《試合結果》
ザスパ群馬 4-1 SC相模原
■得点
13'北川柊斗（ザスパ群馬）
32'ブルーノサントス（SC相模原）
96'和田昌士（ザスパ群馬）
111'和田昌士（ザスパ群馬）
120+4'佐川洸介（ザスパ群馬）
■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/leaguecup/2024/030601/live#live/
戸田和幸監督
－－試合を振り返って。
リーグ戦で開幕から続けて2つ勝てたのですが、勝てた要因はチーム全員の努力だという話をしてきました。その上で今日プレーする人は自信を持ってプレーをしてほしいということと、不安はないということを伝えて、その通りの試合になったと思います。もちろん負けたことは悔しいですけど、彼らが見せてくれたことを非常にうれしく思っています。相手は中2日でリーグ戦で出ているメンバーをかなり出してきて戦ってきましたが、僕らは僕らとして得られたものはいっぱいある気がします。それをチームとして次につなげられるようにしていきたいです。
－－リーグ第2節のヴァンラーレ八戸戦から先発を全員入れ替えた理由と、次のリーグ戦につながっていくなと感じられた選手がいたら教えてください。
リーグ戦も当然ながらすごく重要で、よく走って戦ってくれていました。メンバーを変えた理由は、今日プレーするにふさわしい状態の選手を選んだだけです。ずっとリーグ戦に関われていなかったり、出られなかった選手もいますけど、すごく意欲を持ってずっと取り組んでくれていて、それはピッチの上で必ず証明されると思っていました。それをしっかりと見られたと思います。
次のリーグ戦は中2日でありますけど、この試合は本来我々のホームでできることが決まっていましたけど、スタジアムの改修の関係もあってアウェイゲームになり、（これから相模原に戻って）明後日には長野へ移動しなければいけない難しさが前提にはありますけど、単純に状態のいいものを選ばせてもらい、すごくよいものを彼らは見せてくれました。
全員よかったと思います。徳永（裕大）は練習生としてキャンプから参加してくれていましたけど、中盤だったらマルチに対応できる選手だと思っていました。僕らのチームの中ではＪ２も経験して経験値の高い選手です。コンディションも上がってきた中、今日は長谷川（雄志）と組んで左側に入りましたけど、僕らには今日は今日なりのテーマがあって、左と右の使い分けと、人数のバランスがあった時に、十分いいものを見せてくれたと思います。
長谷川も加入してずっと対話を続けて、彼が目指すものに僕もしっかりとサポートしたいと思って取り組んでいます。今日はど真ん中でプレーしましたけど、ゲームをしっかりと組み立てたり、プレスもできるようになった中でボールをいくつも取っていました。彼からのボールで僕らは敵陣で揺さぶりを作って入っていく攻撃が作れていたので、よかったんじゃないかと思います。
挙げたらキリがないですけど、水口（湧斗）も今日は新しい水口になろうという話をしていました。それはどういうことかというと、大胆につかまえにいく守備もそうですけど、攻撃のところで思い切って入っていくところも含めて、今まで見てきた中で今日の水口が一番アグレッシブでしたし、相手に向かっていってヘディングの強さもしっかりと見せていました。縦パスも入れていたので、成長を感じられる試合になったんじゃないかなと思います。
吉武（莉央）も前節のリーグ戦ではメンバーから外させてもらいましたけど、もう一つ弾けるものがほしかった。立場を少し変えた時に感じた悔しさがトレーニングに反映された中で、今日はいわゆるトップ下に近い場所でプレーしてもらいましたけど、彼ができることはあると僕も見ていて思いました。彼も今日の試合で戻って来るんじゃないかという気持ちになれた。キリがないですけど、（伊藤）恵亮も元々ワイドの選手でしたけど一つ内側のところでプレーしてもらって、プレスも球受けもよく、PKを取ったのも彼でした。右から中まで入ってきたり、右からワイドに出ていったりという動きを一生懸命やってくれました。
みんな自分の持っているものを最大化させることと、最大化させるために周辺の選手と連係を取るためのコミュニケーションを取って、攻撃も守備もすごくやってくれたと思います。今日、こっちに来ないで相模原でトレーニングをして試合を見ていた選手も間違いなくなにかを感じたと思います。中2日なのでリカバリーが大変になりますから、どれぐらい回復できた中で次の試合に関わらせられるかは、延長戦になった分、難しいですけど、気持ちの面で悔しさも含めて充実はあると思います。ここをチームとして乗り越えるために、今日頑張ってくれた選手にも次の試合で関わってもらえるように、回復に努められるようなマネジメントをしたいと思います。
