SC相模原

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10-29-2017

 試合結果 

14/J3第29節富山戦安永聡太郎監督記者会見

——本日の試合を振り返ってコメントをお願いします。 「今シーズンの中でベストなパフォーマンスが出たのではないかと思います。前半からボールを動かすところと、背後を狙うところとの定義が、選手の中で非常にはっきりしていたと思います。ただ、悪い癖として(得点が)入った後に、どうしても中盤でボールを失うことが多くなって、相手の背後に、より出ていくというところと、ボールをどこで失うかというところ。ボールを回しながら、最終的にボールを失うところは相手の背後でなければいけないのですが、回していく中でちょっと色気づいて、みんなが狭いところを狙いすぎてしまった。 あとは余計な間をひとつ、ふたつ作ってしまい、そこで引っ掛かって失ってしまう。失点シーンも、崩されてはないんですけど、あれが失点になってしまうというところでは、最後の要所のところで相手をつかまえきれていないというところなので、もう一度、映像を見ながら取り組まなければいけないと思います。 ただ、ハーフタイムに今日のこの内容と、カターレ富山さんの急造の5バックというシステム上のズレを考えると、前半と同じ戦い方で、左サイドの(保﨑)淳のところが必ずフリーになるので、そこで時間を作って、逆サイドにふっていく。それに対してアーリー(クロス)を入れていくという指示を、選手たちが非常によく取り組んでくれたので、(後半に)2得点取れたというのは大きかったと思います。 本当に選手が後半、もう一度、整理した中で、気持ちを前面に出してくれた。ここまで逆転勝ちをしたことがなかった中で、選手たちが取り組んでくれて、カターレさんを相手にひっくり返せたというのは、残り5試合しかない状況ですが、各々の向き合い方としてもプラスになると思います。より残り5試合というものをポジティブに、どのように(シーズンを)終えるかということに向き合える結果になったと思います。 あとは、私の中では4−4−2で戦うということは、好んでいる形ではないのですが、結果的に3バックで臨んで岡根(直哉)が負傷した状況で4−4−2にしてから負けていないという状況を考えると、選手にとっては、一番、ストレスがなく、はまる戦い方のシステムのひっつなのかなと思っています。 それに対して、私は、ワンボランチであったり、4−3−3であったり、4−3−1−2であったりと、いろいろな形で取り組んできたことが逆に選手、チームに負担を掛け、勝ち点を落とし続けたということに関しては、改めて私の責任だと思っています。 残りのゲームで、来季のSC相模原のために、4−4−2で何が残せるかというところを取り組んでいくのが、私にとって残り5試合での仕事だと思っています。 ——辻尾真二選手を右SBではなく、1列前のMFで起用しました。その効果も辻尾選手が2得点を挙げましたが、その狙いを教えてください。 「真二に関しては、だいぶ前から上下動という点で、本人にも伝えていたのですが、少し不満なところがありました。守備のスライドのところも含めて、もう1列前で起用したほうが、おそらくすっきりするだろうなということは、夏場くらいから思っていたんです。ただ、そうなったときに、右SBをどうするかというのが、ひとつ、自分の中では決まりきらないところでした。 シーズンはじめにやった、真二が上がって左サイドが降りてくる可変システムというのではなく、真二の逆である(保﨑)淳が出て行く、可変システムにしました。それは淳のほうが、スムーズにスライドであったり、相手を2枚見るという作業がうまいのでできる。これをするに当たって、最初は(工藤)祐生に左SBをやってもらって、CBに戻して、また右SBをやってもらうことになり、祐生には、私のやりたいことへの犠牲者になっている部分はあるんですけれど、今日の試合でひとつはまったというのは、非常に祐生の存在が大きいんですよね。 真二の背後の取り方であったり、最後のクロスの質を見ると、長い距離を走ってからクロスを上げるよりも、あの位置から短い距離を走ってクロスを上げたり、シュートにいったほうが、体力面を考えても、うまくいくのではないかと思いました。それでトップをやらせたりしたこともあったんですが。私がいろいろ試す中で、彼にはいい経験をしてもらったところもあるとは思いますが、勝ち点が伸びていないというところで、本当にそこは私の責任だったと思います」 ——かなりの豪雨の中でのゲームになりましたが、『さがみはらドリームマッチ』の後も、多くのサポーターが残って濡れながら声を出し続けて応援してくれました。 「本当にありがたかったです。残り5試合しかない中で、シーズン当初から1戦1戦勝利を目指していくと言いながら、こういう結果なので、私は責任を取らなければいけないなと思っています。ただ、この4−4−2というのが、うちの会長のひとつの考え方であるというのも、シーズン当初から話をしてきた中で分かっています。残り5試合で、来シーズンのSC相模原のために、この4−4−2でどんなものを残せるか。それを選手たちに提示することで、選手たちが次につなげていけるか。サポーターのみなさんにとっても、この4−4−2で来季に向けて希望を抱ける、ワクワクするような終わり方をしなければいけないと思っています。 たくさん勉強させていただきましたし、それが高い代償を支払って、これだけの勝ち点にしかなっていないというところでは、本当に多くの責任を感じています。すべては私の責任なので、だからこそ残りの5試合で、次につながる意味での4−4−2で終わりたいなと思います」