SC相模原

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05-14-2018

 試合結果 

【天皇杯予選決勝vsY.S.C.C.横浜】監督・選手コメント

【第23回神奈川県サッカー選手権大会

兼 天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会 神奈川県代表決定戦】


決勝戦 試合結果

SC相模原 1-2 Y.S.C.C.横浜


■得点者

32分 北脇健慈(Y.S.C.C.横浜)

33分 北脇健慈(Y.S.C.C.横浜)

83分 ジョンガブリエル


■西ヶ谷隆之監督

--今日の試合を振り返って。

前半からうちらしい形を作れていた良い時間帯で1点を取られてしまい、リバウンドメンタリティーじゃないですが、立て直しのところで重くなった。立て続けに取られて自分たちでゲームを難しくしてしまった。ただ0-2のスコアでも、一つ取り返せていればというのもあったし、後半15分くらいまでには点を取れる形も作れていた。0-2は(相手にとっても)怖いスコアだったので、そこで取り切れていたら。後半に持ち直せた部分やゲームを戦う姿勢はすごく評価できますが、前半のちょっとしたところで自分たちのリズムを崩してしまったのはまだまだ課題です。そうしたところを自分たちで解決できなかったり、チーム全体で少しバラけてしまったり、大人になれていないなと。簡単な作業ではないが、辛抱強くやらないといけない。

--スカウティングしていたと思うが、ラインを高く保つ中で裏を取られて失点した。

1失点目はダブルボランチのところでボールを奪い切れなかった。ボールを持っていかれるにしても、同サイドで崩されるのは怖くないが、スライドした時に逆サイドに展開されたところが問題。それに、クロスに対して人に付き切れていなかった。2失点目はコミュニケーション。(田中)雄大が前に出てたが、全体的に中途半端なところで出て、彼にも迷いがあった。梅井(大輝)とのラインコントロールのところですね。痛みを伴いましたが、そこは彼が成長していくために、もしくは解決していかないといけない問題でもある。あれだけ(ラインを高く)やっている以上、GKが補わないといけない部分と、コミュニケーションではっきりさせることで僕は解決できると思う。怖がってラインをズルズルと下げてしまえば、相手にもっとボールを握られてしまう。そうした中でのチャレンジであり、痛みだった。怖がらずにやることが次につながると思う。彼が成長して、それをチームに還元してもらうことは、この先もしっかりとやっていってもらうしかない。

--0-2から、後半は選手交代を含めて選手の配置も何度か変えた。最初の選手交代でうまくハマらなかったという部分もあったのでは。

そんなことはなくて、90分+αをトータルで考えてのこと。(延長を含めた)120分を戦える選手かどうか。0-2から2-2にするために、3枚の交代にはユーティリティーさも必要だし、1点ずつ取りにいきながら、勝負に勝つためのバランスも考えないといけない。(2人目に交代した成岡)翔は120分は(コンディション的に)できると思っていなかったし、(1人目に大塚翔平が2トップに入って左サイドに動いた)サムエルはいろんなポジションをできる。(先発の北井)佑季の左SHは、(左SBの)梅井との左サイドでうまくハマっていなかった。そこで1人目に(左サイドに保﨑)淳を入れるとしても、120分プレーできる計算が立っていなかった翔を切るタイミングで、次の選手交代のカードをどうやりくりするのか。チームのバランスを崩さないままでどうやって点を取りにいくのかを考えての形でした。

--1人目の交代で、スタートの3-4-3から4-4-2の4バックに変更したように見えた。

(大塚を入れてジョンとの)2トップにした時は、3-4-3から3-5-2にした。(2シャドーの)谷澤(達也)をボランチに下げて、(サムエルと成岡の)トリプルボランチにして中盤の3枚でボールを握ることを考えた。チッキーニョを入れてからはジョンとの2トップにして、翔平はトップ下に移した。中盤から前の並びを、1トップ2シャドー、2トップ3ボランチ、2トップとトップ下という形にしたということですね。

--なるほど。サムエルが4バックの左のポジショニングにいるタイミングもあったので……。交代カードをきっかけに次々に手を打って、選手の配置を変えていった。

そうそう。ただ4バックは意図してやっていない。あれはウイングバックの形だった。

--天皇杯の神奈川県代表決定戦に挑んで10年目、またも本戦に届きませんでした……。

正直、申し訳ない気持ちの一言です。これだけの雨の中でもたくさんのサポーターに来ていただき、最後まで応援してもらって。とにかく勝つことにフォーカスしてやってきた中でのこの結果なので、それは我々の責任ですし、リーグ戦を含めて次につなげていくしかない。チームとしては逆に、成長していく余地がたくさんあるので、そこを一つひとつやっていくしかないのかなと。簡単には成功を収められないですし、我々に突きつけられた課題をしっかりと受け止めて、また次に向けて準備していきたいと思います。