－－押し込める時間が長かったですが、ゴールを決めるまでにあとなにが必要だったと感じますか？
一本合わせろと（選手に）言いました。簡単に言えばラストのボールを合わせろという話です。距離が近い中での侵入は外からもうまくできた部分もあったので、ミドルも結構打ちました。あとは一本合わせるということで、ミドルも枠の中に入れないと点を取れないので。クロスもフリーで上げていましたけど、まだまだでした。
群馬さんは基本4-4-2ですけど、ハイプレスがあるのかどうかというところと、ミドルから自陣に入る時のサイドハーフの動きと、サイドバックが出た時にサイドハーフはどうするかというところは、彼らはよくわかっていたと思います。
昨日もゆっくり動きながら（群馬をシミュレーションした）準備をして、今日の試合に入りましたけど、今シーズンプレーした試合で、違うチームに見えますけど、群馬さんを相手にできたことがＪ３のリーグ戦ででできないと僕は思わないです。だから相模原で見ていた選手ももっとやらなきゃと感じたと思います。
（ゴールを決めるには）近い距離の中での前進とか、サイドを変えたところのアタック、簡単に言えば最後のクロスの質だと思います。質の部分で相手に分があるなというのが、ところどころで出たと思うので、そこは選手に感じてほしいです。今シーズンのテーマの一つは「探究と追求」だから、追求しよう、と。自分の質を上げられるために、テクニックも含めて向上できるように、追い求めていかないと感じられた試合でした。
公式のシュート本数とかはまだ記録を見ていないのでわからないですけど、ゴール前にしっかり入っていく部分とクロスを上げる部分はできていたと思います。あとはラストのボールもそうですけど、質を上げるところだと思います。
■戸田監督記者会見のコメント全編はYouTubeで公開中！
https://www.youtube.com/watch?v=rf94ODE75iY
MF／6 徳永裕大
－－2018年以来、久しぶりに相模原の選手としてピッチに立った感想を教えてください。
帰ってきて、クラブもすごく大きくなっていて選手も大幅に変わっていたので、違う感じのチームみたいでしたけど、それがいい方向に向いていました。ピッチに立つのがすごく楽しみでしたし、サガミスタのみなさんの前で勝利を届けられなかったことがすごく残念です。
－－リーグ戦での2試合はメンバーから外れてしまいましたが、このルヴァンカップが初の試合となり、インサイドハーフではどんなプレーをしようと思っていましたか？
今日は左側から攻めようという戦術もあったので、ボールを多く引き出して、前にプレーしてスルーパスやシュートという決定的な仕事をしたかったです。運ぶところやビルドアップではうまくいったシーンは多かったと思いますけど、最後のシュートやラストパスに課題がすごく残ったので、そこをリーグにつなげていけたらと思います。
－－左で出ていた吉武莉央選手、橋本陸選手、徳永選手の3人は近い距離感でフィーリングが合っているように見えました。
僕は加入して間もないですけど、練習からすごくやりやすく感じますし、サッカーが合うというか、目を合わせるだけで合う関係性ができています。プレーしていてすごく楽しかったですし、そこを勝ちにつなげたかったというのが正直な気持ちです。
－－6年前に在籍していた時の徳永選手はフィジカルや馬力のイメージが強かったですが、今日はポジション取りがよく、テクニカルなプレーも増えた印象でした。
テゲバジャーロ宮崎にいた4年間で、そういうところを学びました。技術だったりポジショニングはそこで成長できたと自分でも思いますし、それが今の僕の武器になっていると思っています。相模原でもあそこのポジションをやることが多いと思うので、もっともっといいプレーを見せられたらなと思います。
－－群馬との差はどんなところに感じましたか？
決め切るところを決め切る力や、守るところを守り切るところで、僕らは甘さが出てしまったんじゃないかと思います。内容的には僕たちもやりたいことはたくさんできたと思います。シュートも結構打っていると思うので、最後の差が小さいように見えて大きい差だと思うので、日々の練習から突き詰めてやっていきたいです。
－－ギオンスでプレーする姿も楽しみにしています。
ルヴァンカップは終わってしまったので、リーグ戦に絡んでＪ２昇格に貢献できるよう、自分もトレーニングからがんばります。
DF／7 金城ジャスティン俊樹
－－久しぶりの公式戦に出場して、戻ってきたなという思いはありましたか？
昨シーズン、腰の怪我をして思うように復帰できなくて、復帰しながらも痛みがあったりしました。今シーズンからはちゃんとサッカーができていますし、公式戦に戻ってくることができ、古巣の群馬でこうしてやれて、シンプルにうれしい気持ちが一番です。
