
《試合結果》
SC相模原 0-3 ベガルタ仙台
【得点】
45+3'五十嵐聖己(ベガルタ仙台)
87'梅木翼(ベガルタ仙台)
90'杉山耀建(ベガルタ仙台)
■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j2j3/2026/041207/live/#live
シュタルフ悠紀リヒャルト監督

--試合を振り返ってください。
勝敗を分けたのは、(佐々木快がPKを取られなかった)67分のシーンがすべてかなと思います。
--今日は杉本蓮選手をトップ下、左のウイングに高野遼選手、右サイドパックにピトリック選手を起用しました。前節の栃木シティ戦でも試していましたが、今日はスタートからその配置を選んだ意図を教えてください。
仙台さんはそこ(相手の最終ラインと中盤の間)がかなり空いてるので、杉本(蓮)にボールが入ればよりチャンスになるというのと、高野(遼)と杉本のスピードを生かして、左サイドからの攻撃を増やすこと。また、守備についても相手のウィングバックの上がりに対しても、高野を下げて5バック気味にして守りやすい状態したいという意図がありました。でも、結局蓮のドリブルがことごとくファウルで止められてしまい、もう少し運があればもっとセットプレーも取れたと思いますし、本当に残念な部分だったかなとは思います。
--前回対戦では前半に3失点した反省もあり、かなり集中して球際で負けないことや、相手のストロングを消すことに集中できていた印象でした。前半の守備については手応えもあったのでは?
危ないシーンはもちろんいくつかあって、思い浮かぶのはロングスローの流れからヘディングでポストに当たったシーンと、あとはクロスから(山内)琳太郎の手前でヒットされた場面も、決定的なシーンだったと思います。ただ、それ以外は前線からしっかりはめ込んでいましたし、ロングボールの対応もセカンドの奪取率も良かったので、ある程度は狙い通りの前半でした。
攻撃も、シュートまでいけていなかった分見ている人にはチャンスに見えていないかもしれないですが、実際には1本通れば決定機という場面は結構ありました。ただ、通しきれないのが今の自分たちの実力で、そこは突き詰めていくしかないと思っています。狙っていたことや準備していたことに対する手応えはすごくありました。だからこそ、前半最後のロスタイムの失点はもったいなかった。2人で(の守りを)1人に突破されてしまってセットプレーを与えてしまったこともそうですし、その後の場面を守りきれなかったところがもったいなかった。逆の目線で言えばそこをしっかり決めてくるのが今年のベガルタさんの強さだと思うし、僕らに足りない部分だと思うので、そこはしっかり反省して次につなげられたらなとは思います。
--嫌な時間帯での失点をしてしまいましたが、ハーフタイムはどんな話をしましたか。
最低でも0-0で折り返さないと試合が難しくなるというのは、みんな分かっていたと思います。あそこは賢く守らないといけない場面でしたし、そもそもセットプレーを与える必要もなかった。時間帯も含めて、そういうゲームの進め方の部分は、もっと突き詰めていかないといけないと感じています。
もうリーグも折り返しを過ぎて、来季に向けても残り8試合しかない状況ですし、トレーニングも含めて時間は限られているので、同じミスは繰り返してはいけない。前期の仙台戦でも同じように2人の間を割られて失点して、前半終了間際に追加点を奪われていますし、そういう意味ではデジャブのような形で同じミスをしてしまった。そこはあってはならないと伝えました。
その上で、決定的なチャンスや、その一歩手前のプレーは多く作れていました。島川(俊郎)のフリックから佐々木がシュートまでいったシーンもそうですし、そういう部分は自信を持っていいと思います。あとはしっかり落ち着いて、ラストパスにしろ、ドリブルにしろ、シュートにしろ……。そもそも振ることができていないところは、改善していかなければいけない。今やっていること自体は効果があると思っているので、それをしっかり決定機につなげていこうと、送り出しました。
--後半は風下になる状況で、つなぐシーンも増えることを想定していたと思います。おそらく、相手のアンカーの脇のスペースをうまく使うことも狙いの一つだったと思いますが、そこも含めての攻撃のプランをどう考えていたか教えてください。
おっしゃったことはほぼその通りで、風下というのはこのゲーム、この相手に対してはそんなにネガティブなことではありませんでした。ロングボールも途中で止まって、相手の3バックの手前で威力が弱くなるので、弾きづらいという部分では、相手のウィークポイントを突ける確信がありましたし、実際にそういう内容だったと思います。あとはつないで後ろで落ち着かせて相手を少し吊り出して、そこを突いていくという部分も良かったと思います。
ただ、やっぱりゲーム巧者という部分では相手の方が上だったかな、と。アンカーの松井(蓮之)選手もそうですけど、体を入れ替えられたらファウルで止めるし、他の選手もボールを失ったら簡単に倒れる。そういう相手のプレーの部分で自分たちに有利に働かず、そのあたりでゲームが少し壊れてしまった印象です。せっかくいいゲームプランを準備して、選手たちも実行してくれていた中で、そこはやっぱり勝ち点につながらなかった要因としては大きかったと思います。だから67分の佐々木のシーンは決定的でしたし、彼が何をされてもなかなかファウルを取ってもらえない中で、最後までよくやってくれていたと思います。見ていても、可哀想になりました。
--今話していた通り、ゲームプランはハマっていたと思います。ただ、前半打てていたシュートが、後半は3本に減ってしまっています。風下に立ったこと以外で、要因として考えられることはありますか?
