4月22日(日)第23回神奈川県サッカー選手権大会(天皇杯 神奈川県代表決定戦)準決勝試合結果をお知らせいたします。
【第23回神奈川県サッカー選手権大会
兼 天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会 神奈川県代表決定戦】
第1試合結果
SC相模原 1-0 TUY
■得点者
29分 ジョンガブリエル
【西ヶ谷隆之監督】
--天皇杯予選の準決勝、TUY(桐蔭横浜大学)戦を1-0で勝利して決勝進出を決めました。
ノックアウトなので、結果が大事な試合ですから、次のステージに行けたところは評価したいと思います。スカウティングも含めて準備もしてきましたけど、キックオフ時間が今までの試合と違うことや、大学生のモチベーションの高さなどもあって、難しい試合になってしまいました。
ーーボランチは成岡選手と千明選手という、ボールを持てる選手を起用しました。
学生相手だったので、どちらかというと、ボールを狩るというより動かすことを重視して、2人をチョイスしました。それでも、ボールを前に運べなかったですし、(システム的に)ミスマッチになるところがあるので、うまく外せれば2本のパスでシュートに行った場面のようなシーンを作れる。だけど、近くの選手にばかりつけたり、動き出しが少なくなったりとか、そういうところが多かったですね。
--後半はTUYのカウンターからピンチを招く場面もありました。
カウンターを受けた場面にしても、自分たちのコーナーキックのこぼれを拾われたり、相手の良さを引き出してしまっている。何をやったら苦しくなるのか、もうちょっと考えながらプレーできても良いんじゃないかとは思います。経験ある選手たちがいるからこそ、もう少しゲーム中の立て直しというか、変化というものをつけていってもほしい。ハーフタイムだけ、交代の時だけではなくて。ウチはベテランの選手も多いですから、常にフレッシュな状態で試合をできるわけではないので、ゲームの中で考えながらプレーしていくことが大事になってくると思います。
--5月13日に決勝戦があります。
このチームはまだ天皇杯に出ていないということで、内容うんぬんというより、泥臭くてもいいので、出場権をとることがクラブの悲願ですから、そこにこだわっていきたいと思います。対戦相手がどちらになるとしても、勝つことが一番の目標になるので。(決勝戦まで)ちょっと空くので、やれることをやっていきたいと思います。
【DF/15 辻尾真二】
--見事なクロスから決勝ゴールをアシストしました。
その前にも1本あって、フィーリングが結構良かったので。2本目は決めてくれるかなと。あんまり僕のクロスを決めてくれないので、よかったです(笑)。
--クロスを蹴る時に意識したことは。
ひと山(ニアのDF)を超えて落ちていくようなボールを蹴ろうとは思っています。前で引っかかるところもあるので、そこは課題ですけど、今日は2本とも良いボールを上げられました。
--全体的にチャンスの数が少ない
学生相手で難しい試合になるとは思ってましたけど、ピンチになるところは自分たちの(ボールの)取られ方が悪かったりするのが多いので、そこは改善できるところだと思います。
--暑さの中で体力的にもタフな試合だったと思います。
そうですね。暑さに慣れてくれば大丈夫だと思うんですけど、今日は気温もグッと上がって、後半はちょっと落ちてしまいました。僕のポジション(ウイングバック)は運動量が求められるので、90分間できるようにコンディションを作っていかないと。
--決勝戦に向けては。
(天皇杯の)出場権をとらないと今日の勝ちも全く意味がなくなってしまうので。クラブがまだ天皇杯に出たことがないので、自分たちで歴史を作りたいですね。
【MF/18 成岡翔】
--天皇杯予選に出たことは……。
初めてです。こういう時間帯や雰囲気の中でプレーすることはなかったので、前半は探り探りながらでしたね。
--成岡選手がスタメンになってからJ3も含めて3連勝ですが。
自分としては全く満足はしていません。今は3枚(3バック)にして、チームがどうやっていくかを構築している段階で、攻守において完成度が低い。外から見ているのと、ピッチでやるのでは、感じるものは全く違いますし、まだまだやらなきゃいけないことが山積みだなという感じですね。
--今日はボールを前に運べずに低い位置でビルドアップする場面が目立ちました。
センターバックの間にボランチが下りてきて、(センターバックを)前に押し出して運べていこうとしたんですけど、パスの出し手も受け手も連動できなくて、うまくいけなかった。個人的には、あまり下がってパスを受けたくはないんですが、今はビルドアップに関わらないとうまくいかないというのもある。そこは改善の余地はありますね。
--どのようなところを改善していくべきだと思っていますか。
チームというか、個人で改善できるところはたくさんある。例えば、プレッシャーのかかっている選手にパスを出して、そこで奪われてカウンターを受けるシーンがありました。そういうことをやると、自分たちが苦しくなっていくし、体力的にもしんどくなってくる。
--今日は成岡選手、谷澤選手、辻尾選手と3本のパスで決定的なシーンを作り出した場面がありました。
空いているところにつないで、シンプルにプレーすれば、ああいうチャンスはもっと作れるはずなんです。個人レベルのところは僕自身もどんどん言っていきたいと思っています。
【GK/29 田中雄大】
--田中選手にとっては母校(桐蔭横浜大学)との試合でしたが、やりづらさはありませんでしたか?
全員知っている選手ですし、共に練習してきた仲間なんですけど、天皇杯の準決勝の相手として、必要以上に意識せずに試合に入りました。
--前半は相模原がボールを持っている時間が長かった中で、何度かカウンターのピンチもありました。
自分たちがボールを支配する時間が長くなるというのは、ある程度予測できていました。ただ、大学生の持ち味である運動量や元気の良さというのは、自分も何ヶ月前までいてわかっていますし、向こうの時間帯も当然出てくる。それをイメージしながらプレーしていたので、あまりバタつくことはなかったと思います。
--決勝戦に向けて。
どこのチームが来ても、どこのカテゴリーが来ても、自分たちが良い準備をして、しっかりとサッカーをやるだけだけと思っています。
--桐蔭横浜大学時代に天皇杯に出場したことはある?
あります。(2015年)3年生の時に本大会に出て、1回戦でFCマルヤス岡崎に勝って(4-1)、2回戦で湘南ベルマーレに負けました(3-4)。