■DF/3 工藤祐生

--またしても決勝で届かなかった。

悔しいですけど負けは負け。でも勝つチャンスはあったと思う。前半の失点がもったいなかったなと。

--チャンスを作れている中での立て続けの失点。相手に裏のスペースを突かれてしまった。

チームとしてラインを高く設定しているので、背後のところはGKとのコミュニケーション。特に2失点目は、GKとDFのどちらが悪いということではなく、しっかりと声をかけていれば処理できたと思う。そこはトレーニングから話しているので、一発勝負の舞台で出てしまったのはもったいなかった。

--試合中も、DFとGKで声を掛け合いながらやっている。

そこは常に話をしているし、雄大は若いけど何試合も出ているので、そこは自信を持ってやれと伝えている。でもサッカーは結果のスポーツ。僕自身もこのクラブと共に天皇杯を一つの目標としてきた中で、「惜しい」ではサポーターも納得してくれないと思う。でも終わってしまった。来週からまたリーグ戦があるので、そこは切り替えてやるしかない。

--結果がすべての中で、あと1勝に届かない。

勝ちたい気持ちはみんな持って試合に入ったと思う。相手もその気持ちはあるから、どちらに転んでもおかしくはなかった。あと少しのところが何なのかは今はまだわからないが、とにかく勝ちたかった。

--監督のスカウティングで、ケアする部分は共有できていた。

そうですね。リーグ戦も天皇杯も、どんな相手でもすごくスカウティングをしてくれているので、映像を見たりして相手の特徴やフォーメーションは頭に入っていた。それでも何度かやられてしまうシーンはある。後ろの選手としては、なるべくやられないようにしないといけない。相手の特徴や良さを消すところでは、最初から気持ちよくやらせてしまったなと。

--意識しながらも、やられてしまった。

試合では相手の時間帯もあると思う。そこを無失点で凌いで、こちらにも決定機が何度かあったから、それが入るか入らないか。「負けちゃった」で終わらないで、しっかりと反省して、リーグ戦でやるしかない。

--リーグ戦でもそうでが、3バックと4バックを相手や状況で使い分けていた。選手としてはシステム変更に対して、イメージを共有しながらスムーズに順応できているか。

守備ではある程度ゾーンでやっているので、相手の動きに混乱することなくしっかりと形を作って、ゾーンをみんなが守りつつ、最後は人に付いていくというところ。トレーニングでも何回も確認をしているので、(選手交代などで)組む人が変わっても、そこはスムーズにできている。

--中盤の選手が変わることで連係のズレもあったように感じる。

ズレる部分も、試合や相手によっては出てくると思う。でも、試合の中でしっかりと修正できる部分があるし、そこは僕や(丹羽)竜平くんが状況を見ながらやらないといけないなと。

--本戦出場は、またお預けになってしまいました……。

そうですね。そこは何よりもサポーターが待ち望んでいると思うので、今回は本当に申し訳ない気持ちです。また来年になってしまうけど……。本当に勝ちたかったし、悔しいです。


■MF/10 菊岡拓朗

--なかなか届かない壁がありますね。

決勝戦は結果がすべてなので、前半がもったいなかったなと。悔しい失点でした。

--失点で流れを渡したことで、試合のコントロールが難しくなった。

1点の直後に2点目を取られたところが悪くて、1点に抑えていればまだよかったんですけど……。簡単に許してしまった失点だったので、そこはチームとしてまだまだ未熟だったなと。内容よりも結果がすべてだったので、何も言うことはないという感じです……。

--内容ではなく結果という意味でも、菊岡さんから何度もチャンスを作ったがこじ開けられなかった。

最後の質と言ってしまえばそこまで。前半からもっとできていれば。相手が出てきて引いた部分もあるし、前半から押し込めていれば、相手ももっと体力を消耗していたと思う。後半に粘りを出されてしまったのは、自分たちが揺さぶる回数が足りなかった部分もあると思う。最後の質は個人のところになるが、ゴール前にいく回数は増やしていかないといけない。今日はもう、負けたことがすべてです。

--決勝でなかなか勝てない。あと一歩は何が足りないのか。

自分が入ってからは、リーグ戦の連戦の時期ということもあって、今年初めてちゃんと参加しました。また次、来年もチームとして目標達成できるように、その手助けをしていきたいです。チームとして、壁を意識しすぎてしまうところもあるかもしれないですね。

--この悔しさを、まずはリーグ戦で返していく。

 もうすぐに試合があるので、今日の試合で出た課題を克服できるようにしていきたいです