シュートカウントの部分については、実際には打った本数はもっとあると思います。ブロックされるとシュートとして記録に残らないので、足を振っている回数が3回しかないというわけではないはずです。なので、その3本がどの3本なのか、ちょっと分からないところでもあります。突破したシーンでも打つ前に止められている場面が多かったと思いますし、67分の佐々木のシーンも、倒されて打てていないだけで本来ならシュートになっている場面です。(ファウルで止められた)杉本の突破の場面もそうですし、他にもそういうシーンはあったと思います。そういった意味では、相手に賢く守られたというのが一つあります。
だからこそ、それよりも早く足を振ることや、あまり笛を吹いてもらえないことが前半から見受けられたのであれば、そこにも対応していくこと。自分たちがもう少しプレースピードやシュートの判断のスピードを上げるといった、細かい部分の対応がやはり足りない。なので、シュートを浴びせていかないといけないようなシチュエーションは、もっとあったと思います。
ただ、島川(俊郎)のところにこぼれてきたセットプレーのこぼれ球も、シュートにカウントされているのかわかりませんがかなり決定的だったので、終わってみれば0-3にはなってしまいましたけど、かなり勝ち点に近い戦いは、ゲームを通して長い間できたんじゃないのかなという収穫はあります。
--「試合巧者にならなければいけない」という言葉もありましたが、そこで賢さを持っている相手とこうして戦えることは、次のシーズンに向けてのいい材料にもなると捉えられる部分ですか?
前向きに捉えていかないといけないとは思っていますが……。J2クラブの皆さんがどう感じているかは分からないですけど、特にJ3のクラブにとっては、すごくいい大会だと思うんです。こういうベガルタのようなクラブと真剣勝負できるのは、本当に大きな経験になると思いますし、湘南や横浜FCをはじめ、7チームもJ2がいる中で戦えるのは僕たちにとって、すごくいいことだと思っています。
だからこそ、今日もちゃんとPKをもらえた世界線を見たかった。結局こうなってしまうと成長につながりづらいし、どうしても後味が悪くなってしまいますよね。もちろん自分たちはこれからも練習して積み上げていきますけど、せっかくこういうリーグを組んでいるのであれば厳正にジャッジしてもらわないと、勝てるものも勝てなくなるし、経験値も経験値じゃなくなってしまう。そこは本当に残念だなと思います。
こういうことがあってもポジティブに前を向いてやっていくというのは、この4週間本気でリベンジに向けてやってきた分、監督である自分もそうですし、選手たちも正直かなりのエネルギーが必要です。切り替えないといけないんですが、試合が終わった直後(の今この瞬間)にポジティブになれるようなゲームではなかったなというのが率直なところです。それでも、これも自分たちの未熟さなのかなとも思いますし、成長しないといけない。
ただ、(試合が終わって)DAZNでも見返したところ「シュートまでいってほしかったですね」と言われていましたが、そうなると(結果としてシュートを打てなかった)佐々木が悪いみたいになってしまう。でも「いや、あれはPKじゃないのか」と少しでも言ってもらえたら……(ここにいる)メディアの皆さんも含めてそういう発信してくれたら、選手も救われると思うし、佐々木も報われると思います。立場として(チームに)前を向かせないといけないのでポジティブな声掛けはしますけど、今日は選手にとってもなかなかきつい試合だったなと感じます。
DF/13常田克人

--古巣戦となりましたが、どんな気持ちで臨みましたか?
