8月 10 2015

第13回8月9日「J3第25節vs町田 マッチレポート」

投稿者: at AM 1:54  記事カテゴリー: その他



2015明治安田生命J3リーグ第25節

2015年8月9日 13:00KICK OFF@相模原ギオンスタジアム

SC相模原 0−1 FC町田ゼルビア

[得点]

相模原:

町田 :53分増田繁人

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|劣勢に立たされながらも耐えしのいだ前半

今シーズン2度目の相武決戦には、第6節の前回対戦を大きく上回る5549人もの観客が足を運んだ。高原直泰、森勇介といった主力をケガで欠くSC相模原は、井上平が9試合ぶりに先発出場を果たし、樋口寛規と2トップを組んだ。開始5分には、チームとして狙いとするロングフィードから樋口寛規がドリブルで右サイドをえぐると折り返す。クロスはDFにブロックされたが、走り込んだ井上に合えば、好機という場面だった。

ただ前半は、同じ4−4−2システムながら前線から連動したプレスを掛けるFC町田ゼルビアに主導権を握られた。3分にはFW遠藤敬佑にファーストシュートを放たれ、13分にも右サイドを重松健太郎に突破されると中央につながれ、遠藤、鈴木崇文のコンビネーションでペナルティーエリア内に侵入された。

町田はカウンターだけでなく、遅攻時はサイドをうまく活用、さらにはFWを中盤やDFの背後に走らせるなど、バリエーション豊富な攻撃で、SC相模原のゴールに迫ってきた。

一方のSC相模原は、辛島啓珠監督が「ボールを奪ったら手数を掛けることなく、早く攻めきってしまおうということを選手たちには求めていた」と話したように、前線にボールを預けようと試みた。だが、「相手のCBに跳ね返され、セカンドボールが拾えていなかった」(辛島監督)ため、町田に押し込まれてしまった。ボールを奪っても、縦に急ぎすぎるあまり、また相手の網に引っ掛かり、逆に早い攻撃を仕掛けられてしまう。次第に守備の重心も後ろに下がるという悪循環に陥り、ボールロストする回数も増えていった。

それでも主導権を握られながら、相手のシュートを前半3本に抑えたこと、さらには前半を無失点に抑えられたことは“しのいだ”と言えるだろう。

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|後半立ち上がり、セットプレーからの失点

ただ、せっかく劣勢に立たされながらも、前半を耐えたにもかかわらず、SC相模原は後半に課題を露呈した。一つは、失点が後半の立ち上がり8分だったこと。もう一つはセットプレーからだったことだ。

53分、右CKを与えると、森村昴太が蹴ったボールをニアで遠藤に逸らされ、ファーサイドで待ち構えていた増田繁人に頭で押し込まれた。前後半含めて試合の立ち上がりに注意することは、これまでも監督のみならず選手たちもが口々に話していたことだった。また、セットプレーの失点は、今シーズンのチームの脆さを象徴する部分でもあった。なおかつ、今週のトレーニングでは、セットプレーの守備を改善しようと対策も練っていた。にもかかわらず、SC相模原は、CKから失点した。敵将である相馬直樹監督は、試合後の記者会見で「消耗戦で、得点を奪うなばらカウンターかセットプレーだと思っていた」と語っていたが、まさにその形からやられたのである。

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|タレスと服部の投入により流れが変わるも……

劣勢に立たされたSC相模原は、59分に井上と樋口を下げ、タレスと服部康平を一気にピッチに送り込む。服部は「自分が競って、タレスにつなげるよう言われた」と話すが、この交代が効果を見せた。猛暑もあり、相手が体力を消耗して、次第にプレスが緩くなったという背景もあるだろう。後方からのロングフィードやくさびのパスを服部やタレスが収めることで、攻撃が機能しだした。65分には服部が起点となり、左サイドから攻撃すると、最後はタレスがゴール前に侵入して、相手のオウンゴールを誘うような決定機を作り出す。さらに70分にもリスタートから小谷祐喜のロングフィードに寺田洋介が抜け出すなど、ピッチを広く使った攻撃も見られた。80分に永芳卓磨に代えて飯田涼が投入されると、さらに攻撃は活性化する。1分後には、今度は右サイドで服部が起点となり、中央のタレスにつなぐと、スルーパスを受けた飯田がシュートした。

さらに最大の決定機は82分、ロングボールに服部が倒されて、ペナルティーエリアぎりぎりの位置でFKを獲得した場面だ。これを84分に曽我部慶太が得意の右足で直接狙ったが、シュートはポストを直撃。最大の決定機にも、得点することができず、結果的に0−1で敗戦した。

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|チームが克服すべき課題は明確

前半こそ相手に押し込まれ、後半立ち上がりに失点する苦しい展開ながら、途中出場した選手が流れを変え、相手ゴールに迫った気迫は次につながるポジティブな要素として捉えられるであろう。

だが、一方ではこの敗戦により勝利からは5試合見放される結果となった。特に山口、長野、町田といった上位陣には長野に引き分けただけで、山口と町田には敗れており、山口戦ではチームとしての完成度の差を痛感し、町田戦では相手の勝負強さを実感することとなった。町田戦に関してもあれだけイニシアチブを握られながら、1失点に抑え、反撃の狼煙をあげたことはプラスに考えられる。それだけに、警戒していた形で失点した勝負弱さがやはり悔やまれるところだ。

選手たちにはやるべきことは分かっているだろう。第3クールに向けて、チームが克服しなければならない課題は明確だ。それだけに第2クールのラストとなる次節、福島ユナイテッド戦では勝ち点3を挙げ、5試合未勝利という結果を払拭するとともに、チームの力を示してもらいたい。