところはチャンスになると思っていたので、スタッフと話をしながら、こういうところを狙うというのを対策していました。相手がビルドアップ型なので、3バックがどういう風に動かしてくるのかというのを、ある程度持たせた中で奪ってからカウンターなりを仕掛けようというのを話していて、それに対しても、なかなかうまくやれていたと思います。
--松田詠太郎のドリブル突破が目立ったが。
松田は横浜F・マリノスのユースから上がったばかりで、うちに来てくれていますが、トレーニングマッチのところでもJ1、J2を相手でもゴールを決めているし、チャンスメイクをしているので、このぐらいはやるんじゃないかと予想をしていました。
--後半開始からのユーリの投入はプラン通りだった?
プラン通りです。三島(康平)は前半でかなり起点になってくれていたし、パフォーマンス的には悪くなかったというか良かったと思う。このあとの長丁場を考えた時に、三島も足を痛めている部分があるので、怪我をして外れてしまうのが一番嫌なことなので、三島が良くても悪くても、半分でユーリを使おうと今日は決めていました。ユーリについては個で違いを出してくれたが、もっともっとできると思います。これぐらいじゃないですか。今日は試運転な感じで、もっとやってくれると思います。
--リモートマッチをやってみてどうだったか。
練習試合を非公開でやっているような雰囲気は確かにありました。残り10分、一番きついところで、うちのサポーターがゴール裏だったり、メインスタンドやバックスタンドだったりも一体となって「相模原!」と声援をしてくれたら、もしかしたら拮抗した試合で一刺しできたじゃないか……と思うところはあります。
--交代枠5人のメリットは感じたか?
今日の試合に関してはメリットしか感じなかったです。疲労が出たり、動きが落ちてきたら、カードを切ることができる。この後の試合も見据えて無理をさせるのが一番嫌だったので、そこはメリットだと感じています。
DF/3 富澤清太郎
やっと開幕したJリーグで、ホームで勝ち点3をとりたかったなという思いです。
--チャンスの数では上回っていたと思うが。
最後の質というか、ゴールに迫るシーンがすごくあったが、最後のところでクロスが合わないとか、決めきれないとか、そういうシーンが多かったと思います。修正をして次の試合では勝ちたいです。
--リモートマッチの影響はどんなところに感じたか。
応援してくれているファン・サポーターがいることでアドレナリンが出て、いつも以上に躍動できるんですけど、それと比べたら冷静にやっている自分がいたかなというふうには感じます。ただ、声が通りやすいので、そこのやりやすさはあります。
--次の試合に向けての修正点は。
守備面で言えば、今日できていたことをより強固に、またキックオフと同時に良い守備を出せるようにすること。攻撃の部分は何度か奪ってからの速い攻めは出せていましたが、最後の精度のところを合わせていくところかなと思います。
--プロ選手として、今日の開幕をどういった思いで迎えたか。
待ちに待ってくださっていた方が大勢いて、僕たちも(本来の開幕から)3カ月も開いたので、試合がしたいという思いの中での1戦だったので、熱い熱量を届けたいなという気持ちで臨みました。
--コロナの影響で新たなガイドラインの中での試合となったが、選手として戸惑った部分はあったか。
いろいろな部分で勝手が違うが、関係者の皆様がスムーズにできるようにサポートしてくださったおかげで、そんなに違和感なく進められたかなと思います。
--水を飲むタイミングについては。
ちょうど良いタイミングで給水タイムがあったので、良い形でゲームが進められたかと思います。
MF/24 松田詠太郎
なかなかJリーグが開幕しない中で、今日やっと開幕して、すごい楽しみな気持ちでいっぱいだったし、初戦だけに勝ちたかったです。引き分けというスタートになったが、これから勝ちを積み上げていきたい。
--Jリーグデビュー戦が「リモートマッチ」という特殊な環境になったが。
今までとは違う、独特な緊張感の中でのデビュー戦でしたが、ピッチに立つと普段通りにプレーすることができました。
--自分のプレーを点数で評価するとしたら?
良い抜け出しは自分でもあったんですが、得点に結びつかなかったので60点ぐらいです。
--警戒されていることは感じた?
ドリブルを警戒されているかなというのは感じました。「縦を切れ」という声が飛んでいたので。
--次の試合に向けての修正点は。
得点に結びつけることが勝利につながる。アシストであったり、得点であったりで勝たせるようにしていきたい。
■Jリーグ公式ホームページ試合結果
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