5月 28 2017

05/J3第10節栃木戦安永聡太郎監督試合後会見

投稿者: at PM 5:29  記事カテゴリー: 試合結果



ーー本日の試合を振り返ってのコメントをお願いします。

「公式記録にも出ているとおり、前半シュートゼロっていうのが、非常に重たいゲームになってしまいましたけど、ただ、狙いとしている形は前半のうちから幾つかできていたので、後半に選手を入れ替えることによってどうなるかというところを考えていた前半でした。だから、ゼロで戻ってきてくれという考え方で前半は終わりました。

後半、(保﨑)淳を入れようと考え、本人に『サイドかトップか、どっちがいいか?』と聞いたとき、『1トップで行かせてくれ』と言ったので1トップに入れました。それで何が起こるかというのを見ながら、途中で変える必要があれば、スライドさせようという判断のもと、(保﨑を)トップに入れたら、ものの見事に、(人と人との)間での(ボールの)受けから、(DFの)背後への動き、(川口)能活のキックに対する競り合いと、非常に良いセンターフォワードが誕生したなと思えるくらいのパフォーマンスを見せてくれました。選手が全体を通して、良い距離感を特に後半は自分たちで作ることができていた。それで相手を下げることができたので、狙いを持ってボールをサイドから入れる作業をすることができましたよね。それが非常に良かったと思います。

その中で、このまま0−0で終わってしまうのかと思っていたんですけど、最後、カウンター合戦。栃木さんもやはり勝たなければならないということで出てくるという作業で、お互い行き来したところで、(普光院)誠が頑張ってくれましたし、淳が仕事をしてくれたというのが大きかったと思います。この勝利は、ここまでの4つの引き分けが、今後につながっていく、そういうひとつのゲームになったのではないかと思います」

ーー栃木SCのプレーで警戒していたことは?

「センターフォワードにボールが入った後の2列目、両ワイドから入ってくるプレーですね。前半は一度、オフサイドでノーゴールにはなったんですけど、トップに入れて2列目がスルっと入ってくるプレーもありました。他にはセットプレーを警戒する必要があるとも思っていました。そこの部分は注意して(試合に)入りましたし、前半、向こうにケガ人が出て、服部(康平)が入ってきたところで、空中戦の勝率が五分くらいまでに落ちたんですけど、そこは逆に言えばボールを収められても問題はないので、中盤がプレスバックするというのと、2列目からの飛び出しをしっかりとつかまえるというところを、整理して後半入ったところ、良い守備ができたと思っています。

どちらかというと、中を閉じながら、センターフォワードにボールが入った後をどうするか。うちは空中戦で競り負けることはほとんどないと思っているので、ボールにしっかり圧を掛けながら、相手の質を下げさせて、しっかりと見ておく。それとセカンドボールのケア。栃木さんに対して警戒していたのは、そのあたりですね」

ーー工藤祐生選手を左サイドバックで起用したのは、サイド攻撃を仕掛けてくる栃木SCへの対策ですか?

「そうですね。前節、淳が簡単に入れ替わられるシーンが後半だけで3つか4つあったので、今日は入れ替わられてしまってスライドしてしまうと、宮崎(泰右)選手のシュートがバーに当たったような、前に引っ張られたうちのCBの手前のスペース、あそこはうちとやるときの狙いだと思うので、あまり入れ変わらないように気をつけました。いくつか(危ない場面も)出たんですけど、今日は可変システムにしたので、守備時は4バック、ボールを持ったら後ろがスライドしてきて3枚にして、(辻尾)真二を高い位置に出す。

そうした中、誠を中に入れて、ダイム(呉大陸)がどう抜け出すのかを狙っていたのですが、はっきり言って、厳しい言い方かもしれませんが、彼に関しては難しすぎる。まず、ボールから目を切るのが早すぎる。かつ自分の中だけでサッカーをしているので、周りとつながれていない。そこは(本人にも)話をしているのですが、本当に彼が成長していかなければいけないところが、如実に出たゲームだったなと思います。

サッカー感が揃うセンターフォワードが入るだけで、ボールがあれだけ収まる事実を、彼がどう思っているのか。僕もアプローチしていかなければと思っています。本人が本当に考えてやろうとしないと、言ってしまえば、急造のFWであれだけボールが収まるようになるわけですから、本職がああなってしまい、前節も今節もマイナス1で試合をやっているようなものですからね。前半、彼は何回、ボールに触わったか。おそらく前半、彼がボールに触って味方につながったシーンは1本だけなんですよ。左サイドでボールを受けて、(菊岡)拓朗に落としたところ。あとはおそらく1本もつながっていない。きっと彼には彼の言い分が必ずあるとは思う。でも、主観と客観の中で、あまりにもずれすぎているので、そこは整理してもらわなければいけないと思います。

拓朗と(飯田)涼、(徳永)裕大でボールを収めて、後ろ3枚がバランスを整えて、オカ(岡根直哉)が全体のヘソを埋めるという動きは非常にうまくいったと思います。なので、(久保)裕一であったり、ジョン(・ガブリエル)は次、戻ってきますけど、一人いいセンターフォワードが誕生したので、そこはちょっとどうトライしていくかというのも含めて考えていきたい。ボールを失わなければ、この可変システムがうまく機能するというのは選手たちにも感じてもらえたと思いますし、そこは今日のゲームに関しては大きかったと思います。

ただし、栃木さんの守備というのは、4−4−2のブロックを作った後に奪いに来るシステムではないので、セットして、ある程度深いところまでちょっと引っ張りながら、中盤のところで引っ掛けて、そこから出て行きたいというのが狙いにある。だから、うちがボールを持てるという状況を100%作り出せるわけではないので、そのあたりの個人、個人の質を今後も上げていかなければと思います」