－－今日は3バックのセンターでの出場でした。水口湧斗選手と田中陸選手と初めて公式戦に出て、最終ラインの統率はできていましたか？
プレシーズンからその3人でやったこともありますし、僕が攻撃のスタートであり、守備のまとめ役としてタケさん（竹重安希彦）も含めて後ろから声をかけて、うまくやれたんじゃないかと思います。攻撃の面でも僕のパス一本で相手のハメ方も決まるし、攻撃も始まるので、そこはCBですけどボランチの時とそんなに（役割は）変わらないです。
－－長谷川選手がアンカーにいましたけど、一列低い位置から金城選手も配球していくイメージ。
そうですね。それでゲームが落ち着けば、チームとしてバタバタしないし、攻撃までうまくいけると思うので、そういう意図で置かれていると思っています。
－－センターバックの選手としてエアバトルもしなければいけなかった中、金城選手はかなり勝率が高かったように感じましたが。
ミナみたいに得意なタイプではないですけど、準備や予測ですべて決まると思っているので、そこは自分なりに意識しながらやっていました。
－－水口選手が相手のFWにかなりついていくことが多く、最終ラインの選手が2人だけになる状況も多かったです。そういう時のリスクマネジメントはどう考えていましたか？
あれは意図的というか、後ろに3人いるメリットを生かして、一人が行ってもスライドをすれば全然大丈夫です。そこは（田中）陸もそうだし、ミナも自信を持って、行くなら行けと。行くなら俺らはスライドするから任せろと話していました。そこは問題なく、よくできたと思います。
－－延長戦で3失点してしまい、最終的に突き放される試合になりました。延長戦での失点を金城選手はどう振り返りますか？
チームとしては全然やれていなくはなかったし、むしろやれている部分が多かったです。90分の時点で決着をつけられなかった悔しさと、延長戦で相手のメンバーも変わって、90分の中でやっていた選手と違う選手が出てきて、その選手の特徴を知った上で消せた部分はあったと思う。一瞬の隙を見せてしまったところは、悔しいですね。
－－横パスを取られてしまったり、個人のミスからゴールを決められてしまった感覚ですか？
そうですね。カテゴリーは一つ上なので、そういう隙を与えてしまうとやられるというのがまさに出たのかなと。ここからリーグ戦がまたありますけど、隙を与えずに今日のようないいプレーができれば僕たちはやれると思っています。本当に悔しいですけど、これを学びに今後へ生かしたいと思います。
FW／96 ブルーノ・サントス
－－相模原に移籍してきて初めて先発出場になりました。
結果は残念ですけど、自分としては相模原の選手として先発で試合に出ることができましたし、ゴールを決めることもできました。自分たちは耐えて、危ないところを克服して1-1のところまではよかったですけど、そこから崩れてしまいました。でも自分のパフォーマンスには満足しています。
－－よく走れているようにも見えましたが、今のコンディションはいかがですか？
コンディションは十分すぎるほど整っています。今日は残念な結果でしたけど、切り替えてリーグ戦に備えたいと思っています。コンディションは万全なので、相模原のために戦う準備はできています。
－－チームとしてのゴールは、ブルーノ選手が決めたPKのみとなりました。戸田監督はラストのボールを合わせること、ミドルシュートを枠の中に入れることが重要だと話していましたが、ご自身としてはあとなにが必要だったと感じますか？
監督が言ったように、最後のクロスの質やシュートの質、ファイナルサードでの自分たちのクオリティがまだまだ足りてないと思います。まだシーズンは始まったばかりなので、まだまだ試合に出るチャンスはたくさんあります。これからも練習から励んで、チャンスがあれば相模原のために戦いたいと思っています。
－－相模原での競争が激しそうですが、日々どのように感じていますか？
遠い国から来たので、相模原を勝たせたい気持ちは強いですが、来てみて競争の激しさを感じています。簡単にはスタメンで出られないと思いますけども、自分のできることをして、メンバーに入れるようやっていきたいです。チームにはクオリティの高い選手が揃っています。彼らとともに自分も成長して、チームを助けられるよう役に立てたらと思います。
－－ルヴァンカップは敗戦となりましたが、これからのリーグ戦へ向けた意気込みを聞かせてください。
しっかりと練習を積んで、今週末に控えているリーグ戦にまずは照準を合わせたいです。自分は点を取って相模原を勝たせるために来ているので、スタメン定着を目指して、相模原をＪ２に上げたいと思っています。