何かの縁もあって、ホームでのスタメン復帰戦が古巣相手になりました。どの試合も勝つつもりでやっていますけど、今日は特に気合いは入っていました。そういう試合で0-3という結果になってしまったことに対しては、率直にすごく悔しい気持ちです。
--前回対戦で前半で3失点をしてしまった反省もあり、チームとして守備面ではかなり集中していたように見えました。
もちろん、いくつかチャンスを作られて危ないシーンはありましたけど、自分のイメージよりはなんとか食い止められていた感覚はありました。そのまま前半をゼロで折り返せれば良かったんですけど、終了間際に失点をしてしまいました。取られる時間帯が悪すぎたなと感じています。
自分たちはここまで立ち上がりに苦戦するゲームが多かったですけど、最近は前半をどう終わるか、試合の締め方という部分が課題になっていて、今日はそこが出てしまった。それがこの0-3という結果につながったと思います。
--噛み合わせとしてサイドバックの裏を狙われやすいところもあったかと思いますが、どんなことを意識したり、コミュニケーションを取りながらプレーしていましたか。
基本的に自分は左なので、綿引(康)選手とコミュニケーションを取ることが多いですが、お互いに何か気づいた時や、プレーの中で修正が必要だと感じた時は、その都度しっかり話していました。そういう意味では、自分がこうしてほしいという部分と、綿引選手が実際にやっているプレーに大きなズレはないというか、スムーズにできている感覚はありました。
--ハーフタイム、最終ラインの選手同士で話したことは?
0-1で折り返す形になってしまいましたけど、その0-1の状況をできるだけ長く保って、追加点を与えないようにという話は監督からもありましたし、チームとしても共有していました。
その中でも前半は手応えもあったので、そこは継続しつつ、守備は前向きにやっていこうと。どうしても後ろで守りたくなる時間帯も増えてくる中で、それでも自分たちのやり方を続けていこうという話をしていました。
--しかしチャンスを決めきれず、追加失点をしてしまいました。特に2失点目から3失点目までの間については、点を取りに行かなければという焦りもあり、最終ラインと中盤のバランスが悪くなってしまった印象でした。
0-1で推移している間は、「絶対にチャンスは来る」と思っていたので、このまま耐えようという話はピッチの中でもしていましたし、出ている選手もある程度そういう意識を持ってやれていたし、相手のセットプレーが続いた場面でも、連続して守ることはできていたと思います。
ただ、2失点目をしてからの3失点目というのは、もう後がない状況で意識が前に前にとなる気持ちもわかりますし、チームとしてそこはある程度リスクを負って、後ろは多少不利な状況でも守らなければいけないというのは仕方ない部分ではあります。とはいえ、カウンターの場面では相手の方が人数が多い状況もあって、攻めている時に誰がどこにいるのかは、後ろの選手として90分間集中して、もっとしっかり見ておかないといけないところです。最低限、3失点を2失点に抑えるというところはやらなければいけなかった。そこはまだ足りない部分だと感じています。
--加藤大育選手が移籍となったことで、最終ラインの並びもシーズン開幕当初とは少し変わってきています。今後は常田選手がディフェンスリーダーとして、チームを支えることになると思いますが、残りの8試合をどう戦っていきたいですか。
限られたサッカー人生ですし、チャンスがあれば移籍をするというのは一つの選択だと思います。ただ、今日の試合に関しては、「加藤選手がいなくなったから勝てない」と言われるのは嫌だったので、こういう結果になってしまったのはすごく悔しいです。誰がいなくなっても、今いる選手で戦うしかないですし、いなくなったとしても戦えるメンバーだと僕は思っています。もちろん反省はありますけど、今日の試合で出た課題は次にしっかりつなげていかないといけません。来シーズンの話をするのはまだ早いかもしれないですけど、やっぱりJ2に上がるためのシーズンにしないと意味がないと思っているので、そのためにも、今取り組んでいるサッカーを思い切りやり続けていきたいです。
MF/10中山陸

--試合を振り返って。
前回に続いて3点取られて負けてしまって、すごく悔しいです。前半最後の失点は、自分たちの甘さが出てしまったなと感じていますし、チームとしてもそこはもっと徹底してやらなければいけないと思います。
--攻撃の狙いとして、アンカーの脇を使うことがあったと思いますが、どんなことを意識していましたか。
今日は(高野)遼くんが左で、(杉本)蓮が真ん中、右が僕の並びでした。遼くんは中で受けるというよりサイドのタイプなので、蓮と自分で相手の松井(蓮之)選手を挟んでいこうというのは、監督からも言われていました。実際その立ち位置自体は取れていたと思うんですけど、そこでなかなか思うようにボールを受けられなかったかな、と。
--60分に、うまく縦パスを中山選手が受けてフリックし、コーナーキックにつなげたシーンがありましたが、ああいう形をもう少し増やしたかった?
