10月 25 2015

第18回10月25日「J3第35節vsYS横浜戦マッチレポート」

投稿者: at PM 8:49  記事カテゴリー: その他



2015明治安田生命J3リーグ第35節

2015年10月25日 13:00KICK OFF@相模原ギオンスタジアム

SC相模原0−2Y.S.C.C.横浜

[得点]

相模原:

YS横浜:54分、66分井上和馬

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|内容乏しく、J3リーグで初めてYS横浜に敗戦

試合前に行われた『さがみはらドリームマッチ2015』は、GAKU-MCの2得点に加え、矢部浩之の直接FKも飛び出し、会場に詰めかけた9040人もの観客を大いに沸かせた。

だが、肝心のリーグ戦は違った。0−2という結果でJ3リーグになって初めてYS横浜に負けただけでなく、試合内容も乏しく、不甲斐ない一戦となった。

辛島啓珠監督も試合後には「前回もホームゲームでは敗れていることもあって、たくさんの人が入った中で勝たなければいけなかったと思います」と歯切れの悪いコメントを残し、ボランチを務めた須藤右介も「たくさんお客さんも入っていたし、順位的にも絶対に勝たなければいけない相手でしたよね」と悔しそうな表情を見せた。

アウェイで戦った町田戦から先発メンバーの変更は一人。樋口寛規に代えてタレスがスターティングメンバーに名を連ねた。風上に立ったSC相模原は、高原直泰、井上平の2トップに、右にタレス、左に飯田涼という布陣でスタートすると、J3リーグで最下位に沈むYS横浜に対してボールを保持し、主導権を握っていく。

一方、4−4−2システムを採用するYS横浜は、2列の綺麗なブロックを形成して、引いて守りを固めるとカウンターを狙ってきた。CBの安藝正俊、工藤祐生、さらにボランチの須藤を中心に後方からボールを回すSC相模原は「中央をあれだけ閉められると、カウンターが怖かった」(須藤)と話すように、サイドにボールを散らして攻撃を試みた。

20分には左SBを務める永芳卓磨のサイドチェンジからゴール前に顔を出したトロが折り返すと、井上が詰める。34分には永芳の左CKがクリアされたこぼれ球をトロが思い切りよくミドルシュートする。前半終了間際の43分にも須藤の縦パスを受けた高原直泰が、うまく身体を反転させてフィニッシュするシーンもあった。

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|ミスからカウンターで得点を許した自滅

SC相模原は、中央がダメならサイド、サイドがダメなら中央と、ボールを保持しつつ攻撃を組み立てようとしていたが、アタッキングサード、いわゆるゴール前に侵入する機会が少なかった。チャンスを羅列しては見たものの、そのどれもが決定機と呼べるものとはほど遠く、チームとしての狙いや意図、ましてやサッカーそのものにバラツキを感じずにはいられなかった。

敵将の有馬監督は、「ボールを奪いに行くところと行かないところを明確にした。行くときは連動するようにと話していた」と守備の狙いを語ったが、まさに相手のプランにはまってしまう格好となった。

風上で攻めていた前半に得点を奪えず、0−0で折り返すと、後半に失点を喫してしまう。54分、サイドに展開しようとしたところでミスを冒し、相手にボールを奪われると、FW井上和馬にゴール前まで運ばれて得点を許してしまった。追い掛ける展開を強いられたSC相模原は、タレスを下げて曽我部慶太を投入。55分に高原が倒されて得たFKは飯田が直接狙ったが、GKに防がれると、60分に永芳のクロスから高原が合わせたヘディングはバーを越えていった。逆に66分には、再びミスから相手にカウンターを許し、先制点を決めた井上にこの日2点目となるゴールを決められてしまった。

「失点は自分のところから持っていかれて、1本のパスであそこまでもっていかれたというのも問題ですし、自分のミスもありますし、いろいろと重なっている部分はあると思います。自分の責任です」と、1点目の失点の要因となってしまった飯田は猛省した。

「誰の責任というわけではないけど、やっていいプレー、やってはいけない場所というのを僕も含めてイメージできればと思う。それはあの状況でボールを失えば、チームとして守るのは難しくなる。どの世界の選手たちでもあの状況に陥れば守るのは難しい。本当に2本のチャンスで2点取られたという感じでした」と、2失点目の場面に絡んだ須藤も険しかった。

SC相模原は反撃を試みようと、69分には服部康平、79分には樋口を投入したが、最後まで得点は奪えず、0−2でYS横浜に敗れるとともに、4試合無得点という結果に終わった。また、有馬監督は「同じ神奈川のチームとして切磋琢磨してきた」と話したが、JFL、J3リーグを含めてYS横浜には初の敗北。前回ホームで福島に初白星を献上したように、またもや不甲斐ない結果を残すこととなった。

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|ホームラストゲームでの奮起、爪痕に期待する

マッチレポートという趣旨だけに、試合のハイライトを抜き出してみたが、そこには虚しさが残る。0−2という敗戦以上に、チームにはどこか空虚感のようなものが漂っていた。もちろん、ボールを保持していたように、チームとしての狙いや意図はあった。だが、そこに連係や連動はなく、それは決定機の少なさにも表れていた。優勝の可能性が消え、確かに降格はない。おそらくこのまま順当に終われば4位という順位は堅いであろう。だが、チームとしても個という点に置いても、今シーズンに爪痕を残そうとする意識が足りなかった。何より、ドリームマッチが開催され、いつも以上に多くの観衆が詰めかけた舞台で、魅せる選手がいなかったことが悔やまれる。

今シーズンのJ3リーグも残り4試合である。中断のあるSC相模原は3試合だ。それこそホームゲームは残り1試合。11月15日に行われる長野戦がラストとなる。

そこでは、チームの意地、誇り、結束……個の可能性、奮起、挑戦、未来……何でも構わない。最終戦では何かを見せ、何かを感じさせてもらいたい。勝敗に関係なく、足繁くスタジアムへ通い、声援を送り続けてくれているサポーターたちにとって、このままシーズンが終わるのは耐えられないはずだ。それほど、この試合を見終わった今、何も残っていない。

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