《試合結果》
2019明治安田生命J3リーグ 第32節
SC相模原 1-0 ロアッソ熊本
■得点
85'大石治寿(SC相模原)
【三浦文丈監督】
試合のコメントを出す前に……、今週うちのチームドクターとして協力してくれていた今井(宗典)先生が事故でなくなってしまって、それについて追悼の意をしたいと思います。本当にチームのために戦ってくれていた方なので。しっかり勝って送り出そうと今日のミーティングでも話しました。本当は今日もベンチにも入る予定だったので、今井先生と共に戦おうと。相手にボールを持たれていたけどキワのところで防ぎながら、少ないチャンスを決めきるという、本当に気持ちが入ったゲームだったと思います。
--上位相手にこういう試合ができた要因は。
前半なんかは相手に持たれている時間が長い中で、危険なプレーがあったかというと、あまりなかったと思います。後半もそういう展開が続いた中で、流れが変わってゴールを脅かすことができました。全体が、守備のところで意識して、良い準備をしていたら、こういうゲームができる。順位的には、熊本は昇格を争っていて、モチベーションが高かったにもかかわらず、勝てたということは、実際にはそんなに差はないんだろうなと。もちろん、技術的、戦術的に鍛えていかないといけないところはありますが、どれだけ気持ちのところを充実させていけるかだと思います。
--讃岐戦からメンバーが大きく変わっているが。
これまでは、練習のルーティーンの中で、相手のシステムに控えのチームを当てはめてきたが、2、3週間前からモチベーションや競争意識が薄れるように感じたので、シャッフルしてやるようにしました。練習の中でアグレッシブな選手、乗ってきている選手、トレーニングマッチでやっている選手を第一チョイスにして、この時期はやっていくべきじゃないかという考えのもと、この間の試合と今日の試合ではメンバーを選びました。
--交代カードを切る中でポジションも動かしたが、プラン通りだったのでしょうか
リードしている状況、ビハインドの状況というのは、今日の試合に限らずどういうカードを切るかのシミュレーションは頭の中に入っています。今日はリードした中で、平石(直人)をシャドーにしたり、(川上)盛司を入れる。相手の高さに対して(中川)創を入れて、(阿部)巧を上げるというのはありました。
DF/15 丹羽竜平
--完封勝利という結果については。
熊本は昇格争いをしているチームですし、そういうところに勝ちたいという気持ちはあったと思います。相手の方が順位的にも上ですし、守備から入るということができたのかなと感じました。
--熊本のサイド攻撃への対策は。
ワイドのところで一歩寄せられないというのは、うちの課題ですし、今日も完璧だったとは思いません。後半はクロスを上げられるシーンが多かったですが、中で跳ね返せたので、結果オーライじゃないですけど、良かったのかなとは思います。
--最終ラインのメンバーが変わることの難しさは。
人に行く、ボールを奪う、そういうところを(加納)錬や(阿部)巧には頑張ってもらって、僕はカバーをするという役割分担でした。DFラインはもうちょっと細かくコントロールしたいですが、そこは練習から言っていきたいです。3バックだけじゃなく、ボランチやウィングバック、前線など全員でやっていくことで良い守備ができるので。
MF/14 川上エドオジョン智慧
--2試合連続スタメン出場となりました。
スタートから出たらプレーできる時間も長いですし、うまくいく時間、うまくいかない時間はありますけど、自分を表現しやすいなというのは感じます。まだまだできると思っていますが、ちょっとずつ余裕も出てきています。
--これまではリードした試合のクローザー的な起用が多かったですが。
最初から出たほうが自分がやりたいプレー、中間ポジションで受けるとか、裏に抜けたりとか、どちらかといえば自分発信でプレーできます。最後の方の短い時間だと、できることは限られてしまうので。
--三浦監督はアグレッシブな選手を起用したと話していました。
公式戦にはなかなか出られなかったですけど、練習試合で続けていたから出してもらえていると思うので。ただ、チャンスは何回かあったので決めたかったです……。
--ゴールを決めるためには何が必要になってくるでしょうか。
ゴール前での質もそうですし、ちょっと強引にやることも必要なのかなと思います。味方や相手が見えるとパスしちゃう癖があるので、そこでシュートを打つとか。
--残り試合でゴールをとりたいですね。
そうですね。まずはチームの勝利が第一ですけど、チームのためにやっていればゴールもとれるはずですし、頑張りたいです。
DF/17 加納錬
--4位の熊本を無失点に抑えました。
90分を通して粘り強く戦えたというのは、すごい良かったです。DFラインとGKだけじゃなく、11人全員が頑張ったからこそ無失点に抑えられたんだと思います。
--自分の特徴をどう出そうと考えていましたか。
自分のストロングポイントは守備の1対1だと思っています。そこで負けたら自分の価値が下がってしまう、なくなってしまうので、絶対に譲らないという思いでピッチに立っています。
--シーズン終盤でチャンスが回ってきたことについては。
辛い、悔しい思いをする時期は非常に長かったですし、そういう時期を無駄にするんじゃなくて、バネにしてピッチに立った時にこういうプレーをしてやろうとイメージしていました。準備のところをブレずにやるのを大事にしてきたので、それができたと思います。
--2試合連続でスタメン出場するだけでなく勝利に貢献したことについては。
自分にとっても自信になりましたし、サポーターに勝ち点3を届けられたというのは、とてもうれしいです。
--後半にはゴールライン上で相手のシュートをクリアしました。
あそこは竜平さんがボールに行っていて、(原田)岳も飛び出したので、スプリントでゴールカバーに戻りました。足にうまく当たってよかったです。
--残り2試合については。
あと2週間なので、後悔ないように、しっかり準備して、自分のやるべき仕事をできるようにやっていきたいです。
DF/22 古川雅人
--ホームゲームで初のスタメン出場でした。
試合前はそこまで感じなかったんですけど、プレーしていく中でちょっと緊張しているのかなとは思いました。足にボールがついてないシーンもあったので、個人的には悔しい気持ちが強いです。
--左のウイングバックでの起用でした。
自分の特徴は中につけて入っていけるところだと思っていて、それは左の方がやりやすいです。攻撃に関わるために、フリーランやスペースを作る動きは意識していました。
--髪の色がガラッと変わったのはびっくりしました。
最初はなんとなく違う色にしようと思って、紫がやってみたかったので、どうせやるんだったら2度とやらなさそうな色にしようと。周りからはあまり好評ではなかったですが(笑)。
--三浦監督は練習からアグレッシブな選手を起用したと話していましたが。
ありがたいです。前の試合で良い試合をしたのに勝ち切れなくて、今日に臨んだんですけど、なかなかうまくいかなくて……。またイチからアピールして来週の試合に出られるようにしています。
■Jリーグ公式ホームページ試合結果
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