そうですね。チャンスのシーンも、パスが入ってくる回数は少なかったと思います。うまく入ったシーンも何度かありましたけど、そこでの自分の精度があまり良くなくて、攻撃に関しては今日は課題が多かったかなと思います。
--リーグ戦も半分が終わって、今節から折り返しですが、個人としてここまでの感触はどうですか?
全然いいプレーはできていないし、まったく満足していないです。チームとしてやるべきことはやれていると思いますけど、それプラスで自分の持ち味はもっと出していかないといけない。そこは自分に求められている部分だと思います。まだまだ足りないので、休み明けからもう一度しっかり練習していきます。
--「今年は走りまくる」という話もあり、そこでの強度や迫力は昨シーズンよりも明らかに上がっています。その一方で、縦に速いサッカーの中で精度も求められる難しさや、もう少し落ち着いてプレーできればという場面でのジレンマも感じていますか?
走ることへのストレスは特に感じていないし、チームとしてやるべきこと、監督に求められていることをやるのがサッカー選手の役目だと思っています。走力の部分も去年より数値は上がっていますし、そういうところでチームに貢献できているかなと思います。ただ、もっと積極的にシュートを打つことや、セットプレーのキッカーも任されているところで、しっかり中の選手に合わせるところ、点を決めるところは前線の選手として大事にしたいし突き詰めていかないといけない。後半戦は1発目は負けてしまいましたけど、次からはそこも意識して頑張りたいです。
DF/2 綿引康

--試合を振り返って。
前半はかなりプラン通りというか、失点しない時間帯を続けることができていました。ただ、最後の最後に失点してしまって、そこは自分たちの詰めの甘さが出たと思います。後半も自分たちのミスというか、ちょっとしたところから失点してしまったので、チャンスがなかったわけではない中で、そういう甘さが結果に出てしまった試合になりました。
--3月の仙台戦でサイドを起点に失点を重ねた教訓がある中で、どんなことを気をつけようと考えていましたか。
サイドの選手はスピードもありますし、前線にも強力な選手がいるというのは分かっていました。対策は今週の練習から取り組んできていたし、僕自身もしっかり準備はしてきたつもりでした。それでも3失点してしまったということは、まだ何かが足りなかったということだと思いますし、そこは練習からもう一度やっていかないといけないなと思いました。
--相手も前回対戦よりサイド攻撃を抑えられていたところもあり、途中から中をうまく使う場面も増えていっていたかと思いますが、そのあたりはピッチ内でどう感じていましたか。
外が難しかったら中を使うというのはサッカーの原則としてあると思いますし、ピッチに立っていた選手も、そこでどう守るかの感覚は共有できていたと思います。個人のところでも、そこまで負けている感覚はなかったですけど、結果として失点しているということは、どこかで負けていて、それが続いた結果だと思います。そういう意味では、まだまだ足りない部分があると感じています。
--仙台のようなJ1昇格プレーオフにも絡むような力のある相手と、残り8試合でも戦う上でどう臨みたいですか。
こういう相手と試合ができるのは、今年のリーグの醍醐味だと思いますし、勝っていかないとJ2には上がれないと思っています。このあとも湘南ベルマーレや横浜FCとの対戦がありますけど、そういうチームに勝てるようになっていかないと上がったあともやっていけないので、感覚をしっかりつかんで、勝ち切るところまで持っていきたいと思います。



